シームレスな設計を実現：DraftSightの再利用可能な設計要素が3DEXPERIENCEプラットフォームと連携することで、ワークフローが劇的に強化されます。

現代の設計プロジェクトは複雑で、かつ迅速な方向転換や強力なチームコラボレーションが求められています。ブロック、レイヤー、シート、図面標準などのデジタル資産を効率的に管理することは非常に重要です。従来の方法では、バージョン管理の問題、コンポーネントの検索時間の浪費、設計の不整合といった問題が発生することがよくあります。

3DEXPERIENCEプラットフォームは、統合された設計ツールとデータ管理機能を提供します。DraftSightの再利用可能な設計要素と3DEXPERIENCEプラットフォームを組み合わせることで、DraftSightから直接設計資産を一元管理するための効率的なアクセスを提供し、課題を解決します。この統合は、CADツールに堅牢なデータおよびプロセス管理エコシステムが組み込まれることを意味し、管理の複雑さが解消され、データの一貫性を保持しながら効率良く協業作業を促進する、といった業界ニーズに応えます。DraftSightと3DEXPERIENCEプラットフォーム間の直接的な互換性は、2025 FD01リリースで強調され、ユーザーの設計ワークフローを強化します。

接続する主な機能は以下の通りです。

・3DEXPERIENCEからブックマークを追加：プラットフォームから設計要素にブックマークを追加することで、クラウドに保存されているリソースに素早くアクセスできます。

・プラットフォームリソースのコンテンツビュー：パレットには、選択した3DEXPERIENCEブックマークのファイルと図面カテゴリー（ブロック、レイヤーなど）が表示されます。

・3DEXPERIENCEからリソースを直接開く：プラットフォームに保存されているファイルをDraftSightで直接開くことができます。

デザインリソースパレット

DraftSightのデザインリソースパレットは、ブロック、レイヤー、スタイルなどの図面コンテンツを管理および再利用するためのツールです。ローカルフォルダやネットワークフォルダを参照し、図面ファイルや画像を表示できます。パレットにはプレビューが表示され、ナビゲーションとアクセスのためのツールも含まれています。

これまでは、デザインリソースパレットはデフォルトでは表示されず、他のパレットと同様に、パレットサイドバー、リボンの任意の場所、または[挿入]タブのリボンメニューを右クリックすることでアクセスしていました。「ツール」プルダウンメニュー、またはCtrl+2キーを押すことでも簡単にアクセスできるようになりました。

DraftSightと3DEXPERIENCEの統合は、デスクトップアプリケーションとクラウドプラットフォームの統合というトレンドを反映しています。その他の機能強化項目は、以下のとおりです。

・DraftSight Creator (xDraftSight): ブラウザベースの製図ソリューション。

・3DEXPERIENCEプラットフォームからのファイル添付機能: 3DEXPERIENCEプラットフォームからPDFファイルを簡単に添付して、現在の図面に外部参照を含めることができます。

・BIM統合の強化　https://www.draftsight.com/2d-cad/bim-module　　: RVTおよびIFCファイル形式を含む、BIMモデルからの図面作成およびデータ抽出機能が向上しました。

・3DEXPERIENCEシナジーの継続: 2Dと3Dのエコシステムの強みを融合させるための、より緊密に統合。

これら機能の進歩は、2Dおよび3D設計、データ管理、そしてコラボレーションを強化する未来を示しています。 DraftSightは、ダッソー・システムズのデジタルエコシステムの不可欠な要素へと進化を遂げており、重要な2Dデータをこの包括的な環境に統合することで、バーチャルツインなどのコンセプトに貢献しています。

3DEXPERIENCEプラットフォームからファイルを直接添付 – ファイルへの迅速なアクセスを実現

「添付ツール」タブに「3DEXPERIENCEから添付」という新機能が追加されました。この機能強化により、3DEXPERIENCEプラットフォームからDWG、PDF、DNG、PNGファイルを直接添付できます。このオプションは、「参照」パレットのドロップダウンリストから「3DEXPERIENCEから添付」を選択することでアクセスもでき、大変便利です。

3DEXPERIENCEプラットフォームからファイルを直接添付することで、プロセスを効率化できます。時間を節約し、エラーを削減し、全体的な設計効率を向上させます。

3D BIMから詳細な2D図面を生成 – サードパーティのBIMモデルデータを活用できます。

新しいBIMモジュール　https://www.draftsight.com/2d-cad/bim-module　　により、BIMワークフローをDWGベースの設計プロセスに統合し、3D BIMモデルファイルからデータをインポートして活用することで2D図面を生成できるようになります。例えば、RevitファイルなどのBIMモデルから平面図、断面図、立面図を作成できます。

このモジュールは業界標準ファイルとの互換性を確保し、幅広いツールとの連携と作業を容易にします。DraftSightと主要なBIMツール間でデータのインポート、エクスポート、交換を容易にすることで、建築家、エンジニア、設計者はプラットフォーム間でより統一されたワークフローを維持できます。

この統合により、プロジェクトのコラボレーション、設計精度、そしてプロジェクト全体の効率が向上します。

上記の機能強化に関するビデオを閲覧するには、こちらの3DSwymコミュニティからアクセスできます。

3DEXPERIENCEプラットフォームからPDFファイルをブロックとしてインポート – 図面に直接便利なドキュメントを含めることができます。

3DEXPERIENCEプラットフォームからPDFコンテンツを図面に直接インポートし、シームレスな統合を実現します。

3DEXPERIENCEプラットフォームのシートセットマネージャー – DSTファイル管理を強化します。

3DEXPERIENCEプラットフォームのシートセットマネージャは、DraftSight CADツールをプラットフォームに統合することで、2D図面管理を強化します。この機能により、効率性、データの整合性、シームレスなコラボレーション、そして拡張性が実現します。これは、最新のコネクテッドエンジニアリングに向けた戦略的な一歩です。2Dワークフローの改善を目指す組織にとって、このソリューションは効率性と制御性の向上への明確な道筋を提供します。

シートセットデータ（DST）ファイルを3DSpaceで一元管理することで、リアルタイムコラボレーション、シートの自動整理、ブックマークへの効率的な反映が可能になります。3DEXPERIENCE DraftSightでは、DSTファイルを作成し、ブックマークに保存できます。保存したDSTファイルは、ブックマークから開くことができます。

また、シートセットマネージャのプロパティ（プロジェクト名、クライアント情報、タイトルブロックのフィールドなど）を定義することもできます。既存の図面または図面シートセットテンプレートを使用してDSTファイルを作成できます。3DEXPERIENCE DraftSightは、DSTファイルをPLMオブジェクトとして作成します。

この機能により、シートセットマネージャにおけるDSTファイル管理が強化され、コラボレーションスペースとの統合も強化されます。