プレストン・タッカー
「現在では真似できない個性」がクラッシクカーの大きな魅力のひとつ。現代の自動車とは明らかに異なる個性的な内装・外装。ファンならずとも見ていて飽きません。
プレストン・トマス・タッカー(Preston Thomas Tucker, 1903年9月21日 – 1956年12月26日)はアメリカ合衆国出身の起業家、発明家、自動車デザイナーです(Wikipediaより)。Tuckerは、Tuckerの初期のコンセプトを基に、後にCariocaの名前が付けられたクーペを製造します。空冷式のリアマウントエンジン、前輪とともに移動するヘッドランプ、安全性を高める取り外し可能なフロントガラスなどなど「個性的」な要素ギッシリ。固まった泥や汚れがパフォーマンスとハンドリングを妨げるとして、Cariocaは簡単に取り外し可能な(簡単に掃除が可能な)サイクルフェンダーを使用するように設計されています。実際、コンポーネントを購入する購入者が組み立ることを意図していたため、車全体が「簡単に取り外し可能」状態であるとも言えます。また、Tuckerは、60ドルのセット料金で、1,000ドルのクーペを組み立てることができ、後で修理が必要になった場合に認定サービスセンターとして機能する独立したガレージとディーラーのネットワークを確立することも計画していました。コストを可能な限り低く抑えるために、Cariocaはできるだけ多くの既製コンポーネントを使用することをコンセプトした車でした。つまり、ボディパネルだけが内製品だったのです。こんな個性的なCariocaでしたが、Tucker自身が病に侵され、コンセプトと共に夢と消えてしまったのです。そんなクラシックカーが、情熱を持ったエンジニアとSOLIDWORKSによって現実のものになります。Rob Ida と Sean Tucker は、プレストン・タッカーの夢を現実のものにできることを証明しました。
元の設計意図に忠実に作るために多くの要素が必要です。Cariocaプロジェクトを軌道に乗せるためには、フランクリンの航空機エンジンやフォルクスワーゲントランスアクセルなど、主要な動力伝達系コンポーネントの一部が調達されました。これらは古いコンポーネントです。両方ともおそらくこの時点で50年以上前のものです。それらは再構築され、新しい状態に戻される必要があります。
SOLIDWORSで設計するために、エンジンとトランスアクセルをレーザースキャンし、デジタル表現を使用してそれぞれの3Dモデルを作成します。Artec Evaスキャナーを使用します。このスキャナーは、エンジンとトランスアクセルのメッシュモデルを作成できます。SOLIDWORKSでメッシュデータを取り込み、ソリッドモデルを作成します。
SOLIDWORKSで開かれたスキャンデータは以下のとおりです。
3Dスキャンの忠実度は素晴らしい!詳細部を簡単にキャプチャできるため、3Dスキャンを使用して、エンジンとトランスアクセルのパッケージングの作業をボディ構造内で開始できます。構成部品に関するこの初期作業は、3Dスキャンなしではほとんど不可能だったでしょう。
エンジンとトランスアクセルのアセンブリ状態に関するさまざまな位置を車体内で試すこともできました。車のボディは後方に向かって先細りになっているため、エンジンとトランスアクセルが適切に適合するかどうかを理解することは非常に重要です。以下は、SOLIDWORKSを使用して検証した例のいくつかです。
ご覧のように、エンジンとトランスアクセルはボディの内側にぴったりとフィットしましたが、これにはエンジンを冷却するためのダクトが含まれていません。前述のように、Cariocaは、空冷式エンジンを搭載するのです。シリンダーヘッド上に一定の空気の流れを維持し、ダクトの最適な設計方法を理解しなければなりません。
さて、Cariocaプロジェクトは、次の課題に直面しました。続きは。。。。
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