本当にあった怖い話

ホラー好きな読者の皆様には申し訳ない。背筋が凍る怖い話で、夏の暑さを吹き飛ばそうということではないので、悪しからずご了承いただきたい。

今時?と思うところもあるのだが、弊社では有線マウスが推奨されている。電源や信号が安定するからであろう。この有線マウスが、突然、不審な動きをするようになった。「ピっ」という音を発し、動きが止まり、「ピっ」と音がして再び動き出す。マウスが動かない時のイライラ感といったら半端ではない。イライラするのも限界があり、家族が使用していた無線マウスを一時的に借り、その場をやり過ごした。それがいけなかったのか。次の日、PCを立ち上げようとすると、「えっ!! まさか」。PCが立ち上がらなくなったのである。

 

読者の皆様の中には、ここからの話を「そうそう、あるある」と頷いてくださる方もいるに違いない、と思う反面、日頃から来るかもしれない非常事態に備えておくのは社会人として当然のこと、と冷ややかな視線もあるだろう。もちろん、突然起動しなくなったPCへの対応方法をスマートフォンで調べ、トップ3ぐらいは試してみた。電源やデバイスの取り外し、放電、そして最後の切り札である緊急用リセットホールの使用。結局、どれもダメで、会社のIT部門の方にお世話になることになる。結果「ダメかもしれないですね」という、最後通達。こんなにも恐ろしい日が突然やってくるとは。絶体絶命である。

不定期ではあったが必要だと思われる作成物のバックアップは取ってきたつもりだった。ただ、直近で最新の作成物を全て失うかもしれない。このインパクトは大きい、と愕然とた。しかし、ふと「救世主」の存在に気づく。「クラウド」である。別件でもう1台、社内インターネットに接続できるPCを所有していたことが幸いし、弊社のプラットフォームにアクセスしてみる。ユーザー名とログインパスワード、いつもと変わらない作業環境が目の前に広がった。直近で最新の情報が目の前にある。これで、100%作業再開。ここに至るまで、かかった時間は、4時間。まったくの軽傷で終わった、ということになる。

 

クラウドサービスには、初期投資が抑えられる、場所を選ばずサービスを受けることができる、データ共有が楽になる、などのメリットがあると言われている。オンライン環境が必須、ということをデメリットとする世論も存在するようだが、筆者にとっては、「予期せぬPCトラブルからの迅速な復帰」を大きなメリットとして読者の皆様に伝えたい。リモートワークで自宅で作業、ある日突然PCが起動しなくなった時、ローカルに保存していた全てのデータを失い、インストールしていた愛用ツールは使用できなくなる。そんな怖い話をもう聞かなくても良い時代なのである。

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