SOLIDWORKS ブラウザーベースロール 2024年 Top10機能
SOLIDWORKS ブラウザベースロールの 2024 年における「機能強化 10項目」いついてご紹介しましょう。
新しい 2D オーサリングおよび寸法設定機能から、製造性を妨げる可能性のある特定のエラーがないかどうか設計を分析するためのチェック設定機能まで、最新の機能強化でどのように作業を高速化できるかをご確認下さい。ブラウザベースロールは、部品およびアセンブリ設計、フリーフォームモデリング、図面、モデルベース定義において、強力な機能強化を提供するだけでなく、クラウドベースの 3DEXPERIENCE プラットフォームが起動するブラウザ上で実行できるため、共同作業環境に適しているだけでなく、データ管理機能は既に含まれており、いつでもどこでもどのデバイスでも作業できることが大きなメリットです。
3D Creator、3D Sculptor、および Manufacturing Definition Creator の機能強化の概要を以下に示します。
- 汎用的な定義ワークフロー
最近では、製造用の 2D 図面のニーズを満たしながら、モデルベース定義ワークフローを採用しているお客様が多くいらっしゃいます。最新の機能強化では、モデルベース定義 (MBD) の利点と 2D 図面の使いやすさを組み合わせ、信頼できる唯一の情報源を提供することで、2D と 3D の間の壁を取り去ります。
快適で使い慣れた定義プロセスを提供するために、2D、3D両方の図面ワークフローに 1 つのインターフェイスを採用し、直感的なコラボレーションと下流の自動化を実現するモデルベース定義を提供することを意味します。
さらに、図面を定義すると、3D 製品の製造情報が自動的に生成されます。2D 図面ワークフローを使用して 3D 注釈を駆動したり、3D から 2D にその逆を行ったりできるようになりました。
この柔軟性により、追加作業無しで、組織のニーズと後工程のネットワークに最適な出力を提供できます。
モデルベース定義と 2D 図面の使いやすさの両方を含む定義ワークフローを使用して、2D と 3D の壁を取り去ります。
デジタルの世界における2D 定義と 3D MBD の考え方については、こちらのブログもご確認下さい。
- コマンド検索
必要なツールをすばやく見つける。これは SOLIDWORKS Desktop で人気の機能ですが、ブラウザベースの設計ロールでも利用できるようになりました。新しいオプションを使用してコマンドをすばやく見つけて開くことができます。S ショートカットメニュー、アクションバーから直接、またはキーボードの /キーを押すだけでコマンドを検索することも含まれます。コマンド名、ツールヒントの説明のキーワード、または他の CAD システムの一般的な同義語でもコマンド検索できます。
- DFM ヘルパー
部品およびアセンブリ設計には、DFM ヘルパーと呼ばれる新しいコマンドがあります。このコマンドを使用すると、最大部品サイズ、最小壁厚、穴仕様などの特定のパラメータのジオメトリチェックを実行して、設計が製造可能であることを確認できます。この新しい機能により、製品の製造可能性に影響を与える可能性のある潜在的なエラーを設計プロセスの早い段階で見つけることができ、生産ワークフローを合理化できます。DFM ヘルパーを使用すると、設計上の欠陥が製造現場に到達する前に特定できます。
- 画像からスケッチ
「画像からスケッチ」ツールを使用すると、画像を編集可能な 2D スケッチに簡単に変換できます。この機能は、いくつかのケースで特に役立つでしょう。下図のように家電製品のロゴを扱っている場合、そのロゴのエッジをスケッチに変換できます。そこから押し出しカットを実行して、デザインにロゴ付きのプレートを作成できます。手描きのスケッチがあり、それに基づいてフィーチャを作成したい場合にも使用したいですね。「画像からスケッチ」機能を使用して、画像に基づいてスケッチを自動的に作成できるため、スケッチエンティティでトレースするよりもずっと簡単です。
2D またはその他の CAD システムのスクリーンショットを 3D CAD システムに移行する場合にも役立ちます。これらのスケッチは簡単に変換できます。
- 外部ジオメトリに位置合わせ
新しい位置合わせツールを使用して、既存のジオメトリの周囲に自由形状を簡単に設計できます。たとえば、一致、共線、垂直、または平行にすることでサブディビジョンメッシュを外部ジオメトリに位置合わせできます。
さらに、サブディビジョン面またはジオメトリを外部ジオメトリに位置合わせもできます。サブディビジョンの異なる面を選択し、さらに、平面などの外部ジオメトリを選択して、平行または垂直にすることができるのです。この機能により、メッシュをより細かく操作して、既存のジオメトリに適切に整列させることができます。
- サブ D メッシュを変更するための切り替えロボット
新しいコマンドを使用して、ロボットから直接メッシュを変更できます。
アクションバーや右クリックからコマンドを起動する代わりに、モディファイアロボット(Modifier Robot) を介してロボットから直接追加のメッシュ変更オプションにアクセスできます。押し出し、エッジの折り目、ループ挿入などのオプションが含まれます。
ロボットから直接主要な機能にアクセスすることで、メッシュをすばやく変更し、不要なマウスの移動をなくします
- 穴のコールアウト(線引き説明テキスト)
1 つのツールで適切な説明を確保します!
