3DEXPERIENCE WORLD Japan 2020 3歳にして人類の限界を感じ、中学生で生涯の研究テーマを決めた 「株式会社メルティンMMI」

2021年3月卒業予定の大学生・大学院生を対象に就職希望企業について調査した結果は

昨今は、大学3年生ぐらいから「就活」が身近になり、将来展望のある業界へのアプローチを開始するのだろう。小さいころの夢を追い続けられる人は少ない。いや夢を追い続けるのを止めてしまうことの方が多いのかもしれない。株式会社メルティンMMI CEOである粕谷氏は、博士2年目で進路に悩み、就職は考えたが、サイボーグ技術を社会に普及させるビジョンを持つ企業が見つからず、自ら起業した人物である。会社名の由来は「Melt-in」。人間の身体と精神、環境の三つが溶け合い、融合することを表しているらしい。また、「MMI」は、人と機械をつなぐ「Man Machine Interface」の頭文字から成り立っているそうだ。

粕谷氏がこだわったのは「手」だった。数あるロボットではあるが、一見「しなやか」に動くように見えると、「握力が足りない」とか、「重いものをつかめる」が到底「しなやかさ」は兼ね備えていない、など、人間の「手」の能力には及ばないところに着目したからだ。人間の指が、細くても強い力を出すことができるのは、指が前腕部の筋肉と「腱」でつながっているためだ。それをヒントに、ワイヤーに駆動機構を採用し、さらにソフトウェアで制御することで、人間の「指」を再現した。これだけでは正しい動きをする人間の「指」にはならない。粕谷氏の創った「指」は、指に最も重要な「感覚」を持った「進んだ指」だったのである。

世界初のテクノロジーではあるが、残念ながら世界がこれを受け入れたわけではなかった。設立当時の彼らの技術は、「怖い」とまで言われ、“義手ベンチャー”と呼ばれもしたらしい。つまり、彼らが本当に目指しているものを端的に伝えることができていなかったのだ。そんな株式会社メルティン MMIは、コンセプター(コンセプトを考え、提案する人)を迎えた。テクノロジーを大きな社会変革の源泉として捉え、どうやってビジネスとして社会実装を進めていくのか、を考える、伝えていく人物である。技術主導の産業構造から、概念主導の産業構造へと変化する時代に、日本にとっても、世界にとっても頼もしい存在である。

行きたい企業が見つからず方向を見失うくらいなら、いっそ起業を考えている若い読者にこそ、粕谷氏の生の声を届けたい。もちろん、メルティンMMIに就職することを選択肢として加えて欲しい。

株式会社 メルティンMMI CEO 粕谷 昌宏様がライブ出演する 【経営者パネルトーク(後編)】ニューノーマル時代に求められる企業像~オンライン化が加速するモノづくり は、3DEXPERIENCE WORLD JAPAN 2020  11月13日(金) 15:30 ~ です。

 

<3DEXPERIENCE WORLD JAPAN 2020 経営者パネルトーク>
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