SOLIDWORKS 新機能 – R2024x FD02 設計とモデリング機能

SOLIDWORKS の最新アップデート (R2024x FD 02) が この4 月にリリースされました。CAD機能はもちろん、コラボレーション、データ管理の機能強化を含む SOLIDWORKS の最新機能は、毎年の新リリースを待つことなく、FD(functional delivery)で利用可能になりました。是非、最新FDをお試し下さい。本ブログへの投稿が遅れ、情報公開が遅れました。ご不便をおかけしました。

これらの機能強化は、3DEXPERIENCE SOLIDWORKS、SOLIDWORKS with Cloud Services、SOLIDWORKS 3D CAD with Collaborative Designer for SOLIDWORKS に適用されます。

 

最新のアップデートには、エッジ選択を高速化する面取り選択アクセラレータ、FeatureManager デザインツリーのロールバックバーからアイテムを削除する機能、エレクトリカルおよび機械設計とのコラボレーション機能に関する強化項目が含まれています。

 

面取り選択ツールバー – エッジを選択する際の効率を高め、時間を節約

 

面取りコマンド内に新しい選択ツールバーが追加され、選択アクセラレータを使用してエッジ選択を自動化できるようになります。きっと皆さんに気に入っていただけると思います。たとえば、コマンドを「オン」にして、外側または内側のエッジ、面の外側のエッジ、または押し出しの内側のエッジのみを選択する、など詳細な設定が可能です。ツールバーのアイコンにマウスを合わせると、エッジを選択できるすべての方法が表示されるため、多数のエッジを手動で選択する時間を大幅に節約できます。

これは、フィレットを操作するときの既存の機能に似ています。この機能により、設計プロセスが高速化および簡素化され、設計と革新の余地が広がるでしょう。

面取りコマンドの新しい選択アクセラレータを利用して、エッジをすばやく選択

 

 

ロールバックバーでアイテムを削除 – 時間を節約し、マウスクリックを減らす

FeatureManager デザインツリーのロールバックバーでアイテムを削除できるようになりました。スクロールダウンして不要になった機能を削除するだけで済み、バーをロールバックする必要もなくなります。

FeatureManager デザインツリーのロールバックバーで抑制された項目を削除できます

 

 

インストール中にシミュレーションアドインを選択 – 解析ツールにすばやくアクセス

インストール中にこれらのアドインを選択して、手動のアクティベーション手順をバイパスすることで、SOLIDWORKS Simulation、 SOLIDWORKS Motion などの SOLIDWORKS Connected への統合を合理化します。

このプロセスにより、アドインが自動的にインストールされ、ライセンス管理が簡素化され、シミュレーションおよびモーション解析ツールにすぐにアクセスできるようになりました。

SOLIDWORKS Simulation および SOLIDWORKS Motion アドインを迅速に追加

 

 

MCAD/ECAD 統合 – 電気ツールに簡単にアクセスし、迅速なコラボレーションを促進

機械設計と電気設計のアクセシビリティとコラボレーションを拡張するための機能が強化されました。

まず、Standard ライセンスをお持ちのお客様にも、SOLIDWORKS 用の CircuitWorks アドインの使用を拡張しました。CircuitWorksは、Professional ライセンスおよび Premium ライセンスでは、既に利用可能でした。Standardライセンスをお持ちのお客様にも、電気エンジニアと機械エンジニアが、SOLIDWORKS アセンブリに適合して機能するプリント基板 (PCB) における共同作業を可能にします。

Standard ライセンスをお持ちのお客様は、CircuitWorks に無制限にアクセスできるようになり、より柔軟な回路基板設計ワークフローが可能になります

 

また、MACD と ECAD 設計の共同作業も改善され、電気エンジニアは回路基板モデルに変更を加えて機械エンジニアに送り返し、更新できるようになります。

さらに、CircuitWorks は、ECAD から SOLIDWORKS に銅トレース データを処理できるようになるため、プリント基板の材料スタックアップが正確になります。薄い銅の経路またはトレースを含むレイヤーと、PCB 上のビアと呼ばれる銅でメッキされた穴は、基板の上部と下部にあるすべてのコンポーネントを接続するワイヤのように機能します。この機能が追加されたことにより、プリント回路基板とその構築方法および製造方法に関し、より正確な表現が提供されるでしょう。

