コミュニティはSOLIDWORKSにとって「とても大切なもの」
今回は、日本のユーザー会から毎年参加されている「飯沼ゲージ製作所」土橋美博(Yoshihiro Dobashi)さんにレポートいただきました。
SWWに7回目もの参加となる土橋さまの”ユーザー視点レポート”です!
コミュニティはSOLIDWORKSにとって「とても大切なもの」
2019.3.22 土橋美博
みなさんは、SOLIDWORKS User Group Network(以下SWUGN)を知っていますか?
日本では、あまり馴染みのあるものではないかもしれません。
通称SWUGNと言われるユーザーコミュニティーで、アメリカのみならず世界中からSOLIDWORKSユーザーが参加しています。
日本では、SOLIDWORKS User Group(Club) of NAGANO(長野県のユーザーグループ)が日本唯一のグループとして2011年から参加しています。私はSWUGNと長野のユーザーグループのパイプ役として、ユーザーグループの一人のリーダーとして、これまで務めてきています。現在、アメリカ・カナダ・ヨーロッパ、ASIA Pacificとしてオーストラリア/ニュージーランドといった大きな“くくり”の地域の代表者とソリッドワークス社の8名によってSWUGNの組織が構成されています。
各地域には、都市や街単位で、またSOLIDWORKSの機能単位でのユーザーグループが存在し、そのグループリーダーにより運営されています。ぜひ、私はアジアの代表になりたい!!(と思っています)
SWUGNの活動の目的は、「SOLIDWORKSユーザー相互により学ぶこと」です。
グループリーダーはアイデアを出し運営を行います。
またグループがない地域に「グループを作りたい」という人が現れれば、その新しいグループを作る手伝いをします。私もSWUGNの一員として、ベトナム ホーチミン(旧名サイゴン)市のグループ立ち上げに協力させていただいた経験があります。
今年のSOLIDWORKS WORLD2019(以下SWW)でも、SOLIDWORKSコミュニティの重要性は、General Sessionで語られました。
それだけ、このコミュニティはSOLIDWORKSにとって「とても大切なもの」なのです。
SWWでは、SWUGNのミーティング「Annual SWUGN Summit」が行われます。
今年2019年、サミットは20回目を迎えました。
SWUGN Summit
このサミットですが、私は、2010年カリフォルニア州アナハイム(Anaheim)で開催されたSWWが初参加となり、2012年カリフォルニア州サンディエゴ(San Diego)、2015年アリゾナ州フェニックス(Phoenix)、2016年テキサス州ダラス(Dallas)、2017年・2018年カリフォルニア州ロサンゼルス(Los Angeles)、そして再びダラスの参加と、今回で7回目の参加となりました。
その中で、ここ数年、「やっと仲間に入れてもらえた」と実感しています。
ユーザーグループの友人もできました。1年で1回しか会うことはできませんが、同じSOLIDWORKSを使う仲間と会えること、SOLIDWORKSについて話ができることは、とても有意義です。
さて、このサミットでは、SWUGN活動実績と今後のアイデアが発表されます。
また、AWARD(表彰)が行われます。
- SWUGN User Group Leader of the Year
- MICHELLE PILLERS COMMUNITY CONTRIBUTION AWARD
- Partner of The Year
- Reseller of the Year
といったものです。
ユーザーグループリーダーの表彰だけではなく、ユーザーを支えるリセラーの表彰も、ユーザーによるノミネートと投票によって行われるのです。SWUGN User Group Leader of the Yearとなったリーダーが“涙ぐみ、言葉に詰まりながらも” 「SOLIDWORKSはPassionである」といった言葉は今でも心に残ります。
SOLIDWORKS Worldという名称が、3DEXPERIENCE WORLDに変わるという話は皆さんもお聞きのことでしょう。
SWUGNも今、大きな変化を迎えようとしています。
SWUGNを設立した一人であったRichard Doyle氏が永らくSOLIDWORKS社としてSWUGNを牽引してきましたが、退任され、新しくRachel Diane York氏(SOLIDWORKS社 Community and User Advocacy Manager)に交代となりました。
SOLIDWORKS World2017のWhat’s Newでお姫様(PRINCESS LAYOUT)を演じたかたです!!(記憶にあるかたも多いことでしょう)
Ambassador って何するの?
この変化の中、こんな企画もありました。
SOLIDWORKS World 2019 Event Ambassadorです。
SWW開催前に、SWUGNのメンバー向けにAmbassadorの募集がありました。
正直何をするのかよくわからなかったのですが、何事も挑戦!!
応募してみました。その結果、選ばれることができました。
その後、オンラインでのブリーフィングと会場でのミーティングを経て、その役目を果たすことになりました。
「SWWに初めて参加する人を最前列に連れてくる」ということが、その役目です。
日本のカンファレンスと違って、最前列から会場は埋まります。しかも、皆さん、走って我先にと最前列を目指します。
「初めての参加者に最前列の席に座らせてあげる」なんて、素敵じゃないでしょうか。
私は、SWJUG(ソリッドワークス ジャパン ユーザー会)より参加した林さんに最前列のチェットを渡しました。
他の来場者が入る前に、特別な入口から会場に入ってもらいます。
「林さん、最前列どうだったかな?」
多分、他の日本からの参加者のかたがたとは、“違う景色”が見えたことでしょう。
こうして、チケットを手渡された人たちは、次回、初参加者を連れてくることになることでしょう。
アメリカを中心に、SWUGNにはたくさんのグループが存在しています。
オンラインを使うことで、大きなミーティングも開催しています。
SWUGNは変化していく
今よりもさらにアクティブなユーザーグループを構成していくことを目指した次のステップに、SWUGNは変化していこうとしています。SWW2019は終わったばかりですが、既に来年の3DEXPERIENCE WORLDに向けて、SWUGNとそのリーダーに向けたプログラムが動き始めています。2020年テネシー州ナッシュビル(Nashville)で開催されることが決まった3DEXPERIENCE WORLDでは、どのように変化したSWUGNを見ることができるのかがとても楽しみです。
そして、もっともっと日本からも発信していきたいと思っています。
土橋さまは、UGN以外に、SOLIDWORKS Japan User Group(SWJUG/エスダブリュージャグ)甲信越地区/長野グループで地域リーダー、そして現在は代表リーダーとしても、ユーザー会の活動に運営・サポートいただいております。
SOLIDWORKS Japan User Group(以下ユーザー会)に興味をお持ちの方は以下のリンクから入会が可能です。