3DEXPERIENCE SOLIDWORKS Visualize を使いこなすヒント
3DEXPERIENCE SOLIDWORKS の部品またはアセンブリモデルを3DEXPERINCE SOLIDWORKS Visualize にインポートし、レンダリングを実行するだけで、素敵なレンダリング画像ができます。でも、その結果は、ご自身でも100%満足のいくものでしたでしょうか?あなたの作成したレンダリング画像が、ご自身の会社の成功の鍵を握ってるとしたら。。。そして、そうであるために、3DEXPERIENCE SOLIDWORKS Visualizeを使ってもっともっとリアルなレンダリングを作成するためのヒントとコツをご紹介しましょう。
1.外観とテクスチャ
外観とテクスチャの両方が、モデルの外観をより面白く演出し、よりリアルに感じさせる上で重要な役割を果たします。実際に存在する「物」を良く観察してみて下さい。すべての「物」には、テクスチャ仕上げが施されているのです。
例えば、ガラスのテーブルでさえ、傷やほこりなど、欠陥の無いガラスはほとんどありません。
キーボードやコンピューターのマウスを観察してみて下さい。プラスチックのざらざらした(バンプ)仕上げが施されている可能性が高いはずです。
SOLDIDWORKS Visualize に予め用意されている「外観ライブラリ」コンテンツを、まずは、出発点として使用してみてください。SOLIDWORKS Visualize には、何百にも及ぶ外観ライブラリが用意されています。
右に表示されている[パレット] から [外観] を選択します。適用する外観を選択します。ここでは、ライブラリから、「Plastic」を選択し、さらに、Basic Black Plastic を選択しました。外観「Basic Black Plastic」が、ハイライトされている状態で、パレットの上にあるメニューから、再び「外観」を選択することで、さらに深い外観演出を追加する、例えば、テクスチャを貼ることができます。ここでは、バンプ(ざらざらした感じ)のテクスチャを追加します。予め用意されたテクスチャライブラリから、「molded Plastic」を選択し、デザインに命を吹き込みます。また、「テクスチャ」の「タイプ」オプションを変更することにより、さらに異なる演出が可能ですので、是非、色々試してみて下さい。
SOLIDWORKS Visualize の「外観」の編集に慣れたら、物理ベースのレンダリング (PBR) マテリアルを使用して次のレベルに進むこともできます。
2.丸みを帯びたエッジ
3Dモデルの鋭いエッジは、時に、非現実的なレンダリングの要因となります。
多くの場合、3DEXPERIENCE SOLIDWORKS Visualizeにインポートする前に、 3DEXPERIENCE SOLIDWORKS ですべての鋭いエッジに、面取りやフィレットを施しておくことをお勧めします。ただし、時間を節約するためには、3DEXPERIENCE SOLIDWORKS Visualize に用意された「Model set(モデルセット)」の「詳細設定」から、部品ごとに「部品/法線コントロール」と呼ばれるオプション機能がありますので、不要な鋭いエッジを丸めてよりリアルに表現しましょう。
3.カメラ設定
適切なカメラ構成を設定することは、写真のようにリアルなレンダリングを成功させるための鍵です。
3DEXPERIENCE SOLIDWORKS Visualize には、見る人の視覚的な注意を引くための最適な構図を決定するのに役立ついくつかのカメラ機能が用意されています。
「カメラ」のオプションの1つ「3番目のオーバーレイのルール」は、カメラとモデルの配置を設定するための興味深いオプションで、初めに実行すべき優れた機能です。対称性は、見る人の目に自然にアピールするための重要なバランス。モデルの両側に同じ量のスペースを配置するときなど、グリッド表示にするだけでも十分に役立ちます。
「カメラに適合」オプションは、カメラの遠近感をバックのイメージと一致させるための優れた機能です。「カメラに適合」ツールは、右側に表示されるパレットで、カメラ(Cameras)タブを選択し、選択したカメラの、「一般」サブタブから選択し、アクティブ化できます。
「カメラ」オプション「一般」タブで設定可能な「被写界深度」および、「詳細設定」タブでと「モーションブラー」は、3D EXPERIENCE SOLIDWORKS Visualize カメラの重要な機能であり、画像にリアリズムを追加して演出でき、より深いストーリーを伝えるのに役立ちます。
4.シーンの照明
シーンに適切な照明を当てることで、リアルな反射、屈折、ソフトシャドウなど、様々なモデルの詳細表現を際立たせます。適切な照明がなければ、レンダリングはむしろ平凡に見えてしまいます。
SOLIDWORKS Visualize は、シーンを照明するさまざまな方法を提供します。ハイダイナミックレンジ (HDR) 環境、物理的なライト (領域、方向性、スポット、IES プロファイルなどのオプション)の設定、またはエミッシブ外観(光源やシャドウの影響を受けないシーン)などを設定することができます。
何よりも、SOLIDWORKS Visualize ライブラリコンテンツは、選択可能なさまざまな照明コンテンツを提供していますので、色々とお試し下さい。ライブラリは、「Cloud」からダウンロードが可能です。「Local」のライブラリが少ないと感じたら、Cloudを選択して、Cloudから、必要なライブラリをダウンロードして下さい。
ここでご紹介したヒントやコツが、 3D EXPERIENCE SOLIDWORKS Visualizeでより豊かなレンダリングを作成するためにお役に立てることを願っています。また、MySolidWorksでも、Visualizeに関する自己学習型チュートリアルを揃えていますので、アクセスしてみて下さい。
さらに、ブラウザーで可能なレンダリングツールをお探しのお客様がいらっしゃいましたら、「xSTUDIO」をお試し下さい。詳細は、こちらから。