SOLIDWORKS Visualize でドラゴンを倒して締切を守る

一日の仕事を終えようとしているとき、上司から面倒な頼みごとをされました。目前に迫ったプレゼンテーション用に自社製品の魅力的なイメージを作成して欲しいというのです。ラッキーなことにあなたのコンピュータには SOLIDWORKS Visualize がインストールされたばかりでした。
注意: Visualize は SOLIDWORKS またはご使用の CAD パッケージと同じマシンにインストールする必要はありません。スタンドアロンなので誰でも使用できます。.

このような差し迫った状況でこそ SOLIDWORKS が役立ちます!

ご心配なく、あなただけではありません (設計者やエンジニアも過去に同じ経験をしているはずです)。何も恐れることはありません。設計者やエンジニアは懸命に全てのバグを検出して、あなたにのところでは何も残されていないはずです(そう望みましょう)。ここでは Visualize を初めて使うあなたが苦労することなく、楽しみながら作業できるように説明します。Visualize は写真スタジオのソフトウェア バージョンです。あなたはクリエイティブな面を発揮し、技術的な制約はおいておきましょう。今ドラゴンがポップ カルチャーで高い注目を集めているので、ここではこのテーマを使ってみます。

では、差し迫ったリクエストに戻りましょう。この時点ではあなたは差し迫ったこの不幸な状況をヒーローのように切り抜けることができることを悟ります。では、やってみましょう。あなたにはその資格があります!
お断り: このシナリオはバカバカしく聞こえるかもしれませんが、実に頻繁に起きていることです。実際のプロジェクトもこれと同じような方法で行われました。

あなたはしぶしぶこのチャレンジを受け入れました。エンジニアリング部門のスタッフがあなたにファイルを提供します (SOLIDWORKS Visualize は 25 種類の一般的な CAD 形式をサポートするため、ファイル形式は重要ではありません)。この中世のシーンは私が担当することになり、偶然 SOLIDWORKS ファイルでした。Visualize を起動して、このファイルをウェルカム ウィンドウにドラッグ アンド ドロップします。インポート ダイアログでデフォルト設定で先に進みます。Visualize では、最高のパフォーマンスを提供するために使用する最適なデバイスと設定を自動的に決定して、同時にファイルをロードします。このプロセスは、ファイルのサイズに応じて 1 分ほどかかる場合があります。多少長くかかったとしても、簡単にインスピレーションを得るいい時間です。長くかからなくても、ここでインスピレーションを得ておきましょう。後の作業がやりやすくなります。「ドラゴン対騎士」とググっててみると、表示されたいくつかのイメージに関心を引かれました。インスピレーションを得る作業では、アスペクト比、ムード、カメラ アングル、トーン、構成、ライティング、オブジェクトの配置など、いくつかの重要な項目に注意を払いましょう。

ファイルがロードされ、このように表示されます。

編集に夢中になる前に、あなたの基本的なビューポートとなるカメラの操作に慣れておきましょう。操作するには、ビューポートの上部にあるツール バーにマウスを移動させ、カメラ マニピュレータ (Camera Manipulator) をアクティブ化します。すぐに慣れますから慌てないでください。

  • 左マウス ボタンでカメラを移動します
  • 左マウス ボタンで拡大および縮小します
  • マウス中央のスクロールボタンで上下および横方向にパンします
  • スクロールで視点が変わります
  • Ctrl + Alt を押しながらモデルの部品を右クリックすると、その点が操作の焦点になります。

ファイルはシーンの中心に置かれ、準備ができているはずです。そうなっていなくても簡単に移動できますので、今回は中心に置かれていたことにしましょう。このファイルには、CAD で外観またはテクスチャが割り当てられていません。もし割り当てられていたならば、インポートされているはずです。あなたの役割が単にイメージをレンダリングすることである場合、モデルのサイズや位置を調整したり、製品の外観を考える必要はありません。CAD ファイルを写真に変換するための調整のみを行います。

私のシナリオでは、基本的な外観を部品に手早く追加しました。外観を調整するには、外観を調整するモデルのサーフェスを右クリックし、外観プロパティ (Appearance Properties) を選択します。ここでは材料を大幅に変更することなく、微調整を行うことができます。MySolidWorksの「Visualize Cloud Liblary」から外観やテクスチャー等材料をインポートして利用することもできます。

 

一般的な調整には、粗さ (Roughness) の微調整、バンプ マップ (Bump Map) の強度 (テクスチャ効果を増減する)、場合によってはカラー (Color) (ライティング環境で必要とみなされた場合) があります。特に SOLIDWORKS からは外観はファイルとともにインポートされるため、前工程のすべての担当者が適切な仕事をしているなら、特に注意を払う必要はないはずです。操作している内容をより良く理解するには、モデル上でさまざまな材料を試してみてください。

この時点で、レイトレーシングをアクティブ化して最終的な外観を検証しておくとよいでしょう。これを行うには、ビューポートの上部とレンダリング選択 (Render Selection) セクションにマウスを移動させ、速い (Fast) を選択します。

使用しているビューポートの解像度とモデルのサイズに応じて、シーンの初期化には少し時間がかかる場合があります。これ以降も速い (Fast) モードを維持できますが、よりインタラクティブな操作をする場合は、プレビュー (Preview) と速い (Fast) を切り替えることができます。

