3DEXPERIENCE WORLD 2022 Simulationあるある な誤解
シミュレーションソフトウェアを使用するのは、専門家でなければならない、と言うのは正しいのでしょうか。最近ごく限られた地域ではありますが、特に、米国の製造業などでは、シミュレーションを使用するために博士号を取得したり、何十年もCAE専任で実業務をしている専門家だけがシミュレーションソフトウェアを使用しているわけではない状況が見受けられます。私達SOLIDWORKSも、20年に渡ってシミュレーション技術を皆様にお届けしてきたわけですが、手前みそではありますが、ソフトウェアは進化してきたのを実感しているのです。しかし、唯一、昔から変わっていないことの1つに、シミュレーションに関連する「あるある」な誤解です。3DEXPERIENCE WORLD 2022にご参加いただき、是非、「あるある」な誤解を解いていただきたいと思う次第です。
最も一般的な誤解をご紹介しましょう。それは、シミュレーションソフトウェアを使用するには工学の博士号を取得する必要がある、というものです。なぜ、誤解なのか。それは、私達SOLIDWORKSが、何百人、何千人ものお客様と話をした結果として、ある1つのことが明らかだからです。製品が実際にどのように機能するのかを理解していれば、シミュレーションを使用できる、ということです。私達は、シミュレーションソフトウェアを開発し、ソフトウェアを使用して実際の状況を再現できるように育ててきました。このツールを使うことで、お客様は、まずは自信を持って設計を検証できることを強調させていただきたいと思います。もちろん、「博士号」を取得した人の学問的知識を超えることはできないかもしれません。しかし、前述のように、ツールを使うことに「博士号が必要か」ということについては、あるあるな誤解だということをご理解いただければ幸いです。
2つめは、「シミュレーションソフトウェアは設計の方向性が良いか悪いかを教えてくれるだけ」、というものです。違和感がありますね。皆さんが発見する最も重要なシミュレーション結果の1つに、製造する製品の性能が、企業の安全ガイドラインの範囲内にあるかどうか、を見極める値があるはずです。設計を検証するだけでもなく、過剰設計を排除することだけでもありません。シミュレーションは、必ずしも設計デザインが良いか悪いかを教えてくれるわけではないのです。何故なら、皆さんが入力した情報に基づいた決定を下しているだけだからです。皆さんが、可能な限り最良のオプションに到達できるように、様々な設計案を検討するのに役立てて下さい。皆さんが、皆さんの設計について持っている情報が多ければ多いほど、より多くの情報に基づいた決定を下すことができる、ということです。
3つめに、シミュレーションソフトウェアの結果は信頼できない、というあるあるな誤解。SOLIDWORKS®シミュレーションソリューションを使用して、ゆったり構えてみませんか。SOLIDWORKSのソリューションは、古くから信頼されているAbaqusソルバーを備えたSIMULIA®テクノロジーが特長です。シミュレーションを使用することで、製品パフォーマンス、適材の使用、および費用対効果の高いソリューション、などについて評価できるだけでなく、結果をチームと手軽に共有し、チームとしての決定を下すことができるため、全員が安心して設計を前に進めることができるようになります。結果が信頼できない、のではなく、CAEツールのライセンスを持っていないと結果を共有することや、検討することに時間を割くことが難しいため、「本当なの?」という1人の声にチーム全員が協議する意欲を失っているのではないでしょうか。
シミュレーションは私の仕事ではない、シミュレーションは余計な仕事だ、など、人々を阻む理由は他にもあります。が、シミュレーションをすることで、製造した製品がお客様の信頼を得、ビジネスを成功に導きます。「シミュレーションをしない」という価値より、より優れた価値を生むことを忘れてはなりません。皆さんの最終目標は、最高の製品を作ることであり、その過程でコストや設計時間を削減できれば、それはより大きなプラスになると私達は思います。シミュレーションは、あらゆる設計プロセスに付加価値をもたらすものなのです。
SOLIDWORKSは、初心者から長年の経験を持つ熟練者まで、強度解析レベルから高度なソリューションまで、あらゆるレベルのシミュレーションに対応できるようになったいることをご存じでしょうか。そして、このソリューションが、今や、製品開発プロセス中に必要となるすべての物理学をカバーするまでになったことを知っているお客様は少ないのではないでしょうか。
構造解析 ー エンジニアは、設計が過剰設計されすぎずに、予想されるユースケースに十分な強度と剛性を備えていることを確認する必要があります。
機構解析 ー その設計案は、正しく動くのでしょうか?駆動のための正しいモーターを提案していますか?
流体解析 ー 筐体内およびその周辺のガスや空気、水などの流れの影響を理解することは、製品の長期的なパフォーマンスにとって非常に重要な要素です。
プラスチックープラスチック部品がニットラインやヒケなしで製造可能であることは、事前に確認されるべきです。生産速度の最大化のために金型ツールを最適化しましょう。
電磁場解析 ー 設計性能および電気部品の相互影響を評価して、プロトタイピング製作費を削減し、認証テストを最小限に抑えましょう。 耐久性予測 ー 線形または非線形性を考慮した応力ーひずみ法による耐力を予測し、材料の変更を試みるというのはどうでしょう。
最新の3DEXPERIENCE®WorksSimulationロールを、シミュレーションテクノロジーを、3DEXPERIENCE WORLD 2022でご覧下さい。Structural Designer、Structural Simulation、Structural Performance Engineer、Structural Mechanics Engineer と呼ばれる「ロール」は、階層型アプローチの代表的な例であり、必要なアプリケーションのセットになっています。余分な機能を排除し、「解」を得るためのスケーラブルな選択が可能です。
スケーラブルで柔軟に–クラウドまたはローカルコンピューターリソースを使ってー シミュレーションを実行できます。 クラウド上のハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)を活用して、より複雑なプロジェクトやより計算に時間を要するシミュレーションを実行し、ローカルコンピューターの時間を解放しましょう。スナップフィットなど、準静的問題を解決するためのAbaqus Implicit Dynamic Solverや、ドロップテストやインパクトなどの非線形動的問題を解決するためのAbaqus Explicit Solverなど解析ニーズに基づいてAbaqusソルバーにアクセスできます。 。
SOLIDWORKSとの連携 ー 皆さんが知っていて、そして大好きなSOLIDWORKS 3DCADからシミュレーションロールに直接アクセスできます。 エクスポート/インポートなどの操作は必要ありません。SOLIDWORKSユーザーに、可能な限り最も合理化された、ユーザーフレンドリーなシミュレーションワークフローをご提供します。
3DEXPERIENCEプラットフォームへの接続 ー すべてのシミュレーションデータはクラウドに保存されるため、デバイスを問わず、どこからでも、いつでもアクセスでき、チームとリアルタイムでデータを共同編集できます。
3DEXPERIENCE WORLD 2022に是非ご参加いただき、皆様の目で3DEXPERIENCEWorks Simulationのパワーをお確かめ下さい。