Collaborative Designer for SOLIDWORKS- SOLIDWORKSをクラウドにつなげる #2
今使用中のデスクトップ設計ソリューションとプラットフォームをつなげるとどうなるのでしょうか?
先週ご紹介した SOLIDWORKS Connectorアプリを含むCollaborative Designer for SOLIDWORKSというロールで、デスクトップSOLIDWORKSが、3DEXPERIENCEプラットフォームとつながると何ができるの?という疑問にお答えしました。
デスクトップSOLIDWORKSをプラットフォームにつなげることで、単なるデータ保存が、データ管理になるというお話でした。今週は、もう少し詳しく、データへのアクセスについてご紹介しましょう。
プラットフォームを使用することのメリットの1つに、「コラボレーションの促進」があります。「コラボレーション」というカタカナを使うと、”きつね”につままれたような感じになってしまうのですが、日本語にするとかなり長い説明になってしまうので、日本では「コラボレーション」というカタカナ表記にしているように感じます。「コラボレーション」とは、複数の立場の違う人達によって行われる協力(または連携)による共同作業、です。日本は、古来から、立場の違う人達が協力しあって作業をすること、に慣れている民族なのだと思います。ですから、「コラボレーション」などと言う言葉が流行る前に、既に実際の行動に移しているのかもしれません。一方、共同作業に慣れていない文化の人達が、この「コラボレーション」を手にした瞬間から、日本文化には及ばないまでも、同様な開発プロセスを成立させ、日本企業の脅威となるかもしれない、ということは頭の片隅に置いておくべきことなのかもしれませんね。
話しを元に戻して。。。
3DEXPERIENCEプラットフォーム上に保存されたデータは、同じアセンブリ部品を構成する様々な部品データに同時に取り組む複数のユーザがアクセスすることがができます。部品をプレビューすることは、もちろん可能です。部品を「開く」ことも物理的には可能になります。Microsoft Windowsのエクスプローラーで、同時に、異なる人がアクセスした時に表示されるような「読み取り専用モード」が、いわば、自動的に作動し、開くことができます。しかし、変更を加えて保存したり、または上書きしようとしても、同じ場所に同じファイル名で保存することはできません。これが、データ管理、です。
3DEXPERIENCEプラットフォームは、作業は、ユーザーが必要なアプリの中で作業することを確保しながら、他のユーザーのためにコンポーネントを解放できるようにすることで、作業継続を許可することができる、というルールの上でデータ管理されます。
完全な変更やステータス管理のためには、「予約」機能を使って、他のメンバーの関与を排除します。
「予約」「予約を解除」するなどの他、関係するデータの更新状態は、ビジュアルに確認できます。
上書きや削除のうっかりミスを排除したデータ管理システムが、PDMやPLMシステムをセットアップしなくてもプラットフォーム側に整備されているということです。
製品開発を最初から最後まで進めていく上で課題となることの1つに、プロセス全体のコミュニケーションを管理することが上げられます。特に、進捗の管理者、ベンダー、およびお客様が関与する製品開発の場合は大きな課題になるでしょう。メールのコミュニケーションは崩壊し、多くの場合、転送、照合、および複数フォルダでにおける整理が必要になるのが常です。
クラウドベースの3D EXPERIENCEプラットフォームは、異なるアプローチを採用しています。すべての関係者が、すべて1つの場所でコミュニケーションを行うことができます。大量のプロジェクトメールを管理する必要はもうありません。プロジェクトコミュニティ内のスレッドを確認することで過去の会話は、迅速に見返し、言った言わないの不一致を解決できます。
CADの知識がなくても、いつでも、どこからでもアクセス可能なリアルタイムのデジタルモックアップに企業の誰でもが参画できるようになりました。こうすることでお、CADを使用できるメンバー以外でも、全てのメンバーが製品開発サイクルに参加できます。マーケティング、セールス、または管理職の皆さんを初期段階のレビューに招待できます。現場の製造業者(DFM)のアドバイスをリアルタイムで入手し、ダウンストリームの問題(コストがかかる可能性がある)を回避しましょう。プラットフォームは、みなさんのための環境です。
3DEXPERIENCEプラットフォームのロールに関する動画は、YouTubeでもご確認下さい。
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製品設計者にとって、設計の醍醐味とは何でしょう。クラウドベースのアプリなら、いつでもどこでも、インスピレーションをカタチにできます。
カタチは、共有して進化させなければ。新たなワークフロー アプローチの扉を開いてみましょう。