Simulation が製品の革新を促進する

3DEXPERIENCE WORLD 2023(2023年2月12日(日)~15日(水) 米国 Nashville)では、多くのテクニカルなセッションが展開されました。ここでは、Simulation(シミュレーション)に関するお客様事例のセッションをご紹介します。ーを紹介しました。 live.solidworks.com  では、3DEXPERIENCE WORLD 2023 の様々なセッションをオンデマンドで視聴することができます。是非、お立ち寄り下さい。

 

 

ここでご紹介するSimulationセッションは、SIMULIA R&DのDelphine GenouvrierとSOLIDWORKSのStephen Endersbyからの紹介で始まりました。 このセッションの重要なポイントは、シミュレーションが設計プロセスを加速し、製品の革新を促進する、ということです。以下に、セッションの概要をご紹介します。

 

今日の製品設計プロセスは急速な進化を遂げています。 設計者は、単に機械的な部品とアセンブリを作成する時代ではなくなりました。機械設計者でさえ、PCBと電気ハーネスを統合しなければならない状況です。もしかしたら、検査レポートを作成したり、部品のコスト計算をしているかもしれません。または、営業チームとマーケティングチームのための写真のような画像の作成を頼まれているかもしれません。製品パフォーマンスと信頼性を検証または最適化するためにシミュレーションをする設計者もいるでしょう。今日、SOLIDWORKSを使用して作業している設計者は、従来の設計作業の範囲を超えた作業をしているのです。

設計の変革は、市場と顧客要件から、または、製品需要の増加に対する対応、という両側面から考えなければならず、また市場動向の進行、合理化された製造プロセス、より持続可能製品開発など、複数の目標を考慮して進行すべきです。「要求の厳しい市場を把握し、お客様自身にとって最高の革新的な製品体験を設計する」設計者は、毎日、この唯一とも言える課題に真摯に向き合っているのだと思います。 そして、最も先進的な設計者ともいえる人達の一部は、設計にシミュレーションを持ち込むことで、「設計の変革」に挑戦しています。

 

モデリングとシミュレーションを組み合わせたMODSIMアプローチ https://blogs.3ds.com/japan/modsim202211/  は、この変革の鍵とも言えます。 MODSIMには次の5つの鍵が含まれています。

 

  • 設計要件から納品における過程の一貫したデジタル継続性
  • シミュレーション駆動型の設計検証
  • 一環境におけるマルチフィジクス
  • 高性能クラウドコンピューティング
  • サプライチェーン全体のシームレスなコラボレーション

 

このセッションでは、2つの企業RESEMINPES が紹介されました。 RESEMIN(レセミン)は、坑内掘削機械と関連機器の世界的なトップメーカーです。 PESは、エネルギー、海洋、および産業部門の広範な専門知識を備えた、幅広いエンジニアリング、設計、製図、およびプロジェクト管理サービスを提供する企業です。この2社は、設計とシミュレーションを統合し、「設計の変革」に挑戦しています。

 

RESEMINも、PESも、どちらもデスクトップ SOLIDWORKSを使用して、3次元モデリングとSOLIDWORKS Simulationを使用しています。この度、3DEXPERIENCE Worksを導入し、様々なプラットフォーム機能を利用できるようにシステムを拡大しました。 PESは、シミュレーションアプリケーションを使ったMODSIMアプローチで、大規模な産業機械の開発において適切で正確な分析を実行することで、プロジェクトをさらに短期で開発することに成功しています。PESの場合は、MODSIMアプローチを採用することで、パンデミック中でありながら、新しい産業へのビジネス拡大を成功させるきっかけを作ることができた、と当時を振り返りました。パンデミックの最中、2020年には、石油およびガス産業が景気後退を遂げている間に、新しい収益源を開設したのです。

 

どうすればより早く革新につなげることができるのでしょう? 3DEXPERIENCE Works Simulationは、ABAQUSおよびFESafeのテクノロジーにより、構造解析を、また、CST Studioのテクノロジーにより、流体や電磁場解析を、さらに、Simpackテクノロジーによりマルチモーションダイナミクス解析を同じ環境から実行できます。SIMULIAブランドの市場をリードするよりリアルな現実を検証するためのシミュレーションテクノロジーを通じて、私たちが住んでいる現実の世界を、バーチャルな世界に展開する完全なソリューションを提供しています。 すべてが同じ環境で実現できる、この設計検討は、すべてSOLIDWORKSと統合されています。

3DEXPERIENCE Works Simulationで利用可能なマルチフィジックソリューションは、構造解析、耐久性解析から電磁場、熱流体解析まで、あらゆる物理現象に対応するソルバーを提供します。 製品がより機能的に複雑になることに伴い、マルチフィジックス機能を備えておくことは、スケジュール通りに、予算内で、市場に新しいアイデアをもたらすために必須の環境とも言えます。

RESEMIN、PESの両企業が、3DEXPERIENCE Works Simulationを採用することで、クラウドコンピューティングの恩恵を受け、より良い結果を短期で獲得し、早期製品市場投入に成功し、さらに、新しいビジネス分野の開拓を実現できたストーリーの詳細は動画でもご確認いただけます。 企業規模、業界を問わず、シミュレーションテクノロジーを採用することは、高品質な設計を保証し、ビジネスを成功に導いていることは明らかです。MODSIMは、ダッソーシステムズによる造語です。モデリングとシミュレーションの統合であるMODSIMは、両者の背後にあるCAD/CAEデータモデルを統合し、完全に一体化したものと考えます。データモデルが統合されることにより、シミュレーションモデルを作成するためにCADデータをエクスポートしたり変換したりする必要がなく、シミュレーションモデル作成に着手する時点で早速大きなメリットを感じられるでしょう。SOLIDWORKSとSOLIDWORKS Simulationと何が違うの?と疑問を持たれた読者の方もいらっしゃるかもしれません。確かに、SOLIDWORKSとSOLIDWORKS Simulationの間には、完全なデータモデル統合があります。そうだとしたら、同じ? いえ、3DEXPERIENCE Works Simulationの最大のメリットは、CAD側が持つ履歴やパラメータ、部品の合致関係といったデータがCAEデータと完全に紐付けられていることです。これによりCADデータが更新された際にCAEデータが追従して自動的に更新されるようになり、これを利用してパラメトリックCADモデルを使った設計検討が容易に、しかも、クラウドコンピューティングを使って、高速に実現できるのです。設計者は、SOLIDWORKS と SOLIDWORKS Simulation を使って、どのぐらいの設計検証を行っていましたか?「解析は時間がかかるから、このぐらいを目安にして、次の設計に進もう」と妥協していませんでしたか? マルチフィジクス解析とは、それぞれの物理現象(環境)が変化しながらそのリアルな瞬間を解析することができる技術です。MODSIMは、可能な限り最高の製品体験を、バーチャルな世界で提供することで、厳しい技術的な決定を下すための様々なガイダンスを提供します。つまり、皆様のシミュレーションを次のレベルに引き上げるお手伝いをさせていただく、ということです。

 

3DEXPERIENCE Works にご興味をお持ちのお客様は、ここ、からデモをご依頼下さい。後日、弊社よりご連絡させていただきます。今年は、Simulationで製品に革新をもたらしていただけることを願っています。

 

SOLIDWORKS

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Dassault Systemes SOLIDWORKS Corp.は、データの作成、シミュレーション、管理、テクニカル コミュニケーション、電気設計、ビジュアリゼーション、コラボレーションを行い、エンジニアリング リソースの革新と生産性を達成するための完成されたソリューションを提供しています。