3DEXPERIENCE WORLD JAPAN 2020 Day4 経営者パネルトーク(前半)ハイライト
Day4 午前は、「日本の製造業これから」という異業種経営者の皆様からのメッセージが伝えられました
まずは、お忙しいところ「経営者パネルトーク」にご登壇いただきました皆様そして、ご参加くださいました全てのお客様に心よりお礼申し上げます。
この90分を明日の製造業を支えていく皆様と共有できたことはこの上ない喜びであったと共に、コミュニティが未来を創ることの大切さを改めて認識させていただきました。
3DEXPERIENCE WORLD JAPAN 2020 、第4日目午前の「経営者パネルトーク」セッションに参加ができなかったお客様へ、筆者自身の振り返りも予てあの「時」を書き留めておきたいと思います。
午前中のセッションにご登壇いただいた経営者の皆様は以下の4氏。
株式会社アストロスケール ホールディングス 岡田様
GROOVE X 株式会社 林様
CYBERDYNE 株式会社 山海様
株式会社スノーピーク 山井様
神戸出身の岡田様は、出身地が関西だけにお笑い精神旺盛の経営者。いかにもあの癒し系ロボットを生み出しそうな温厚な(誤解の無いよう、他の登壇者の皆様も全て紳士でいらっしゃいます)経営者。本当に先生?と歯にものきせずズバズバ核心をつく経営者。大自然がそうさせるのか懐の広い経営者。各社のコア技術も違えば、市場も異なり、価値観、もちろん年齢も顔も違う人々とたった90分、時間を共有しただけで豊かな気持ちになることができました。敢えて経営者の皆様という呼び方をしないことをお許しいただけるのであれば、「彼ら」のメッセージを聞くことによって、自分にも1つぐらい、明日のために何かできるのではないかと感じます。
(以下、企業名を使用させていただきます。ご容赦のほどお願いいたします)各社とも、口を揃えて、COVID-19は、明らかに社会を変えてしまった、と言います。
グランピング事業を開始したばかりだったスノーピークは、「このキャンプの盛り上がりは、想像より5年も早く到来した」と。アストロスケールは、宇宙が改めて認識されることになり、人々が停滞している今だからこそ、やっておかなければいけないことに(早々と労働力の確保さえ)邁進したそうです。LOVOTは、予想していた10倍の受注のため、お客様に製品が届くのは3か月も先のことになってしまう、と言うGROOVE X。
2ケ月間キャンプ場または店舗を閉鎖しなければならなくなったスノーピーク。リモートワークを余儀なくされたのは各社同じ。ただ、こういう(リモートワークが普通な)時代が来ると、彼らは想像できていたし、来る日のために、計画もしてきました。色々なプランのインプリメント(配備)が加速され、一瞬戸惑っただけ、だと言います。医療と非医療の境界線。COVID-19によって外出できなくなった「人」のデータは、今も、未来も(例えば)病院、自宅、会社、というサイクルを巡ります。歩く速度は変化し、滞留する場所と滞在時間の長短も生まれるでしょう。プロセス、または生理的情報、メンタル情報などなど、医療が介在するのではない自分のデータを、(例えばコロナのような)突然の環境変化に対応して、どこにでも移行できるような大規模なデータネットワークは、想像以上に高速に構築されつつあります、と言うのは、グレーゾンの市場に製品を投入するサイバーダインです。
不安だったと言えば、そうなのかもしれないのが、カスタマーエンゲージメント(お客様との関係を深めること)。ここは、やはり、BtoC業界のスノーピークとGROOVE Xが、デジタル、オンラインというテクノロジーを使うメリットを強く感じたそうです。Twitter、Facebook、Youtubeなどを通じて、私達は一緒です、というメッセージを届けることで、店舗へ来ていただくよりも「輪」の広がりを感じた、とおっしゃっています。そのスノーピークのYoutubeの動画にはまり、ショップで製品を購入し、週末キャンプに行く、という絵に描いたような「販売戦略?(いえ、あくまでも、自然な流れです)」の罠にかかったのは、なんと岡田氏だったようです。
BtoC製品は、製品販売後であってもメンテナンスがあり、廃棄になったとしてもリサイクルで生まれ変わったり、と新しい価値を生み出すバリューチェーンができている、と岡田氏は言います。宇宙にはそれがないから、そのバリューチェーンを創造するのがアストロスケールのミッションだとも。
新しい価値、ということに関しては、「チャレンジには、失敗はありません。シャレンジすることに価値があるのだから」とおっしゃってくれた山海氏。ライブチャットからは「しびれるぅぅぅ」のメッセージが送られてきました。
「宇宙でキャンプができるようにしたいなぁ」と岡田氏。
山井氏は、「なんかとってもワクワクしてきますね」とメッセージ。
そして林氏は「LOVOTが快適に過ごせるキャンプとか。宇宙飛行士の皆さんが癒しのためにVOVOTを抱えて宇宙に行ける日。LOVOTとHaluが高齢者を支える日。まだまだ発展させていかなければならない領域がありそうですね」と。
「DXなんて、もうやってて何当然のことです。今は、2035とか、2045年とか。製造業の皆さんはもっと先を見据えていないと」という山海氏の苦言も。
あっという間の90分が終わりました。
COVID-19で、私達の普通だった日々はあっという間に奪われてしまいました。
でも、私達は、テクノロジーという言葉でつながり、つながって知恵を出し合うことで、この困難な状況を脱出することができる、と強く信じて止みません。
重複になりますが、お忙しいところ「経営者パネルトーク」にご登壇いただきました皆様そして、ご参加くださいました全てのお客様に心より感謝申し上げます。
視聴するチャンスが得られなかったお客様には、大変申し訳ありません。本セッションは、1回限りのライブ配信で終了させていただきました。3DEXPERIENCE WORKS JAPAN 2020 初めてのオンラインイベントで、私達SOLIDWORKSが経験したことを活かし、この経験をお客様に還元させていただきたいと思います。
3DEXPERIENCE WORKS JAPAN 2020は、まだまだ続きます。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。