[第18回]え、マジっすか。そんなの知らなかったテクニック 

不定期で、「そんなの知らなかった~」テクニックをご紹介していきます。今回は、「SketchXpert」

SOLIDWORKSで作図する幾何形状は、数学的な定義によって成り立っています。釈迦に説法の話ではありますが、「正三角形」とは、3本の辺の長さが全て等しいか、なたは、 3つの内角の大きさが全て等しい三角形、として定義する必要があります。SOLIDWORKSでは、スケッチ機能を使って「線」を作成するとき、ナビゲートが動作するので、水平、垂直、一致などが自動的に定義されていきます。例えば、下図のような三角形ABCを作成し、辺ABおよび辺ACの中点(EまたはF)とB点またはC点を結ぶ直線ECおよび直線FBを作成してみましょう。

ここで、直線ECと直線FBをコントロールキーを押しながら選択し、拘束関係追加(幾何拘束)で、「等しい」を選択すると、あら不思議、三角形ABCは自動的に二等辺三角形になるのです。

中学生の数学で学習する、「二等辺三角形の性質」を思い出せば簡単なことなのですが、大人に成長してしまったエンジニアは、色々と余計な(重複する)拘束をつけてしまうので、SOLIDWORKSから「重複定義です」と怒られてしまいます。

そんな時は、赤くハイライトされた「!重複定義」をクリックしてみて下さい。PropertyManagerでは、SketchExpertが、「診断」する用意をして待っています。「診断」ボタンをクリックすると、解決方法を提示してくれます。希望する解決方法を選択して「確定」ボタンをクリックすれば、「重複定義」問題を解決できます。この例では、二等辺三角形の「低角は等しい」ので、寸法拘束を入れなくても低角は等しい、または、1つの低角に寸法を入れれば、従動的にもう1つの低角の寸法は決定されるのですが、2つとも「拘束(寸法定義)」してしまったことに問題があります。

 

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