SOLIDWORKS 2025~ SOLIDWORKS CEO マニッシュ クマーが最もワクワクしていること~
「製品を提供するだけではもはや十分ではない」これが、SOLIDWORKS CEO の Manish Kumar の考えです。「お客様が競争力を維持し、際立つためには、可能な限り最高の製品だけでなく、忘れられない顧客体験も生み出す必要がある」と彼は述べました。
SOLIDWORKS の各リリースでは、お客様がその体験を生み出し、提供できるよう支援することを目指しています。 ここでは、SOLIDWORKS 2025 がそれを実現するのにどのように役立つかを、Manish本人に聞いたコメントをご紹介しています。
Q: お客様の体験をさらに提供する SOLIDWORKS 2025 で、あなたが最も期待していることは何ですか?
A: SOLIDWORKS 2025 のプラットフォームコラボレーションとパフォーマンス強化に期待しています。
私たちは、企業が可能な限り最高の製品を提供するだけでなく、忘れられない顧客体験も提供できるようにすることを目指しています。そのために、プラットフォームのコラボレーション機能を強化し、SOLIDWORKS から直接コミュニティにアクセスできるようすることで、組織内外の業界、および協業者とモデルを簡単に共有できるようにしたのです。3DEXPERIENCE SOLIDWORKS を使用する場合でも、SOLIDWORKS with Cloud Services を使用する場合でも、3DEXPERIENCE プラットフォームとのシームレスな統合のメリットを享受できます。
たとえば、図面に会社のルールを適用するのに役立つ、複数の承認タイムスタンプ機能があります。承認ワークフローの一部を担う人は、誰でも、いつでもどこでも Web ブラウザーからログインして図面を確認し、承認できます。承認タイムスタンプは図面に自動的に表示されるため、手作業の手間が軽減されます。
また、ステータス更新のリアルタイム通知により、プラットフォームとの緊密な統合を次のレベルに引き上げました。モデルで作業していて、誰かがそれを変更した場合、モデルを開くと通知が表示されます。通知を受け取ると、サーバーからデータを再ロードするか、古いコンポーネントを表示して変更内容を確認するかを選択できます。これらの通知機能により、常に最新バージョンのファイルで作業できるようになります。
これらの機能強化により、作業ワークフローはよりシンプルになり、生産性を高められると考えています。これが、私たちが皆様に提供しようとしている類の機能強化なのです。サイロ化による作業環境ではコストがかかり、一方、リアルタイムでシームレスなコラボレーションが必須であることはわかっています。サイロを打破するには、プラットフォームのような「統合環境」と緊密に関わる必要があります。
私が言うのもおかしな話ですが、ことパフォーマンスについては、私の言葉を鵜呑みにしないでください。是非、部品とアセンブリの両方で、SOLIDWORKS 2025 を試し、その劇的なパフォーマンスの向上を確認してください。
部品とアセンブリの設計を高速化したい、という設計者は星の数ほどいらっしゃるでしょう。面取りコマンドの選択アクセラレータを利用してエッジをすばやく選択することができるようになります。アセンブリコンポーネントを、関連する高度なメカニカル合致とともにコピーもできます。高度に簡素化された部品を作成し、シルエットデフィーチャ機能を使用して親パーツに関連付けられます。また、サブアセンブリを変更することなく、アセンブリの最上位レベルで スピードパック(SpeedPak) 構成を追加できます。
部品とボディで計算された値を使用して、アセンブリの質量プロパティの計算を高速化します。これらは、多くのパフォーマンス改善項目のほんの一部に過ぎません。
Q: SOLIDWORKS 2025 には、ユーザー様からご要望のあった機能強化には何がありますか?
A: 2024 では、年間を通じて提供される何百ものユーザー様主導の機能強化を行いました。覚えていらっしゃいますか?もちろん、2025でも同様です。
ユーザー様からのご要望にお応えして、MySession パネルに新しい履歴タブを追加しました。これにより、モデルで実行されたすべてのアクションを表示して追跡できます。
また、プラスチックと板金の設計とスケッチの高速化も要望されました。たとえば、プラスチック部品の場合、可変半径フィレットに関して新しい「連続エッジブレンド」オプションを追加。シームレスにブレンドされた半径パラメータをスムーズに統合できます。板金部品の場合、フラットパターンの曲げ線にカスタマイズ可能な曲げノッチを自動的に作成できるようになります。スケッチでは、参照が欠落しているために壊れた関係と寸法を、壊れたスケッチ関係と寸法を再アタッチすることで修正できます。
もう一つのご要望の多かった機能は、平面や軸などの参照ジオメトリをパターン化する機能です。この機能を強化することにより、スケルトンモデルの作成を高速化し、より柔軟な設計を構築できます。
大規模設計レビュー モード (LDR) の干渉検出により、設計の製造可能性をより速く確認できるようになります。サーフェスボディ間またはサーフェスとソリッドボディ間の干渉をチェックする機能を使用し、製造に進む前に設計を検証できます。
アセンブリコンポーネントとそれに関連する高度なメカニカル合致をコピーする機能により、アセンブリの作成を高速化します。
選択階層をより明確にするブレッドクラム選択により、大規模設計レビュー モードでアセンブリをより速く編集できます。
Q: 製品ポートフォリオに変更はありますか?