次はクリエイティブで楽しい部分です。あなたの頭の中に鮮明に残るインスピレーションのようにシーンを装飾します。

シーン (Scene) は製品の位置、ライティング、状況を表すため、最終的な結果に大きな影響を与えます。Visualize では選択可能なさまざまなフォームを取り揃えています。ビューポートの下部にあるシーン (Scenes) という 3 番目のボタンを選択して、これらをチェックしてみてください。あなたがインスピレーションを受けたイメージとよく似たカラー、グラデーション、コントラストなどの要素を探して、イメージのムード、トーン、ライティングに一致する環境を探してみてください。スタジオスタイルの環境は、常に製品の撮影を開始するには良い場所となります。私の場合は、さらに独創的な構想が必要でした。ドラゴンが戦うシーンといえば火山地帯の荒野ですよね? Visualize はドラゴンのプリビズ エキスパートの要望には対応していないため、私は再びグーグルを頼りにします。「Volcano Environment (火山環境)」で簡単に検索して、2 分ほど探し回った結果、このイメージにたどり着きました。

注: 適切な環境は .hdr または .exr 形式のイメージ (ライブラリにあるようなイメージ) であるべきですが、時にはルールを曲げて .jpg を環境として使用するのも OK です。ただし、ライティング、影、反射がそれほどダイナミックではないことに留意してください。

私は見つけた環境をデスクトップ上に保存してから、Visualize のビューポートの環境を右クリックしました。環境プロパティ (Environment Properties) を選択し、環境サムネイルをクリックすると私が保存していたものに置き換わります (ここではルールから外れて .jpg を使用したため、ファイルの種類をすべてのファイル (All files) に変更する必要がありました。同じ方法に挑戦する場合はご注意ください)。

かなり変わったでしょう? シーンを変更しただけで、私がインスピレーションを受けたイメージに一段と近づきました。

まだシーン(Scene)の説明の途中ですが、私はここで自由にクリエイティブ性を発揮してみました。皆さんは初めての試みでこのステップを考慮する必要はないでしょうから、手短に説明します。この場面にさらに熱を加えたいと思い、ドラゴンの口から勇敢な騎士に向けて吐き出された恐ろしい火の玉を追加することを選択しました。Visualize では、CAD パッケージに戻る必要なく、形状を作成して操作し、テクスチャを加えることができます。クールでしょう? 火の玉の形状によく似た円錐を作成した後に、グーグルで見つけた火の玉のイメージといくつかの技法を駆使して外観を作り上げました。これらの技法については、MySolidWorks の素晴らしい Visualize チュートリアル を見ればすぐに学習できます。

これがその結果です。

ヒーローになるまで後 3 つのステップのみです。頑張ってください!

プロのような写真を撮るために本物のカメラを使用する場合と同様に、Visualize のカメラでも色々なことができます。あらゆるオプションが揃っていますが、常にシンプルにしておくことをお勧めします。2、3 の手法を使用するだけで、多くの効果を得られます。

1. あなたの製品を魅力的に見せる(この例では投影できる)最適なアングルを選択します。これにはあなたのカメラ操作スキルが試されますが、初心者の方はシンプルを心がけてください。イメージのアングル、視点の具合、アスペクト比、構成などを反映させます。私は見る人の視点を勇敢な騎士の鎧の中に置くというドラマチックなアングルを選択しました。Instagram で使用しやすいように正方形のアスペクトにし、ドラゴンが力強く見えるように低いアングルに変え、炎を近づけてより衝撃的にし、少しひねりを与えてアンバランス感を加える工夫をこらしました。ヒント: ビューポートの下部にあるカメラ (Camera) という名前の 4 番目のボタンをクリックし、表示されたウィンドウの上部にあるその他のオプション (more options) をクリックすると、カメラの他のパラメータ (アスペクト比など) を表示できます。

2. ムードを完成させるためにいくつかのフィルターを追加します。上記を実行しなかった場合は、ビューポートの下部にあるカメラ (Camera) ボタンをクリックしてカメラ (Camera) パネルを開きます。まずは、あらかじめ用意されたフィルターを試すことができますが、創造力をさらに発揮したい場合は、フィルターをカスタマイズできる (その他の優れた機能も含む) Visualize Professional へのアップグレードを会社に申請するとよいでしょう。

私は敢えてフィルターをカスタマイズしてムードを選択しましたが、既製のアンティーク (Antique) も悪くありません。

3. いよいよ完成です! イメージを保存するか、レンダリングを開始して高解像度のイメージを生成します。このプロジェクトでは高解像度のイメージが不要だったため、私はスクリーンショットだけを保存しました。スクリーンショットを保存するには、ビューポートの下部にあるレンダリング (Render) という 5 番目の最後のボタンをクリックするだけです。既定の動作ではスクリーンショットは、Visualize Content フォルダ (既定でマイ ドキュメント内) に保存されます。より高解像度のイメージが必要な場合は、5 番目のレンダリング (Render) ボタンを右クリックしてプロファイル (Profile) を選択します。標準 (Standard) があなたの上司を満足させるのに十分な場合は、右下のレンダリング (Render) ボタンをクリックします。

上司からの評価をさらに高めるには、上記のステップを一つ戻って、他のいくつかのアングルを試してみます。難しい部分は終わりました。後は写真を撮るだけです。

SOLIDWORKS Visualize を楽しんで使っていただけると嬉しいです。実際、これであなたはヒーローになりました。ドラゴンの火の玉から逃れることができました!

更にドラゴンの炎から大国を守るめの戦士の盾の設計・熱伝導解析についての詳細は、下記バナーをクリックしてご覧ください。

大澤 美保

大澤 美保

ソリッドワークス・ジャパン株式会社 マーケティング部 ユーザーエクスペリエンス シニアマネジャー