SOLIDWORKS Simulation 2024 機能強化 Top10
2023年も、既に、10月。弊社にとっては、最終の 四半期に入りました。時の経つのはなんと早いことでしょう。 日本では、秋が無くなってしまったのかと思うような今年の9月。大好物の「さんま」はいまや高級魚。と思っていたら、10月も半ばを過ぎてようやく手に入るお値段になってきました。紅葉した葉に雪景色。速足で過ぎ去ってしまいそうな「秋」。今年も、この季節にSOLIDWORKS新バージョンが登場いたします。
SOLIDWORKS の新しいリリースに先駆けて、SOLIDWORKS Simulation 2024 のTop10の機能強化をご紹介しましょう。
強化されたベアリングコネクタ – 追加されるコネクタオプションを使用して、より忠実なセットアップを実現
分布結合とチルト剛性ベアリングコネクタが追加されました。これにより、圧縮、引張、曲げの剛性を指定することでカスタムベアリングコネクタを手軽に作成できるようになります。ベアリングコネクタの機能強化は、線形静解析、周波数解析、座屈解析、および線形動的スタディに使用できます。
メッシュパフォーマンスの向上 – より効率的なメッシュプロセスによりメッシュ生成時間を短縮
有限要素解析 (FEA) ではメッシュが重要であり、メッシュが粗悪でメッシュが密すぎると、解析時間が過度に長くなります。 SOLIDWORKS Simulation の今回の機能強化により、同一のボディを持つ部品やアセンブリに対して、高速化されたブレンドされた曲率ベースのメッシュプロセスを体験できるようになります。 改良されたメッシュアルゴリズムにより、アセンブリ内で繰り返される同一の部品が識別されます。 このアルゴリズムでは、同一の部品はそれぞれ個別にメッシュ化するのではなく、同じメッシュプロセスを再利用するため、時間短縮が可能になります。
解決完了時にモデルを保存 – 自動保存により予期せぬクラッシュからデータを保護
メッシュ作成および解析プロセスの終了後にモデル ファイルを自動的に保存するようにシステムを設定できます。
スタディのコピー時にメッシュと結果を除外 – 複数のシミュレーション シナリオを迅速に設定
これも、シミュレーション スタディを新しいスタディにコピーするときにメッシュと結果データを除外できるため、大幅な時間の節約になります。 スタディのコピーは、製品のパフォーマンスを評価する際の一般的なタスクです。さらに、[デフォルトオプション] > [ソルバーと結果] > [スタディのコピー] ダイアログボックスからスタディをコピーするときに、メッシュと結果を含めるか除外するグローバルデフォルト設定を指定できます。 個々のスタディについては、スタディのコピー PropertyManager でメッシュを含めるおよび結果を含めるのデフォルト設定を変更できます。
精度とパフォーマンスの強化 – より正確なシミュレーションスタディを実行し、解決
シミュレーションスタディのパフォーマンスと精度を向上させるために、次のような機能が強化されました。
分布結合を使用して大きな面に適用されるリモート変位またはリモート回転を使用したスタディの結果は、より正確になります。 インテルダイレクトスパースソルバーを使用すると、これらのスタディの解析時間が短縮されます。 以前のリリースでは、カップリング節点の数が多い場合、カップリング節点のサブセットのみが分布カップリング拘束に使用されていました。 SOLIDWORKS Simulation 2024 では、リモート変位またはリモート回転の分布結合拘束にはすべての結合節点が含まれます。
大規模な線形動的スタディを実行することはとても効率的です。 ソルバーによるメモリ割り当てが改善されたため、大規模な線形動的スタディの応力計算が最適化されるようになります。
ソルバーによるメモリの推定、割り当て、管理が改善されたため、メモリ不足のためにこれまでは失敗していた大規模な面-面のボンド結合などの問題を完結できるようになりました。
ここでは、Top5の機能強化の概要をご紹介しました。Top 10 の機能強化をすべて確認するには、こちら、でもご確認いただけます。製品デモンストレーションのお問合せは、お近くのSOLIDWORKS販売代理店までお気軽にお声がけ下さい。