SOLIDWORKS R2024x FD03 – 共同作業とデータ管理新機能
ここでご紹介する最新リリースであるSOLIDWORKS R2024x FD03共同作業に関する機能およびデータ管理機能の強化は、3DEXPERIENCE SOLIDWORKS と SOLIDWORKS with Cloud Services に適用されます。
マルチレベルの承認図面スタンプ、履歴チェック、など新機能の概要をご紹介します。
マルチレベルの承認図面スタンプ – 図面リリースプロセス中に、図面にマルチ承認スタンプを付けて会社のルールを適用可能
前回のアップデートでは、評価属性による図面スタンプ機能が追加されました。今回のアップデートでは、ワークフロープロセスを通じて評価属性を拡張し、Route Managementを使用してマルチレベルの承認を設定できるほか、図面リリースプロセス中にタスクを作成できます。例えば、エンジニアリング承認や製造承認のタスクを作成し、タスクが承認されると、「アクション変更」を通じてリリースされ、図面に表示されます。すべての承認が完了するまで図面はフリーズされます。その後、承認は自動的に更新され、3DPlay のタイトルブロックに表示されます。
MySession パネルに [Make From] タブを追加 – 原材料から作られた物理プロダクトのプロパティにすばやくアクセス
オブジェクトの MySession パネルの [Make From] タブにアクセスして、物理プロダクトまたはそのサブタイプとの「Make From」関係を作成できるようになります。このタブによって、SOLIDWORKS 製品に割り当てられた材料を確認でき、材料が割り当てられていない場合は、ドキュメントをリリースする前に割り当てることができます。
[Make From] タブには、物理プロダクトの作成に必要なオブジェクトの名前と数量が表示されます。オブジェクトの場合、3D パーツ、その他の物理プロダクト、材料、およびそれらのサブタイプを [作成元] オプションを使用して選択すると、両者の間に作成元関係が確立されます。この関係は、情報パネルの [関係] タブに表示されます。
アクションバーの [表示] タブから [作成元] タブにアクセスするには、[サイドパネルを表示] をクリックします。[作成元] タブには、オブジェクトの作成元となる材料として追加されたオブジェクトの詳細が表示されます。このタブの [作成元] コマンドを使用すると、オブジェクトをリンクできます。
履歴のトラッキング – MySession サイドパネル内で直接、モデルの変更を確認
MySession パネルには新しい [履歴] タブも追加され、モデルで実行されたすべてのアクションを追跡できます。
ファイル準備アシスタントの新しいオプション – 2021 より古いファイルを識別し、最新バージョンでファイルを更新して保存
昨年、ファイル準備アシスタントが導入されたことを覚えていらっしゃいますか?この機能を使用すると、ファイルをプラットフォームに保存する前にファイル内の問題を検出できます。このツールを使用することで、ファイル名の末尾のスペース問題を修正したり、重複を特定してそれらをマージまたは削除したり、欠落しているファイル参照や欠落している構成を見つけたり、その他のファイルの不整合を検出して、より健全なデータを得ることができます。
2021 より古いファイルを確認するための新しいオプションがあります。この機能は、2021 バージョンより古いファイルにフラグを付け、最新バージョンで開いて保存することで更新できるようにします。更新する必要があるファイルの結果は HTML テーブルに表示されるため、簡単に更新できます。
作成者は仮想コンポーネントを削除可能に – プラットフォームで仮想パーツをもっと簡単に管理
現在、作成者ロールを持つユーザーが仮想パーツまたは仮想アセンブリを削除した後にアセンブリを保存しようとすると、作成者にファイルの変更権限があっても、リーダーロールのみが仮想コンポーネントを削除できるため、保存に失敗します。
2024x FD03 では、ファイルコンテンツの変更権限があれば、仮想パーツと仮想アセンブリを削除できるようになりました。
これは、配管およびルーティングデータを含むアセンブリ設計では特に重要です。ルーティングまたは配管コンポーネントの変更には仮想パーツの作成が多く含まれるためです。
材料の適用 – 正しい材料が割り当てられ正確に表現されていることを確認
部品ファイル (SLDPRT) が 3DEXPERIENCE プラットフォームに保存されると、ユーザーが適用した材料は次のように 3DEXPERIENCE 内で効果的に伝達されます。
– 部品レベルで適用された材料は、3DEXPERIENCE の 3DPart レベルでも適用され保持されます。
– ボディレベルで適用された材料は、3DEXPERIENCE のボディレベルでも適用され保持されます。
ただし、プラットフォーム内で直接材料が指定された場合、部品レベルで設定された定義は無視され、すべての材料がボディレベルの仕様に変換されます。こうすることで、プラットフォームの後工程アプリケーションで使用されるときに、部品レベルでの正確な材料割り当てが保証されます。
注意)これは、3DEXPERIENCE コア材料にのみ適用されます。
設計とモデリングの機能強化を含むすべての機能強化を確認するには、3DSWYM コミュニティ のこの投稿を参照してください。そこでは、仲間とつながり、すべての SOLIDWORKS ニュースを最新の状態に保つことができます。
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FD02 の機能強化を確認するには、このブログをチェックして下さい。FD03の設計とデリング機能に関する最新情報は、こちら、でも確認するができます。