図面スタンプのための複数レベル承認プロセス 3DEXPERIENCE Platform 新機能

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お客様のお悩みとして、データへの統一されたアクセス権の必要性、を聞くことがよくあります。私達は、お客様の声をしっかりと受け止め、お客様が、チームや関係者とスムーズに共同作業でき、より迅速な設計環境を提供できるように常に取り組んでいます。

 

図面スタンプの「マルチレベル承認」と呼ばれる新しいコラボレーション機能の 1 つは、まさにその目的、つまり図面リリースプロセスのスピードアップに役立つこと間違いありません。3DEXPERIENCE SOLIDWORKS および SOLIDWORKS with Cloud Services の最新のFD(機能配信) アップデートである R2024x FD03 では、図面リリースプロセス中にマルチレベル承認を設定できます。Route Managementアプリを使用すると、エンジニアリングマネージャーや製造マネージャーなど、同僚にタスク/通知を作成して、図面がレビュー/承認の準備ができたことを知らせることができます。

この新機能の特に優れた点は、タスクが承認されると、タイムスタンプに図面の承認ステータスが自動的に表示されるため、手作業が不要になることです。

この機能を「即」使い始められるよう、手順を説明します。最後にビデオも掲載していますので、どれだけ簡単かがわかるでしょう。

 

始める前に、まず、SOLIDWORKS 図面テンプレートを設定して、承認プロセスに必要な PLM 属性を含めます。「承認者」や「承認日」などの属性を、図面のタイトルブロックのメモに追加します。これらの属性は、3DEXPERIENCE プラットフォームに接続すると SOLIDWORKS プロパティに自動的に表示されるため、追加の設定やマッピングが必要ありません。

 

初期設定が完了すると、承認プロセスを開始できます。最初に行う必要があるのは、図面をフリーズすることです。次に、MySession パネルでRoute Managementアプリを開き、新しいテンプレートを開始して [プロパティ] をクリック、タイトル (「プレート挿入承認」など) を入力します。次に、[タスク] をクリックして、このタスクを送信する受信者を追加し、[適用] をクリックします。作成したタスクのタスクウィンドウの横にある + 矢印をクリックして、製造マネージャーなど、次にレビューする関係者を追加します。また、「さらなる処理には製造承認が必要」などの具体的な指示を追加することもできます。「適用」をクリックすると、リリースボタンをクリックできるようになります。

 

MySession からChange Execution アプリを開き、画面の左側にあるChange Action アイコンをクリックします。タイトルを入力します (ビデオの例では「プレート挿入」を使用しています)。メンバーを選択し、前のステップで作成したタスクルートテンプレートを追加します。これは承認者ドロップダウンメニューに表示されます。[追加] をクリックして確定します。

注: ルートテンプレートには、エンジニアリングおよび製造の連続承認タスクが含まれているため、承認者として機能します。

 

次に、FeatureManager デザインツリーからプレート挿入図面を取得し、change actionの [提案された変更] タブにドラッグ＆ドロップします。

成熟度状態を [承認中] に変更すると、図面承認プロセスが開始されます。

エンジニアリングマネージャーがタスクに到達したら、任意のデバイスから 3DPlay で図面を開いて確認し、承認またはさらなる変更を提案できます。

エンジニアリングマネージャーが図面を承認するとすぐに、製造マネージャーに渡され、最終承認が行われ、図面が製造にリリースされます。

 

最後に、図面が承認されリリースされるとデザイナーに通知が届き、デザイナーはChange Executionアプリに戻って、change actionをクリックし、承認、実現された変更をクリックするだけです。

説明では、多くの手順をふむように見えるかもしれませんが、このプロセスを完了するのにかかる時間は非常に短く、下のビデオでそれがいかに簡単であるかを確認できます(ビデオは英語ですが、簡単さは直感的にご理解いただけます)。

このワークフローは、3DEXPERIENCE プラットフォームにおいては、シンプルで統一されたワークフローが提供される、というお約束を実際に実現し、承認プロセスに関わるすべての人が Web ブラウザーからログインするだけで、いつでもどこにいても、図面を確認して承認できるようになることがおわかりいただけると思います。

 

この機能は、3DEXPERIENCE SOLIDWORKS および SOLIDWORKS with Cloud Services で現在利用できる数多くの優れた新機能の ほんの1 つにすぎません。新機能は、必ずや皆様の設計業務効率化にお役立ていただけると思います。

3DEXPERIENCE SOLIDWORKS ユーザー様が SOLIDWORKS PDM を使用してデータをローカルに保存できるようになった方法についても、前回のブログ　でご確認下さい。SOLIDWORKS 2025 については、近日公開されるその他の機能強化にもご期待ください。

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