User Interview SheetWorksとSOLIDWORKSが好き!!
今月からSOLIDWORKSユーザーが登場するInterviewをお送りします。初回は、ソリッドワークス・ジャパン・ユーザー会の代表リーダーに今春、着任されました亀山鉄工所の林義人さんにご登場いただきます。林さんは、ものづくり企業の集積する中部地区、岐阜県の板金加工業・亀山鉄工所におつとめのSOLIDWORKSユーザーです。
SheetWorksとSOLIDWORKSのココがよい!
弊社では板金製品加工にアマダの工作機械を使用しています。そして設計データを加工機に繋ぐ重要な役割を果たしているのがSheetWorksとSOLIDWORKSです。当初AutoCAD(2DCAD)とアマダのAP100を使用していました。当時の弊社専務の後押しがあり、岐阜県の企業として2番目にSheetWorksを導入。当初はSheetWorksのみを使用していましたが、SheetWorksはSOLIDWORKSのOEM製品でUIも同じです。試行錯誤の末2012年からは3次元CADデータをレーザー加工機、パンチレーザー複合マシン、プレスブレーキ等の加工機へ自動で渡せるようにし、それまで板金展開等に対応していた技術者数名はさまざまな手作業から解放され、現場作業効率は一気に改善しました。わが社のちいさなIoT、まだまだ改善の余地はありますが今後もパワーアップさせていきます。その後SOLIDWORKSとSimulation Proを導入し、現在は社内の若手技術者たちもSheetWorksとSOLIDWORKSの双方を器用に使いこなしています。
板金屋には3Dはまたとない武器となる
弊社では最近、地場企業からの板金加工受託だけにとどまらず、自社製品開発等、自社業務の幅を少しづつ拡げています。その時にSOLIDWORKSやSimulationを使いこなせる事は中小企業にとって大変強力な武器になります。たとえば取引先企業から3D設計データ受け取り、図面化と加工までの一貫したOneStop対応や、加工時の解析結果を提示できるようになると、受注できる仕事の幅も格段に拡がることになります。受注の幅を拡げるため、そして若手社員の技能向上の点でも、社内の技術者には各種加工技能検定同様SOLIDWORKS認定資格の取得も推奨しています。
実は昨年アマダのオンラインセミナーで講師をつとめました。私の知識が少しでも誰かの役に立つならばとお引き受けをしました。オンラインセミナーに参加者が集まるのか心配でしたが、質問も多数出て、現場で同じ立場の技術者の方がどんなことに困っているのか、情報交換の場にもなり、参加者には有益だったようでホッとしました。
3DEXPERIENCEに期待しているのはコミュニケーション
一昨年、SOLIDWORKSユーザー会から派遣されダラスでのSOLIDWORKS Worldに初参加しました。その場ではDELMIAWORKSが発表されました。私たちのような加工領域で仕事をするSOLIDWORKSユーザーには、SOLIDWORKSの設計データを加工工程でさらに活用できるソリューションには期待が高まります。今後SOLIDWORKSユーザーの選択肢が3DEXPERIENCE上で拡がっていくこと*1には、期待と同時にそんなに使いこなせるのか?との不安もあります。しかし聴いている限り、SOLIDWORKSの現在の機能はそのままに、3DEXPERIENCEプラットフォーム上で周辺ソリューションが追加で提供されてくるならば、私たちユーザーは、その中で自ら必要な機能を探して使ってみることになるはずと思っています。その時のソリューションはクラウドでも構いません。現在emailやSlack等の一般的なチャットツールで社内や社外と実施しているコミュニケーションを置き換えられるソリューションには期待しています。
「SOLIDWORKSユーザー会」の楽しさを知ってほしい
6年程前から、SOLIDWORKSユーザー会の活動に参加してきました。九州の三松さんで開かれた工場見学&勉強会に岐阜から参加したり、地元の中部・岐阜でも勉強会と工場見学等を企画して、SOLIDWORKSユーザーとの交流を楽しみつつ活動してきました。
私自身、3次元が導入うまくいかない時、どうしても3次元を立ち上げたい強い思いがあり、壁にぶち当たった時にSOLIDWORKSユーザー会の存在を知り、そこで知り合った方々に助けていただきました。SWWJ(年に一度のSOLIDWORKSのユーザーカンファレンス)の会場でおあいしたユーザー会のリーダーに名古屋のセミナーで再会。「明日ユーザー会の勉強会に来ませんか?」と誘っていただいたのが参加したきっかけでした。
「SOLIDWORKSユーザー会」は、ボランティアの有志ユーザーで運営される組織ですが、ここ数年地域活動が活発になり年間30回程、ユーザーの会合が行われています。2020年は活動がオンラインだけに制約されましたが、今回ご縁があり前任の土橋さんから引き継ぐかたちで今年「SOLIDWORKSユーザー会」の代表リーダーを引き受ける事になりました。「同じCADを使う似た悩みをもつものづくり仲間と繋がり、話せることは楽しくとても有益なことが多いのです。ぜひ一度まずはユーザー会のWebサイトへアクセスしてみてください」
来月も、PDM/解析をテーマにSOLIDWORKSユーザーさまにInterviewを行います。お楽しみに!
注記*1 …今後3DEXPERIENCEプラットフォーム上の新しいRoleとして、板金/Mold金型に対応するRoleも順次日本国内販売開始されていきます。
SOLIDWORKS 3D SheetMetal Creator(板金) 2021年販売開始予定
SOLIDWORKS 3D Structure Creator(販売開始時期未定)
SOLIDWORKS 3D Mold Creator(販売開始時期未定)
SOLIDWORKS Product Document Creator(販売開始時期未定)
製品に関するお問い合わせは、お気軽にこちらまでどうぞ。
SOLIDWORKS Japan User Group(以下ユーザー会)に興味をお持ちの方は以下のリンクから入会が可能です。