xDesignによるスケッチ – パート4

スケッチオブジェクト間のサイズと関係を定義する1つの方法は、制約を使用することです。これにより、ジオメトリの更新方法に応じて、スケッチオブジェクトを特定の方法で調整できます。

スケッチオブジェクト間のサイズと関係を定義するもう1つの方法は、寸法を追加することです。

 

xDesignによるスケッチ パート4

xDesignで寸法を定義してみましょう。

Part3までに見てきたように、スケッチオブジェクト間に、サイズと関係を定義する方法の1つに、拘束関係を使用する方法がありました。この方法で、ジオメトリが更新されても、スケッチオブジェクトは特定の拘束関係で調整できます。
スケッチオブジェクト間のサイズと関係を定義するもう1つの方法は、「寸法」を追加することです。「寸法」を使用すると、直線距離、直線間の角度、円の半径、直径の寸法などを追加して、スケッチ要素の正確なサイズを指定できます。スケッチを完全に定義するために、これらのそれぞれをこのスケッチに追加する方法を調べてみましょう。
「スケッチ寸法」コマンドを有効にするには、アクションバーのボタンをクリックします。ボタンをアクティブにすると、カーソルが更新されて寸法アイコンが表示され、スケッチエンティティの選択を開始できます。

追加する最初の寸法タイプは、直線距離寸法です。直線距離寸法を作成する方法はいくつかあります。最も一般的な方法は、単一の直線をクリックし、その寸法を空き領域にドラッグして配置します。次に、寸法値を入力します。ここでは、左端の直線を150mmに設定します。下端の直線を180mmに設定します。さらに、反対側の右端を25mmに設定します。

直線距離(長さ)寸法を設定するもう1つの方法は、互いに平行な2本の線を選択する方法です。この方法で、2つの直線間の距離を決定します。たとえば、下端と直線と、円弧の上側の水平線の間の距離を決定する場合は、下端を選択し、続けて水平線をクリックし、最後に距離を指定します。 60ミリメートにしましょう。左側の直線と、円弧につながる垂直線の間の距離も指定します。左端をクリックし、続けて距離を指定するための垂直線をクリックし、距離に、105 mmを入力します。

次に、線と点を選択して、長さ寸法を設定することもできます。たとえば、左端の直線と、点(角度の付いた直線と水平線の交点)の間の距離を設定します。この寸法を決定することによって、後で「回転」フィーチャーを使用する場合、指定する底面の直径を決定付けることができます。この操作には、左側の直線と、交点をクリックし、最後に、距離を70 mmを入力します。

直線距離寸法を作成する最後の方法は、2つの「点」を選択する方法です。このシナリオは、水平線または垂直線で接続されていない2点間に寸法を設定する必要があるときに使用します。たとえば、左上隅と円弧の中心点との間に寸法を設定するとしましょう。最初の点(左上隅)と2番目の点(円弧の中心)をクリックすると、いくつかの方法で寸法を設定できます。2点間の水平距離、2点間の垂直距離、または2点間の直接距離を設定できます。ここでは、2点間の直接距離を設定します。

ただし、ここでは、この2点間の寸法を指定する必要がないため、[元に戻す]をクリックして、1つ前の状態に戻ります。

角度寸法を作成することもできます。角度寸法の作成は、互いに平行ではない2本の線を選択するだけです。ここでは、左側の垂直エッジに対する右側の傾斜線の角度を設定します。両方の線をクリックして、角度を配置するだけです。ここでは、15°の角度を
入力します。

次に検討する寸法タイプは、スケッチ内の円弧またはフィレットに適用される半径寸法です。このスケッチには円弧が1つだけ含まれています。これをクリックし、半径の値を設定します。半径を15ミリに設定します。寸法の前に「R」という文字があることに注意してください。これは、この寸法がこのスケッチエンティティの半径の値を設定していることを示しています。

すべてのスケッチエンティティは、「黒」色に変更されていることに注意してください。これは、スケッチが、定義の不足な状態から、「完全定義」になったことを示しています。すべてのスケッチエンティティのサイズと関係が適切に設定されていることを意味します。すべて「寸法」コマンドを使用して作成されました。ここでは、直径寸法を追加する方法をもう1つ学んでみましょう。下の水平線の中点を中心に、円を描きます。この円は現在、唯一の定義不足のエンティティであることを示す唯一の「青い」スケッチエンティティです。

「寸法」コマンドを選択し、青いスケッチの端をクリックして、直径を15mmに設定します。数値の前にあるのが、Rではなく、「直径(Φ)」アイコンであることに注目してください。

主要な寸法タイプを説明しました。次に、別の寸法タイプを見てみましょう。「駆動寸法」です。
「駆動寸法」とは、スケッチエンティティのサイズや関係を確立できない寸法で、他の寸法によって「駆動」されるものです。例えば、中央付近の斜線の長さを知りたいとしましょう。上の端をクリックし、角度の付いた線の下の点をクリックして寸法を配置します。この「駆動寸法」は、黒ではなく灰色で表示されることに注意して下さい。この駆動寸法は、他のジオメトリによって決定される寸法であるため、値を設定することもできません。

「寸法値」を編集するには、寸法の配置されている「数値」を直接ダブルクリックします。左端の垂直線150mmを175mmに変更してみます。他のすべての「黒い」寸法は値が保持されますが、「駆動寸法」の値は更新されるのがわかります。

最後に、「駆動寸法」を削除してみましょう。寸法を削除するには、寸法の引き出し線をシングルクリックしてから[Delete]キーを押すか、コンテキストツールバーの[ゴミ箱]アイコンをクリックします。

xDesignスケッチシリーズをお楽しみいただけましたでしょうか?
過去のブログを見逃した方は、xDesign スケッチシリーズ、Part1、Part2、Part3もご覧下さい。

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