SOLIDWORKS ECAD ソリューション 2025
SOLIDWORKS 2025 がいよいよリリースされます。ここでは、SOLIDWORKS Electrical ソリューションの新機能について少しご紹介したいと思います。電気コンテンツのインポート、強化された描画機能、新しい端子と端子ストリップのドキュメント、3D 電気ハーネスルーティングの作成、ECAD-MCAD コラボレーションの改善、電気製品構造の保存機能など、このリリースには電気設計プロセスに役立つ新しい機能強化が満載です。
このブログでは、SOLIDWORKS Electrical (SOLIDWORKS Electrical Schematic および SOLIDWORKS Electrical 3D) の機能強化、クラウド接続の Electrical Schematic Designer および CircuitWorks について説明します。
製品構造の保存 – 製品設計全体を完全に把握
これは、3DEXPERIENCE プラットフォームに接続するクラウド接続ソリューションである Electrical Schematic Designer に固有の機能です。電気製品構造を、電気プロジェクトおよび電気コンポーネントデータとともに 3DEXPERIENCE プラットフォームに保存できるようになりました。
回路図のみ (2D のみ) を使用する場合は、電気製品構造を保存して、ポンプ、タンク、フレームなどの機械部品を含む 3D 機械設計の製品構造と組み合わせることができます。これらはすべて 3DEXPERIENCE プラットフォーム上で行われます。
電気製品構造を機械製品構造と組み合わせるオプションにより、設計変更によって設計の BOM 全体が自動的に更新されます。この機能により、設計変更が行われるたびに、異なる電気および機械設計ツールからの出力を組み合わせるという、エラーが発生しやすい手作業が不要になります。
設計チームの他のメンバーは、製品構造エクスプローラーアプリ、リレーションアプリなど、プラットフォーム上の他のツールを使用して、3DEXPERIENCE プラットフォームで設計の全体的な製品構造を表示できます。
分散端子機能の追加 – シンボルと端子の正確なマッピングにより設計精度が向上
分散端子ツールの機能強化により、シンボルを特定の回路とピンにリンクして、電気回路図での複雑な端子配置の描写を簡素化できます。動的な回路とピンの選択に直感的なインターフェイスを提供し、シンボルと端子の正確なマッピングを保証し、設計精度を向上させます。
このツールを使用して、シンボル接続ポイントとコンポーネント回路端子の関連付けを変更できます。このツールは、コンポーネントが端子タイプの場合にのみ使用できます。
新しい電気コンテンツをインポートするための新ツール – 新規および既存の電気コンテンツのインポートを高速化
Microsoft® Excel ベースのテンプレートを使用して、さまざまな電気分類タイプに合わせてカスタマイズできる、既存または新規の電気コンテンツを詳細にインポートします。たとえば、部品の回路と端子の情報、およびケーブルのケーブルコア情報などをインポートできます。
この強化されたテンプレート方式を使用することで、ケーブルコアとコンポーネント端子の情報をインポートに含めることができ、メーカーの部品情報をライブラリに柔軟にインポートできます。
次の 2 つの機能強化は、SOLIDWORKS Electrical 3D にのみ適用されます:
スプライスを含むハーネスのルーティング時にループを防止 – 3Dハーネスルートの作成を高速化
バンドル内の接続ロジックを維持しながらセグメントの作成を簡素化するために、バンドルの中心線にすべてのスプライスを配置できます。
3D ルートから改良されたハーネスボード図面を作成 – フラット化された図面上のテーブルおよびバルーンを整理し、配置を改良します。
テーブル、寸法、バルーン、および形式の自動配置を改良して、設計変更後に電気ハーネスのドキュメントを自動的に更新します。
3D 図面レイアウト機能の強化 – 3D 表現から 2D 図面を作成
新しいダイナミックドローイングと回路図注釈機能を活用して、ドキュメントの作成をスピードアップします。
電気制御パネルまたはハーネスを設計する際、図面コンポーネントビューを元の回路図の対応するシンボルにリンクするために使用できます。
ワイヤとケーブルを使用して接続された端子台図面を作成 – 設計の柔軟性を向上
端子ストリップ図面のワイヤおよびケーブル、両方の宛先情報を表示し、ユーザーデータを追加して、電気設計のワイヤ終端タイプに関する詳細をカスタマイズできます。
CIRCUITWORKS を使用した PCB 設計の ECAD-MCAD コラボレーション
カスタム PCB を含む ECAD-MCAD コラボレーションは、次の CircuitWorks の機能強化により、電気および機械設計者向けに改善されました。まず、SOLIDWORKS のアドインである CircuitWorks は、設計プロセスでの双方向のコラボレーションを可能にし、すべての SOLIDWORKS ユーザーが利用できるようになります。さらに、回路基板関連の変更に関する設計協力者間のコミュニケーションが改善され、MCAD または ECAD 設計者のいずれからでも変更を開始でき、モデルを簡単に取得しながら変更を確認できます。
CircuitWorks には、次の更新も追加されました:
SOLIDWORKS の ECAD/MCAD 向け銅トレースサポート – PCB の詳細な銅トレース情報にアクセスして、より正確な分析を可能に
CircuitWorks は、ECAD から SOLIDWORKS への銅トレースデータを処理するようになり、プリント回路基板の正確な材料スタックアップが実現します。CircuitWorks を使用することで、IDX ファイルを使用した、ビア、トレース、形状などの内部および外部の銅フィーチャを SOLIDWORKS にインポートできるようになりました。
3DEXPERIENCE プラットフォームで ECAD-MCAD サポート – 3DEXPERIENCE プラットフォームで ECAD および MCAD 設計のコラボレーションを実現
3DEXPERIENCE プラットフォームで ECAD IDX データを交換し、プラットフォームで共通の PCB コンポーネント ライブラリを共有できます。
ここでは、新機能の一部をご紹介しました。以下のビデオ(英語)でこれらの機能強化の実際の動作を確認してみてください。
Electrical Schematic Designer や 3DEXPERIENCE SOLIDWORKS などのクラウド接続ソリューションをお持ちの場合、ソフトウェアの機能強化は年間を通じてFD(機能提供)リリースで利用可能になることをご存知でしたか?
そうです。2025のような新バージョンを待つ必要は、もうないのです。詳細については、お近くの販売店にお問い合わせください。SOLIDWORKS 2025 ソリューションのその他の新機能については、https://www.solidworks.com/ja/product/whats-new もご参照下さい。