3DEXPERIENCE WORKS ポートフォリオがもたらす一体化の価値 – 3DEXPERIENCE World 2020 Day1 レポート

Day1の風景は、やっぱり同じ。こうでなきゃ、SOLIDWORKSのイベントではありません。

始まりました3DEXPERIECE World 2020。今年は、米国テネシー州 ナッシュビルで開催されています。

(少しでも前の席を確保しようと、OPENと同時に会場に駆け込む出席者達。毎年恒例の光景。)

 

SOLIDWORKSの「赤」のイメージは健在。でもなんだかいつものオープニングとはちょっと違う感じがします。ドデカイ音に包まれたエキサイティングなワクワク感というより、「何?」「何?」「何?」といういつもと違うドキドキ感に包まれるオープニングビデオ。何故?これは、私達人間に対する問いかけ、で始まったからでしょうか。To be HUMAN is to DREAM 人間であるということは、夢をみる、ということ。「空を飛びたい」「人間を超える力が欲しい」「水の上を走りたい」「地球を守りたい」。人間は常に夢を追いかけ、その夢をかなえる可能性は無限で、夢をかなえる努力を惜しまない。それが、「あなた(人間)」、なのです、と。夢をかなえるために、人間は学ばなければなりません。その学び方でさえ、過去の方法に留まらない方法が必要になってくるでしょう、とも問いかけます。どちらかというと、会場にダッシュで走り込んで来るお客様の光景とは異なる、厳粛な空気の中、イベントが始まりました。

本会場では、Live Boothと称する、ストリーミング画像を世界に配信するキャスター(社員:Jeremy)とそのブースが設置されていて、「旬」を伝える仕組みが設けられています。Jeremyが、「やっぱりDay1は、とっても興奮するよね。特に、毎年、ジャン・パオロ・バッシ(弊社CEO)の登場の仕方が違うから、そこにも注目だよね!」と言っていたのに、舞台裏から、ジャケット姿で(SOLIDWORKSのロゴ入りシャツではなく) ジャン・パオロ・バッシが登壇したことも、一種、厳粛さを強調させた感じです。

ジャン・パオロ・バッシからは「これまでも、この瞬間を皆さんと共にしてきました。見て下さい。このコミュニティを。設計者、エンジニア、企業のリーダー、学生さん、先生、加工業者、起業家、Makers。設計だけの世界に留まらず、もっと色々なことをしたいと思っている人ばかりです。「リンク」することによって、かつては実現できなかったものを現実のものにできる、まさに皆さん自身がリンクできる状態です。もっとつながる、もっと広げるために、皆さんここに来てくださったんですよね」と、熱いメッセージが送られました。昨年ご紹介した3DEXPERIENCE WORKSポーフォフォリオは、リンクそのものなのです。ダッソーシステムズのSIMULIA(解析ソリューション)、ENOVIA(PDMソリューション)、DELMIA(生産シリューション)をSOLIDWORKS(設計)とリンクさせ、アイデアを、夢をエクスペリエンスを広げ、さらに磨きをかけるために、皆さんにスーパーパワーを授けるものです。3DEXPERIENCE WORKSは、皆さんの業務効率を向上させます。どうやって?もっと考えたり、発見したり、探求したり、発明することに集中できるよう、3DEXPERIENCE WORKSには、つながる(Connection)、一体化(Integration)、自動化(Automation)という3つの鍵によって、皆さんの考える、作る「時間」を確保します。3DEXPERIENCE WORKSのアプリケーション群は、全てがつながって一体化されているため、企画、シミュレーション、デザイン、サービス、製造、管理という各業務間にギャップが発生せず、また始点から終点のようなラインプロセスではなく、どのようなプロセスのどのようなステージでも連続したループを構成します。そして、AIと機械学習(ML)による「自動化」機能は、非効率な作業から皆さんを開放するのです。昨年リリースされた 3D Creatorには、既に、AIおよび機械学習による選択機能、スケッチ機能が搭載されています。このAIおよび機械学習機能は合致機能にも搭載され、面倒くさい合致条件設定はマシンに任せて、もっと思考したり、作ることに専念できるようになるでしょう。アプリケーションは、今後さらに増えていく予定で、会場では、「3D SHEET METAL CREATOR」、「3D PATTERN SHAPE CREATOR」「FUNCTION DRIVEN GENERATIVE DESIGNER」の新しいロールが紹介されました。中でも重要なポートフォリオは、「FUNCTION DRIVEN GENERATIVE DESIGNER」で、単なる一般的な最適化機能、ジェネレイティブデザインではなく、真のマルチシナリオ、マルチフィジクスによる形状最適化機能で、積層造形および除去加工のいずれの製造法に対しても、最適な形状を算出したり、マルチフィジクスによる解析検証を介したトポロジー最適化を実行する、市場でも類の無い初のジェネレイティブ機能を搭載しています。

ジャン・パオロ・バッシは、お客様から、「何故、プラットフォームが必要なの?」と聞かれることが多いそうです。聞かれると、彼は、「もしかしたら無限に拡張し続けることのできる可能性を秘めているから」と答えるそうです。この無限の可能性を一口サイズごとに拡張していけるのが3DEXPERIENCE WORKSポートフォリオです。大好きなSOLIDWORKSを使って設計業務をされているユーザーの皆様にも、この無限大の可能性を知っていただきたい。というメッセージの後、Day1の重要な発表が2つありました。

1つめは、2020年は、SOLIDWORKSと3DEXPERIENCE WORKSポートフォリオの一体化がもたらす価値をご提供していく、ということ。2つめは、期間限定、地域限定で、現在購入可能な3DEXPERIENCE WORKSポートフォリオ アプリケーションの一部をオンライン販売する、ということ(日本からは購入できません)

 

近年の新しいアイデア、新しいプライオリティ、新しい夢は、科学、アートとテクノロジーの集約です。コンピュータパワーをどこでも、誰でもが感じることができ、その恩恵を受けることができる時代になりました。より幅広い機会に遭遇できるということは、持っている夢をさらに大きなものにします。グローバルに、たくさんの人による知識、ノウハウの集約が、新しいエクスペリエンスを生み出します。

この科学と、アート、テクノロジーを繋げるのは、「人間」に他なりません。

ジャン・パオロ・バッシは、「人間は、もっとつながれる。もっとつながって、過去には不可能だったことを可能にすることができる無限大の力を持っている。ただ、効率化というスケールは、お金と時間によってしか測ってもらえない。だとしたら、人間に考える時間を、考えることに制限を与えない環境を提供する。それがSOLIDWORKSのDNAだ」という、「厳粛な」メッセージを皆さんに伝えたかったのだと感じます。そのためにも、新たな 3DEXPERIENCE WORLDを開催したのだと。見慣れた“SOLIDWORKS”という文字もバナーもロゴもどこにも見当たらないが、何かワクワクする、新たな世界の幕開けを強く感じた1日目でした。

Day1の模様は下記取材記事でも掲載頂いています。
>> MONOist(2/11):https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2002/11/news030.html

SOLIDWORKS

SOLIDWORKS

Dassault Systemes SOLIDWORKS Corp.は、データの作成、シミュレーション、管理、テクニカル コミュニケーション、電気設計、ビジュアリゼーション、コラボレーションを行い、エンジニアリング リソースの革新と生産性を達成するための完成されたソリューションを提供しています。