お客様用にカスタマイズされた産業用製品の3Dプリンタープラットフォームを作る

3Dプリンター業界初、産業用の積層造形プラットフォームを確立するために、2014年、Cosine AdditiveIncは、テキサス州ヒューストンに設立されました。Cosine AdditiveIncの目標は、他の製造用機械の製造技術と比べ経済的に競争力があり、同等に大規模な製品の製造が可能な積層造形システムを開発し、適切なレベルになるまで、改良および改善をし続けることでした。

Cosine AdditiveIncは、2015年には、SOLIDWORKS®を使用して、カヤックや航空機の翼などの高機能コンポーネントを製造できるビルドエンベロープを備えた最初の大型3DプリンターであるAdditiveMachine1（AM1）の研究開発を開始しています。

AM1は、競合他社も採用していた印刷材料における認識を克服し、様々なポリマーとポリマー/炭素繊維のブレンドを利用した3Dプリント造形に成功したのです。さらに、Cosineのオープンマテリアル、オープンソフトウェア、およびモジュラープラットフォームのアプローチにより、工業用の大型積層造形のコストは大幅に削減されました。

お客様向けにカスタマイズ
SOLIDWORKSの使いやすさにより、3倍以上のスピードでモデル化できることが現実的になり、サブアセンブリの設計時間は50％も短縮され、さらに、カスタマイズしながらAM1の革新的な機能を絶えず更新、改良、改善していきました。大規模製品は、特定のお客様に提供することも多く、個別に対応できることも必要な要素でした。

「システム開発が進むにつれ、Cosineは、特定の顧客アプリケーションに合わせてAM1マシンを改善およびカスタマイズすることに重点を置くようになりました」と、リードデザイナーの Jim Thompson氏は説明します。「私たちはもういつでも買えるような既製のプリンターの製造には興味はありません。そして、SOLIDWORKSをもっと活用すべきだと感じています。おのずと、製造するプリンターは特定のお客様のニーズに合わせてカスタマイズできるように設計されています。」

作る、改善する、繰り返す

CosineがAM1に加えた設計変更の多くは製造コストの削減を目的としていましたが、その他にも、AM1の使いやすさとパフォーマンスを改善することに注力していました。「私たちは機械を作るたびにそれを改善します。それらの改善の多くは、もっとシステムを使いやすく、もっとパフォーマンスを向上させ、もっと保守しやすくするためです」とThompson氏は説明します。「SOLIDWORKSを使用することで、これらの改善を行うと同時に、AM1の部品の総数を減らすこともできました。これは、Cosineとお客様の両者にとって大きなメリットです。」

製造までの時間を大幅に短縮

標準製品を設計、製造するのではなく、受注設計アプローチによって機械開発をすることになったことで、各機械の設計と製造に必要な時間、または製造までの時間サイクルは、成功の重要な指標となり、お客様のご注文により適切に迅速に対応できるようになり、大変ご満足いただけるようになりました。「SOLIDWORKSを使用することで、製造までの時間を25％短縮することができました」とThompson氏は言います。

「SOLIDWORKSで迅速に設計する当社の能力に加えて、カスタム設計変更に柔軟に対応するため、さまざまなタスクを自動化するためのVisual Basicマクロを作成したことが、開発時間の短縮に役立っています。同じマシンを2回製造することは、まずありません。SOLIDWORKSは、製造するすべてのマシンの品質とパフォーマンスの向上に役立っています。」
CosineがSOLIDWORKSソリューションを使用して市場投入までの時間を25％も短縮し、お客様により早く製品を届けられるようになったストーリーは、ここ　で読むことができます。

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