SOLIDWORKS R2025x FD03 新機能 – 設計およびモデリング
SOLIDWORKS の最新機能がリリースされ、今すぐ、ご利用いただきたい新機能が追加されました。このアップデートでは、アセンブリ構成部品の選択的オープン、AI を活用した自動ファスナー認識とアセンブリ、AI を活用した自動図面作成の改善、セッション中のオフラインモードなど、生産性を大幅に向上させる機能が多数搭載されています。
3DEXPERIENCE SOLIDWORKS および SOLIDWORKS with Cloud Services 向け R2025x FD03 アップデートにおける、設計とモデリングに関するTop 10 の機能強化をここにご紹介します。
1.アセンブリ構成部品の選択的なロード – 大規模アセンブリにおける作業効率と共同作業の向上を実現
3DEXPERIENCE SOLIDWORKS を使用し、3DEXPERIENCE プラットフォームから設計構造の一部を選択的に開くことで、設計プロセスを効率化できます。構成部品間の関係を視覚化し、高度なフィルタリング機能を使用することで、関連コンポーネントを簡単に見つけることができます。保存したフィルターは、SOLIDWORKS で開くことができます。複数の設計者が互いに干渉することなく、同じ大規模アセンブリで効率的に作業できるようにすることで、時間を節約し、共同作業を促進します。
2.AIベースの自動ファスナー認識およびアセンブリ – 手作業によるアセンブリ構築時間を節約
アセンブリに構成部品を挿入する際、SOLIDWORKSはナット、ボルト、またはワッシャーのようにな部品をファスナーとして自動認識し、自動的にアセンブリできるようになりました。
ご存知のとおり、SOLIDWORKS Toolboxコンポーネントを使用する場合、自動ファスナーアセンブリ機能があります。しかし、多くのお客様がカスタムファスナーや他のカタログから外注したファスナーを使用されていることもわかっています。この機能が、Toolbox以外の構成部品にも拡張されました。これらの部品をドロップするだけで、自動的に所定の位置にスナップされるため、各構成部品を個別に作成する時間を節約できます。
3.ジェネレーティブ図面作成 – AI支援による機能強化で図面作成を高速化
今年初めのFD01リリースでは、ボタンをクリックするだけで図面を自動作成する機能が追加されました。この機能により、図面をゼロから作成する必要はなくなりました。今回のアップデートで、図面の自動生成に関して多くの改良が行われ、以下のような画期的な機能が追加されています。
- AIを活用した自動穴認識 – 穴ウィザードは、皿穴、座ぐり穴、貫通穴など、穴のように見える形状を認識し、適切な穴の吹き出しをインテリジェントに適用します。これは、ネイティブSOLIDWORKSジオメトリとインポートジオメトリの両方に適用されます。
- AI機能により、ビュー同士や注釈との重なりを回避し、自動的に配置されます。
- シートフォーマットの業界標準を、部品またはアセンブリの業界標準に自動的に適合させます。
- 最適なシートサイズを自動的に決定し、すべてのビューと注釈が明確にスケール調整され、重なりなく整然と配置されます。
- 「新規」コマンドの下にある「図面の自動生成(ベータ版)」コマンドにアクセスできます。
4.計画外のオフラインモード – 中断せず設計を継続
オフラインモードの機能がさらに強化されました。 3DEXPERIENCE プラットフォームへの接続中に接続が切断された場合、通知が表示され、SOLIDWORKS での作業をオフラインモードで継続できます。保存、終了、新規セッションの開始といった手間はかかりません。この改善は SOLIDWORKS Visualize と 3DEXPERIENCE DraftSight にも適用され、すべてのアプリケーションで生産性が中断されることはありません。
5.部品とアセンブリにおける注釈の表示/非表示 – 注釈の表示をより細かく制御
MBD(モデルベース定義) の機能強化により、DimXpert 使用時に部品とアセンブリ内の特定の注釈を表示または非表示にできるようになりました。複雑なアセンブリでも詳細な部品設計でも、この機能により重要なデータの表示が簡素化され、必要に応じて明瞭性が向上し、視覚的な煩雑さを軽減できます。
6.ドキュメントレベルの フィーチャーマネージャーデザインツリー設定を再定義して上書き – ドキュメントの表示方法を制御
フィーチャーマネージャーデザインツリーの新しいシステムレベルの表示設定により、社内標準とベストプラクティスを適用できます。
「ドキュメントレベルのツリー表示をオーバーライド」を使用すると、「構成部品名と説明」ダイアログボックスのオプションをシステムレベルで指定できます。有効にすると、フィーチャーマネージャーデザインツリー内の構成部品名について、システムレベルのオプションがドキュメントレベルのオプションを再定義して上書き(オーバーライド)します。システムレベルのオプションは、ドキュメント内のドキュメントレベルのオプションをオーバーライドしません。
7.MySession でダイナミックなツリー展開 – MySession で大規模で複雑なアセンブリを素早く開き、ナビゲート
アセンブリを開くと MySession のツリーが完全に展開され、すべての更新は 3DEXPERIENCE プラットフォームから取得できます。[オプション] タブの [ファイルを開いた後に MySession を更新する] オプションを無効にすることで、大規模で複雑なアセンブリのナビゲーションがより簡素化されるようになりました。MySession でオンデマンドのツリー展開が可能になります。最初は子コンポーネントの最初のレベルだけが読み込まれ、ツリーを展開すると、追加のレベルが 1 つずつ開くようになります。読み込み時間が短縮され、全体的なワークフローが改善されます。
8.CircuitWorks コンポーネントライブラリの同期 – 信頼できる唯一の情報源を確保
ご存知のとおり、CircuitWorks は現在 SOLIDWORKS Standard、Premium、Professional で利用可能で、電気設計者と機械設計者間の双方向コラボレーションの促進にお役立ていただけます。
CircuitWorksコンポーネントライブラリの同期によって、SOLIDWORKSと3DEXPERIENCE SOLIDWORKS間でCircuitWorksコンポーネントライブラリを同期できるようになりました。これにより、異なる環境間で電気コンポーネントライブラリを最新の状態に保ち、一貫性を保つことができます。
9.複数のルーティングアセンブリにわたる部品表の統合 – 下流工程の製造担当者がすべての重要な情報を1か所で把握
SOLIDWORKS Routingでは、ケーブル、ワイヤ、ハーネス、流体、配管ネットワークを含む設計において、より柔軟な部品表(BOM)を作成できます。この機能強化により、すべてのサブアセンブリにわたるケーブルまたはワイヤの種類の合計長さ、および個々のケーブル/ワイヤの長さを追跡できるだけでなく、コンポーネントの総数も確認できます。
10.スプライスのハイライト表示 – スプライスとコンポーネントの配置ガイドを提供
SOLIDWORKS Routingでは、ハーネスセグメント内のスプライスやその他のインライン電気機器の配置を視覚的にガイドします。インポートされた接続情報(From-To)を使用することで、スプライスやその他のインライン電気機器の配置に適したハーネスセグメントがハイライト表示され、機器の配置をガイドします。この直感的なガイドにより、スプライスやインラインコンポーネントの配置が簡単で正確なものになります。
これらの機能強化の実際の動作を確認するには、こちらのWikiページの 新機能 をご覧ください。
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