[第43回]え、マジっすか。そんなの知らなかったテクニック

不定期で、「そんなの知らなかった~」テクニックをご紹介していきます。今回は、「アセンブリのパフォーマンス向上」のテクニック。

「大きな」アセンブリファイル、と言っても、大きい、小さいとは、部品点数の問題ではなく、複雑さも含んだファイルサイズ、と考えていらっしゃる企業様もあり、一概に大きい、小さいは語れません。

SOLIDWORKSには、アセンブリファイルを開く際、3つのモードがあることはご周知の通りです。
1)解除済み:部品は、フル機能で使用可
2)ライトウェイト:部品は、ライトウェイト部品として取り扱う
3)大規模デザインレビュー
と呼ばれる3つのモードオプションです。
大規模デザインレビューモードを選択した場合、下図に示す操作を可能にしながら、部品を表示モードだけで開くため最もパフォーマンス良く(速く)アセンブリ部品を開くことができます。


では、「大規模アセンブリレビュー」モードで開いたほうが良いと考えるのは、部品点数がどれぐらいのアセンブリ部品なのでしょうか?

前述のように、大きい、小さいは、企業様それぞれ考え方が異なるかもしれません。ちなみに上図のアセンブリは、2,280部品。それほど大きなアセンブリファイルではありません。それでも、解除済みモードで開くと70秒、ライトウェイトモードで開くと46秒程度かかり、大規模アセンブリレビューモードだと、パッと開きます(注:20201バージョンで検証。開く毎に速くなります。「パッと」の印象は個人差もあります)そこは、自社の「尺度」で設定しましょう。

ツール> オプション> システムオプション> アセンブリ を選択してください。
相当するウィンドウは、下図の通りです。ここで、「大規模なアセンブリを開く場合」のオプションを指定できます。

部品点数は、それほど多くなくても、複雑さによってアセンブリ部品のパフォーマンス増減もあることをご理解下さい。「複雑」という表現も一概に言えませんが、表示上の複雑さ(難しさ)、またはアセンブリ構築した方法による複雑さなどにより、パフォーマンスが異なります。そんな時は、「アセンブリ可視化」と「パフォーマンス評価」が適切です。


表示上の問題でパフォーマンスの低下している部品や構築上の問題でパフォーマンスが低下している部品を探し出すことができます。
少しの手間で、アセンブリ部品をもっとパフォーマンス良く作業できます。また、トップアセンブリを開かなくても「何を見たいか」によって、開くモードを変更するのも効率的ですね。

 

 

 

 

SOLIDWORKS2021では、図面に関してもさらにパフォーマンスが向上しました。
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