SOLIDWORKS R2025x FD02 新機能 – 共同作業とデータ管理

最新アップデートであるR2025x FD02がリリースされたことはご存じでしょうか?ワークフローを効率化するための多くの機能が強化されました。例えば、設計の各イテレーションへのコメント追加、CADファミリーに依存しない構成の保存、3DEXPERIENCEプラットフォームでのスマートコンポーネントの管理などです。

以下に新機能の詳細をご紹介します。

 

ファイルイテレーションコメントの追加 – 保存したイテレーションをより早く見つける

前回のアップデートで、イテレーションがサポートされるようになりました。3DEXPERIENCEプラットフォーム上にファイルのバックアップを保存し、以前に保存した部品構成、図面、アセンブリのイテレーションをプラットフォームから取得できるようになりました。

保存時に各ファイルイテレーションにコメントを追加できるようになり、名前や変更日で検索するだけでなく、これらのイテレーションをさらに簡単に見つけることができます。例えば、「ケーブル長の短縮」など、変更に関するメモを追加することで、後でこのバージョンの設計を識別してアクセスできるようになります。

 

コンフィギュレーションを独自のパーツとして保存 – 物理プロダクトを元のCADファミリーとは別に管理

ご存知のとおり、コンフィギュレーションマネージャーで新しい物理プロダクトを作成すると、3DEXPERIENCEプラットフォーム上のCADファミリーに自動的に関連付けられます。今回、構成を右クリックして「物理プロダクトを保存…」を選択すると、元のCADファミリーとは別の新しいパーツとして保存するオプションが表示されます。これは、既存の作業を使用して新しい設計を開始したり、設計の特定の構成を他の下流工程のために独立して管理したりする場合に役立ちます。

 

コンフィギュレーションマネージャーに関するブログ 3DEXPERIENCEの互換性に関するヘルプ も参考になるかもしれません。

 

 

最近使用したファイルビューの改善 – 現在のテナントに関連する作業に集中

3DEXPERIENCEプラットフォームで複数のテナントを管理している方に朗報です。最近使用したファイルビューが改善されました。このビューには、3DEXPERIENCEプラットフォーム上のアクティブなテナントに属するファイルのみが表示されるようになりました。

もう、パーツやアセンブリの入手先をあれこれ考える必要はありません。これまでは、すべてのテナントに関する最近のファイルが表示されていました。今後は、テナントAにログインするとテナントAの最近のファイルが表示され、テナントBに切り替えるとテナントBに関する最近のファイルが表示されます。

さらに、ローカルキャッシュから削除された最近のファイルにも引き続きアクセスできるため、手動で検索することなく、中断したところからすぐに作業を再開できます。

 

変更アクション中のファイルに関する通知を受け取る – 変更を加える前に、ブロックされている状態を解決

これまでは、ファイルが変更アクションに紐付けられていても、ロックして編集できてしまい、後になって保存できないことに気付くことがありました。今後は、変更アクションでファイルをロックする前に通知を受け取るため、作業内容が失われることがなく、まず問題を解決することで作業時間を節約できます。

 

3DEXPERIENCEプラットフォームでスマートコンポーネントをサポート – 関連コンポーネントを手動で追加する手間を省略

3DEXPERIENCEプラットフォームは、SOLIDWORKS スマートコンポーネントと、それに関連するコンポーネントおよびフィーチャーをサポートできるようになりました。

事前に構成されたパーツとフィーチャーのグループで、アセンブリ内に簡単に配置できるのが、SOLIDWORKS スマートコンポーネントです。通常は、頻繁に使用されるコンポーネント用に作成されます。アセンブリに挿入すると、関連するコンポーネントとフィーチャーが自動的に追加されるため、毎回手動で追加する必要がなくなります。

SOLIDWORKS スマートコンポーネントを3DEXPERIENCEプラットフォーム上で保存・管理できるようになり、共同作業者もスマートコンポーネントを活用できるようになります。

 

最新の設計とモデリングの機能強化については、こちら でご確認ください。

1つ前のリリースR2025x FD01 で見逃してしまった共同作業とデータ管理に関する新機能は、こちら でご確認下さい。

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