SOLIDWORKS ですべての銅ジオメトリにアクセスできるようになり、適切な質量、熱、構造、衝撃、および電磁気解析が可能になります。

 

 

抑制された合致の未解決プレフィックス表示 – 合致状態を迅速に把握

FeatureManager デザインツリーでは、合致状態をすばやく確認することができ、ユーザーが手動で抑制した合致と自動的に抑制さえた合致を特定することはできました。これは、コンポーネントが見つからなかったか、またはコンポーネントが修正されたために、自動的に合致が抑制されたからです。

このバージョンでは、合致状態に関するより詳細な情報が得られるようになり、アセンブリ設計が高速化され、問題をより早く診断できるようになります。

FeatureManager デザインツリーで、合致が抑制されている理由を特定できるようになり、合致状態をより簡単に把握できるようになります

 

 

新しいサブアセンブリ原点コントロール – 手動の回避策が不要になり、アセンブリ設計を高速化

サブアセンブリの原点を指定できるようになりました。オプションには、親の原点、最初に選択したコンポーネント、または点または頂点の選択が含まれます。

サブアセンブリを作成するときに原点を選択します

 

 

IFC エクスポートのために明確さを最大限に – IFC エクスポートをより明確に表現

エクスポートされた IFC モデルがより正確に表現されるようになりました。たとえば、エクスポートされたファイルには、複数の同一平面上にある面ではなく、平面として表現されるようになります。下図のように、複数の同一面上の面を表現するのではなく、より正確な円柱の表現が得られるようになります。

この機能強化により、IFC を使用して SOLIDWORKS モデルをインポートする際の視覚表示が改善されるため、解釈エラーがなくなり、SOLIDWORKS データの下流での使用方法が改善されるでしょう。

IFC エクスポートで、より正確な表現が得られます

 

 

クイックスプラインコントロールを使用した 3Dスケッチ – スプラインをより速く操作し、ルーティング編集を改善

スプライン上でダブルクリックして、スケッチャートライアドコントロールをアクティブにすると、スプラインをより速く操作でき、スプラインを詳細に制御できるようになります。

スプラインをダブルクリックして操作でき、幾何学的形状ではない表現豊かなデザインをより迅速に作成できます

 

 

LDR モードで小さなコンポーネントも簡単に選択 – 小さなコンポーネントを詳しく見て選択し、メイトを追加

 

大規模設計レビュー (LDR) モードで作業しているときに、コンポーネントプレビュー機能を使用して特定の領域に焦点を合わせると、複雑なアセンブリ内の小さなコンポーネントや隠れたコンポーネントをより簡単に選択できます。

設計に集中し、コンポーネントを合致する際、不要なマウス操作やイライラする選択エラーを排除できます。

この機能は現在、通常のアセンブリモードで使用できます。LDR モードは、すべてのパラメトリック情報を排除し、ジオメトリのみを開くため、大規模なアセンブリをより速く開くことができます。

LDR モードで拡大ビューに指定する機能により、小さなコンポーネントを詳しく見ることができます

 

 

 

3DEXPERIENCE SOLIDWORKS、SOLIDWORKS with Cloud Services、SOLIDWORKS 3D CAD with Collaborative Designer for SOLIDWORKS で現在利用できるコラボレーションとデータ管理の機能強化について詳しくは、こちらのブログ「SOLIDWORKS 新機能 – 共同作業の推進とデータ管理機能」をご確認さい。また、以下のビデオでもご確認いただけます。

 

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Dassault Systemes SOLIDWORKS Corp.は、データの作成、シミュレーション、管理、テクニカル コミュニケーション、電気設計、ビジュアリゼーション、コラボレーションを行い、エンジニアリング リソースの革新と生産性を達成するための完成されたソリューションを提供しています。