A: はい! 最新の製品である SOLIDWORKS Ultimate と、すべての SOLIDWORKS パッケージおよびオファーへの NC Shop Floor Programmer の追加に期待しています。
SOLIDWORKS Ultimate は、SOLIDWORKS Premium に含まれるツールと機能を基に構築されたエンドツーエンドの製品です。SOLIDWORKS Ultimate は、クラウドベースの設計、シミュレーション、製品ライフサイクル管理、マーケティング、ドキュメント、製造ツールを追加し、あらゆる製品開発ワークフローのシームレスな共同作業を可能にし、加速します。これらすべての機能を手頃な価格で提供します。設計、エンジニアリング、シミュレーション、製造、市場投入活動を統合することで、SOLIDWORKS Ultimate はサイロ化されたプロセスを排除し、迅速な反復と優れた製品提供を可能にします。
SOLIDWORKS に価値を付加し続けるという当社のコミットメントに忠実に、申し上げた通り、SOLIDWORKS 2025 リリースでは、すべての SOLIDWORKS パッケージとオファーに NC Shop Floor Programmer が含まれます。高度な機械加工ソリューションは、製造設計を検証し、ネスティングを使用して what-if シナリオを実行するのに役立ちます。 CNC プログラマーは、2D 製造プログラミング、3 軸、3+2 軸、EDM、機械シミュレーションにアクセスして、実際のパーツを実行する前にツール パスを最適化できます。
Q: SOLIDWORKS は、年間を通じて複数のリリースを通じて強化され続けますか?
A: はい、最新の機能強化を利用するために、年次リリースを待つ必要はなくなりました。ここ数年、弊社は年間を通じて、SOLIDWORKS with Cloud Services のサービスパック (SP) と 3DEXPERIENCE SOLIDWORKS の機能提供 (FD) で新機能をリリースしてきました。最新の機能強化にアクセスするには、SOLIDWORKS (3DEXPERIENCE SOLIDWORKS または SOLIDWORKS with Cloud Services) を更新する必要があります。新機能を待つ必要はもはやありませんよね?
また、SOLIDWORKS Cloud Offer で利用できる弊社の完全ブラウザーベースソリューションにより、誰もが常に最新のリリースを利用できるということも是非覚えておいてください。
Q: SOLIDWORKS の製品戦略は、新しい市場のニーズやテクノロジーに対応するためにどのように進化していますか?
A: 私の現在のロールでは、多くのお客様と話をする機会があり、お客様の不満や悩みを聞く機会がさらに増えました。
たとえば、製造コストを予測し、製造エラーを削減する必要性について耳にします。計画の失敗による遅延について。互いにうまく機能しないツールに人々が苦労していることについて。他のシステムで使用できるようにデータを変換する必要がある通信サイロについて。
これらの問題は無関係に見えますが、深く掘り下げると、すべて共通の根本的な問題、つまりテクノロジーの問題、データへの統一されたアクセスの欠如、が問題です。
つまり、3DEXPERIENCE SOLIDWORKS、SOLIDWORKS with Cloud Services 、またはブラウザーベースの SOLIDWORKS ロールのいずれを使用しているかに関係なく、私達は、データへの統一されたアクセスを実現するという使命を負っているのです。
3DEXPERIENCE プラットフォームは、すべてのツールとデータが 1 つの安全な場所に確実に保存されるようにすることで、統一されたデータアクセスを提供します。つまり、AI やデータマイニングなど、最新テクノロジーを、会社のデータや SOLIDWORKS などの主要なソフトウェアアプリケーションと組み合わせて活用できるのです。これらはすべてクラウドで利用できます。
統一されたデータアクセスにより、履歴、およびルールに基づき明確は判断を下すことで、設計がどのようになるべきかを予測し、反復的で面倒なタスクを自動化できます。SOLIDWORKS で面取りが必要なエッジを自動的に選択したり、スケッチを自動的に仕上げたりすることも、AIなどの新しいテクノロジーが搭載されているからこそなのです。圧力容器のキャップを固定するために必要なボルトの数、サイズ、材質を自動的に予測し、穴を開けて組み立てることもできます。データ、アプリケーション、革新的なテクノロジーがプラットフォーム上で統合されると、可能性は無限に広がります。
AI を使ってどんなことがしたいですか? お近くの販売店に、是非、最新のSOLIDWORKS 2025のデモを依頼してください。