SOLIDWORKS World 2018 – エンジニアリングに国境はない
Day2、Breakout Sessionの様子をお伝えします。1つのセッションは、45分、または90分で区切られていて、1日に約60のBreakout Sessionがあります。参加している皆さんは、どのセッションでも見ることができるのですが、SOLIDWORKS World Japanと同様、ハンズオンセッションは人気があって、アジェンダが決まるやいなや、定員を超える多くの参加希望者が殺到します。
今回のSOLIDWORKS World 2018では、日本から参加する弊社エンジニアもセッションを持って活躍しているところをご紹介しましょう。今回は、FlowSimulationのハンズオンセッションをご紹介します。
定員は25名でしたが、このセッションも定員一杯で満員御礼です。
今年は、ソリッドワークス・ジャパンで主催している「FlowSimulationで、流れを作ろう!」という解析&実験シリーズの1つを公開しました。水槽とモーターを使って、可能な限り多くのビーズをゴールに入れることができる流れを作るハンズオンセッションです。このハンズオンは、グループで協力してより良い流れを作り(解析シミュレーション)、実験し(実際の物理実験)、検証(さらに良い流れをつくるためのシミュレーション解析)を繰り返し、ゴールに入れたビーズの数を競います。通常は3時間ぐらいかけて実施していますが、米国版は、なんと半分の90分。この短い時間内に、世界中からの参加者が、どうチャレンジしてくれるのか、とても興味深かったのです。早めに会場に到着した、学校の先生は、入ってくるやいなや、いきなり、「これ、自分のクラスでやりたいんだけど、操作ドキュメントとか、モデルファイルとか、もらえないの」と。まずは、自分でやってみてから流用できるかどうか検討すれば良いと思うのですが、「学校指導教材」は、いずこも不足しているのでしょうか?
FlowSimulationをご使用いただいているお客様なら、操作説明のスピードにはついていかるかなぁ、と思うぐらいの、なかなかの進行の速さ。しかし、SOLIDWORKS FlowSimulation 2018の新機能(テンプレート)を使用することによって、何度も繰り返えさなければならない条件設定の必要がなく、アセンブリコンフィギュレーション、クローン作成と、「実行(Run)」ボタンを使えば、複数のプロジェクトをあっという間に比較検討できるプロセスだけを紹介したため、初心者の方でも簡単に、流れの比較検討が可能でした。
操作説明が終わると、2人または3人1組のチームは、さっそく隣同士、真剣な会話を始めます。今回のアメリカでのセッションでは、「物理実験」を採用するチームは、2回までテスト可能というルールで実施しました。シミュレーションは、無償で何度も検証ができますが、物理テストはお金がかかります。お金をかけて、実証するのですから、それなりのポイントはあげましょう、という、アメリカならでは?の発想? これなら、最大ゴール数(20)に到達する参加者が、続出か?と思いきや、なかなかの苦戦。ビーズ1つの流れに、一喜一憂する姿は、日本でのセッション光景と全く同じ。エンジニアリングに言葉はいらないし、世界中のエンジニアが、「負けず嫌い」なんだと、改めて実感します。
本解析&実験シリーズは、日本国内でも今後展開するよていですので、ロスアンゼルスで参加できなかった皆様、是非お見逃しなく!日本でも多くのセミナーを開催しています。日本国内のセミナーのスケジュールはこちらからご確認いただけます。また、下記バナーをクリックしてメールドレスをご登録いただくと、日本国内でのセミナー情報をいち早くメールでお届けします。