特別企画:SOLIDWORKS夏休みの宿題 -上級編- 回答と解説

夏休みの宿題-上級編-は、難しかったでしょうか?さすがに初級編よりは答えにばらつきがありましたが、多くの方が全問正解でした。

では、回答と解説をご覧ください。

問題1
単位系 MMGS   小数位 第2位   材料 炭素鋼(普通)  A=105 B=72 C=135° 角の丸みに関しては、フルラウンドフィレットを用いてください。このモデルの重心の位置をお答えください。
※ こちらの問題、重心位置の指定がなく、重心位置によっては、マイナス方向が発生するため、混乱した方もいらっしゃるようです。不正確な出題だったため全員正解にしたいと思います。

【解説】
1. 右側面にスケッチを開始して、直線をかき完全定義する。


2. 押し出しボス/ベースフィーチャーで中間平面に48mm押し出し、薄板フィーチャーで下方向に10mm押し出す。


3. 次に135°方向に傾いた平面を新しく作成する。> フィーチャータブ-「参照ジオメトリ」の「平面」を選択する。 > 第1参照にモデル上面を選択して、第2参照にエッジを 選択する。 > 角度ボタンを押して、「135°」と入力して、平面Property Manager のOKボタンを押して閉じる。

4. 作成した平面1をスケッチ平面として、矩形をスケッチして、押し出しボス/ベースフィーチャーで5mm押し出す。> 「等しい値」拘束はつけずに、一つずつ寸法拘束する。 > 押し出しボス/ベースフィーチャーで手前方向に5mm 押し出す。


5. フルラウンドフィレットを施す。 > 材料に炭素鋼(普通)を割り当てて、重心の位置を求める。

問題2
次の図面を見て、モデリングしてください。ファイル名を「本体」という名前で保存してください。単位系 MMGS   小数位 第2位   材料 ABS このモデルの質量をお答えください。

1. 平面にスケッチを開始し、長方形を作図して押し出しボスベースで20mm押し出す。 >  モデル上面をスケッチ平面として、エンティティオフセットで内側に2mmオフセットする。 > モデル上面を選択して、スケッチを開始する。 > スケッチタブ-「エンティティオフセット」を選択する。 > 距離2mmで「反対方向」にチェックを入れる。


3. 押し出しカットで下方向に18mmカットする。

4. デフォルト平面の右側面をスケッチ平面として、直径10mmの円を配置して、両側に全貫通カットする。 > 右側面をスケッチ平面として、下のように円を配置して、完全定義する。 > 押し出しカットで両側に全貫通する。

5. 正面に対して、この貫通穴をミラーする。


6. 材料編集でABSを割り当てる。 > このモデルの質量を求める。

問題3
次に「軸」というファイル名でモデルを作成してください。詳細は以下のとおりとしてください。単位系 MMGS   小数位 第2位   材料 201軟ステンレス鋼(SS )
アセンブリファイル名「車」として、下記のようにアセンブリファイルを作成してください。このアセンブリの質量をお答えください。

1. 右側面にスケッチを開始し、円を配置して中間平面に押し出す。 >  材料編集で201軟ステンレス鋼(SS)を割り当てる。

 

2. 軸という名前で保存をして、ファイル-「部品からアセンブリ作成」を選択する。> 部品の環境から、アセンブリ環境に変わり、「アセンブリを開始」が立ち上がる。 > ここでは、現在開いているファイルが「ドキュメントを開く」の中に表示されるので、「本体」がない場合は、「参照」ボタンをクリックして「本体」ファイルを呼び出す。 > 「本体」を選択して、「開く」ボタンを押す。

3. すると、「ドキュメントを開く」の中に「本体」が追加され、選択されていることがわかる。 > 「アセンブリを開始」Property ManagerのOKボタンを押す。表示方向を「等角投影」に切り替え、「本体」ファイルがアセンブリファイルに呼び出されたことがわかる。 > 一つ目に配置される部品ファイルはアセンブリ環境では「固定」されていることがFeature Manager Designツリーからわかる。

【注意】上記右画像の画面左下のメッセージで「左クリックで構成部品(本体ファイル)を配置する」と書いてあるので、その通りグラフィクス領域内で、左クリックしてしまうと、等角投影に向きを変えて、一見違いがわからないと思うが、Feature Manager Designツリーのアセンブリ原点と本体ファイルの原点を表示させてみると、原点の場所がずれていることがわかる。よって、一つ目の部品ファイルを固定させてアセンブリする際は、グラフィクス領域内で左クリックせずに、「アセンブリの開始」Property Manager内のOKボタンを押すこと。

4. 次に「軸」をアセンブリファイルに追加する。 > 構成部品の挿入で「軸」の部品ファイルを選択して、グラフィクス領域内で左クリックする。 > もし、「ドキュメントを開く」の中に「軸」の部品ファイルが表示されていなければ、
前述と同じ方法で「参照」ボタンを選択して、「軸」の部品ファイルを選択して開く。 > 次のように、アセンブリファイルに軸が追加された。

5. 合致を追加する。 > 「アセンブリ」タブー「合致」を選択する。 > 軸の円筒面と、本体の穴の面を選択すると、「同心円」合致が自動的につく。 > 緑のOKボタンを選択する。 軸をつかんで、ドラッグすると、左右の動きがまだ残っていることがわかる。 > 続いて、「標準合致」から「詳細設定合致」に切り替え、「幅」合致を選択する。

6. 幅の選択で、「軸」の左端面と右端面の2面を選択する。 タブの選択で、「本体」の左側面と右側面の2面を選択する。> 緑のOKボタンで幅合致を確定する。 > 合致のProperty Managerで、「同心円1」と「合致1」の拘束がついていることを確認して、緑のOKボタンで閉じる。


7.アセンブリファイルのデフォルト平面の「正面」に対して、もう一本の軸について「構成部品のミラー」をかける。 > 「構成部品パターン」の「構成部品のミラー」を選択する。 > ミラー平面を「正面」、ミラーコピーする構成部品を「軸」として、フライアウトFeature Manager Designツリーから選択して、「次へ」矢印ボタンをクリックする。

8.うまくミラーできていることを確認して、緑のOKボタンで閉じる。 > このアセンブリの質量を求める。「評価」タブー「質量特性」を選択する。

SOLIDWORKSの操作方法等、下記ブログでもご確認いただけますので、ぜひご覧ください。

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