あなたはDuncan Wardleを知っているか ー 創造性を向上させる、ということ
誰にでも、子供時代があります。
幼い頃、一番好きだった日は、何でしたか? お誕生日? クリスマス? 多くの人がご馳走や、ケーキ、そして何よりも「プレゼント」をもらえるその特別な日を思い出すことでしょう。
プレゼントをあげる大人は、そのプレゼントの新しさや、ブランド、そんなところに価値を持っているのかもしれません。でも子供にとっては、ブランドも、新品かどうかということも大きな価値ではないのかもしれません(現代では、このブランドのコレ、とプレゼントを指定されることも多いのかもしれませんね)。それを理由づけるある出来事があります。それは、多くの人が、プレゼントそっちのけで、プレゼントの入っていた「箱」を使って「お城」や「基地」を作ったり、「ロボット」を作って着てみたりした経験があると思うからです。
子供の頃、小さな心は、制約を知らず、考えはどんどん広がっていきました。the power of Divergent Thinking(発散的思考力)によって、「箱」は無限大にカタチを変えていったのです。ところが、学校へ行くようになり、「その箱はただの箱だ」と学ぶと、私達の思考は “Reductively(還元的に)” Convergent Thinking(収束的思考力)なっていきます。果てを知らない想像力の境界が閉ざされてしまった、ということです。そして、多くの人が、自分は「Ctreative(創造的)ではない」と思っているのです。
個人的に、私は、Creativity(創造性)ということに対して皆さんより広い見解を持っていると思っています。そして、全ての人が「創造的である」と信じています。
と語るのが、Duncan Wardle 氏です。
彼は、ディズニーの元Innovation&Creativityの長であり、企業が組織全体にイノベーションとクリエイティビティの文化を作ることを支援するデザイン思考コンサルタント会社 iD8&innov8 の創設者です。彼は、Walt Disney Company(ウォルトディズニー社)で30年勤務し、その間、Innovation & Creativity 副社長、 Global Public Relations 副社長、International Marketing & Sales 副社長など、様々な役職を担いました。また、ロンドン、パリ、ロサンゼルス、ムンバイ、上海でも勤務しています。
Duncan Wardle氏は、「Creativity(創造性)」をアイデアを持つ能力と定義し、イノベーションは、それを成し遂げる能力と定義しています。
また、それらの能力を向上させるためには、筋肉と同様、脳の定期的な運動が必要だ、とも述べています。ここでは、彼の言う「脳の運動」。創造性を向上させるための5つのヒントについてご紹介しましょう。
その1:散歩に行く
Walt Disney や SteveJobs は、Disney Studios(ディズニースタジオ)、Pixar(ピクサー)、Apple(アップル)のキャンパスをよく歩いていました。彼らが最高のアイデアを見つけたのは、散歩している時だったかもしれません。是非、散歩して、創造的なインスピレーションを得る時間を見つけてください!
その2:鮮度を求める
毎日、同じ時間、同じルート、同じ音に囲まれて通勤していませんか?
新鮮な刺激が無いということは、脳がシャットダウンしているのと同じ。「新しい刺激がない」ということは、「新しいアイデアがない」ということと同じです。月に一度、別の通勤方法を試してみると、以前にはなかった刺激に気づくはずです。週に一度、別のジャンルの音楽を聴いてみてください。そんな小さな変化でさえ、あなたの脳の機能に大きな影響を与える可能性があり、これらの新しい刺激が、創造性の向上に必要なのです。
その3:好奇心を持つ
アインシュタインは、かつて、「私は特に賢いのではなく、本質的に好奇心が強い」と言ったことで有名です。
子供の頃、何に対しても「なぜ、なぜ、なぜ」と聞いていませんでしたか?「なぜ」と尋ねることで、私たちは学びました。しかし、その後の教育と学習によって、正しい答えは1つしかないことを教わるため、2番目の答えを探すのを止めてしまったのです。「Creativity(創造性)」をアイデアを持つ能力と、Innovation(イノベーション)、それを成し遂げる能力は、最初の1つだけではなく、4番目や5番目のアイデアを考えることからも向上します。「なぜ」を追求し続けましょう。
その4:Mindfullness(マインドフルネス)を実践する
Mindfullness(マインドフルネス)な状態を作る習慣を身に着けてみましょう。会社にいて、会議、1週間のスケジュール調整、プレゼン資料の作成、を考えている時、それは完全に意識している脳が忙しい状態で、「考える時間の無い」状態です。一方、心が開放されて満足した状態であると、潜在的な意識のある、でも使われていない部分の脳が働くと言われています。その脳が動く場所は、人それぞれ。朝起きたベットの中であるかもしれません。要は、「心が開放されて満足している状態」を自らスケジュールして造り出す習慣を身に着けることです。
その5:遊び心(Playful)をもって
仕事でストレスを感じると、意識のある脳と潜在意識はある脳の間の網状の活性化システム(心の中の扉と考えてください)が閉じられてしまうそうです。しかし、私たちが遊んで笑っている時は、そのドアが開き、私たちは、私達の脳の両側にアクセスできる状態になるのだそうです。問題に対する創造的な解決策が本当に輝けるのはこの瞬間です。そのために、脳を「遊ばせる」ことができる時間帯を活用してください。
毎日のエクササイズが、あなたの想像力を向上さるという、Duncan Wardle氏。
彼のメッセージを聞いてみたいと思いませんか?
そんな読者の皆様は、是非、ここからアクセスして、3DEXPERIENCE WORLD2021にご参加ご登録下さい。英語は苦手、という人も、彼の言葉を借りれば「小さな変化」や「少しの刺激」と思って、挑戦してみて下さい。
いや、実は、Duncan Wardle氏の講演は、日本語字幕付きで視聴できるんです!
皆様のご参加をお待ちいたします。スケジュールは、本ブログでも情報公開いたします。お見逃しなく!