3D Creator の xDesign アプリでは、穴フィーチャとして作成された穴または穴パターンを定義できる「コールアウト」ツールがあります。
穴のコールアウトは、深さ、ねじ、座ぐり、皿穴、インスタンス数など、製造に必要な完全な包括的な穴情報を提供します。
使いやすい 1 つのコマンドにより、穴情報が常にモデルと同期され、穴のフィットと許容差、適切な穴のフィット、サイズ、位置、許容差を効率的に定義できます。
- ベンド順序
ベンドテーブルフォーマットを使って、ベンド順序、方向、角度、半径などの主要な製造情報とともに、板金コンポーネントのベント状態とフラット化状態の両方を簡単に確認できます。さらに、ベンド順序テーブルを使用すると、必要に応じて曲げ順序を即座に変更したり、曲げの名前を変更したりでき、設計側からの正しい製造意図が確実に伝わります。
テーブルとグラフィックス領域間の直感的なクロスハイライトを使用して設計を確認します。
- ベンドテーブルとフラットパターンドキュメント
ベンド線を含むフラットパターンビューを図面に直接追加することで、板金コンポーネントにおいて明確な 2D情報共有とドキュメントを提供できます。
ベンドテーブルを使用して、曲げ順序、方向、角度、半径などの主要な製造情報をフラットパターンとともに伝えます。
- 閉じたコーナーフィーチャ
この機能は SOLIDWORKS でも人気のコマンドで、ブラウザベースのロールでも使用できるようになった機能です。「閉じたコーナー」コマンドを使用すると、設計プロセスを高速化し、板金フランジ間の隙間を閉じ、きれいでプロフェッショナルな仕上がりを期待できます。
溶接の適切な位置合わせを確保し、板金設計の構造的完全性を最適化するには、重なり合うフランジ間の隙間をすべて閉じることが重要です。この新しいコマンドを使用すると、フランジを延長して隙間を閉じる手動プロセスが不要になります。
「閉じたコーナー」コマンドには、ギャップ、オーバーラップ、タブの 3 つのオプションがあり、板金コーナーを完全にコントロールおよびカスタマイズできます。
ここで紹介した機能は、冒頭でも述べた通り、今年これまでに追加された機能のうち、たった10項目にすぎません。SOLIDWORKS Cloud Offer に含まれるブラウザベースのロールの優れた点は、年間を通じてFD(機能強化リリース) で提供されるすべての機能強化にすぐにアクセスできることです。常に最新リリースを使用でき、アップグレードする必要はありません。
11 月にリリースされる次のアップデート、2025x GA にもご期待ください。素晴らしい新機能が満載です!
SOLIDWORKS 2025 で近日リリースされるすべての優れた機能強化はこちらでもご確認いただけます。SOLIDWORKS 2025 新機能は、2024年11月15日に開催予定の「3DEXPERIENCE WORLD JAPAN 2024」でお披露目セッションが準備されています。参加登録無料。下のバナーからも参加お申込み可能です。今すぐ、ご参加ご登録下さい。