SF映画は、バイオニックアームの現実世界への適用を刺激する

SFは、実は、科学によって現実のものになります。それが事実です。

研究者は、長年に渡って、作家やクリエイターの想像力に追いつこうとしてきました。物語を語る上で、書籍に書かれたものや、映画のスクリーンに投影されるものを実際に届けるためにサイエンスが努力すればするほど、現実への飛躍になったのです。

信じられない? でも歴史上には、著者の空想的な幻想が事実に変わった例があちこちに存在しています。SFは、実世界の科学研究に情報を提供し続けているのです。

可能にする科学
物理的なモビリティの世界へ開発をいざないます。義肢は、3 , 000年近くも使用されている製品です。交換用の身体部分は、長い歴史の中で洗練されて開発され、関節が追加され、「実にリアルな複製」を製造するための改善が施されてきました。が、この10年間で、明確な専門的分野の進歩により、テクノロジーがSFの旅に匹敵するほど進化したのです。

Tilly Lockeyって誰?
13歳だったTilly Lockeyは、イングランド北部で手を使うことなく育ちました。赤ちゃんの頃、髄膜炎敗血症にかかりひん死の状態にあった彼女の命を救うために、両腕の肘下部分が切断されることになったからです。それ以来、彼女は義肢を使用して生活し、適応することを学びました。しかし、彼女が使用していた義肢は、本質的にかなり原始的なものでした。使用していた義手は、筋電式(筋肉に発生する表面筋電位の出力量によって動作制御される義手)で、握るという基本的な機能はありましたが、見た目は、何となく本物に似ていたというレベルです。しかし、Tillyが「Hero Arm(ヒーローアーム)」を紹介された時、それらの印象が一瞬で吹き消されたのです。

Hero Arm(ヒーローアーム)って何?
Open Bionics 社によって開発された「Hero Arm(ヒーローアーム)」は、手頃な価格、3Dプリントで軽量でありながら強力なアーム、次のレベルの義肢、いや、四肢に障害がある子どもたちをバイオニック・スーパーヒーローに変身させることができるのです。肘下に障害のある人用に設計されたアームは、筋電図を検出するためにEMGセンサーを使用し、EMGセンサーは筋肉運動を感知し、どれくらい速く、どれくらい強く指を動かすべきかをバイオニックアームに伝えることができます。Tillyは、オリジナルのコミックブックソースをヒントに衝撃を受け作成された映画の試写会でこの製品に出会いました。この映画は、女性が自らの能力を開発し、自律し、革新的な技術を探求していくというストーリーで、そのヒーロー自身は、適切に言えば、義肢を持つ女性のヒロインなのです。

ブルーカーペットの上で
Tillyの2本の腕は、プロダクションチームから送られたプレゼントです。人口装具を着用している子供たちに、自分の写真を見せてあげることができるとTillyは思いました。この映画のプロデューサーがこのことを悟ったのか、彼女の2本の新しい腕は、映画試写会のブルーカーペットの上でカメラのフラッシュを浴び、あっという間に、彼女の想いとつながりました。Hero Arm(ヒーローアーム)は、大衆文化の創造性に触発された技術開発と、Tillyのように身体的な障害を乗り越えて前に進む人々とを結びつけ、研究開発をドライブさせた協調的な取り組みの一部かもしれません。しかし、私達は、それが「科学」の力で現実になったことも知っているのです。

 

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