SOLIDWORKS R2024x FD03 – 設計とモデリング新機能
前回のブログを読んだ皆様は、CAD機能、共同作業に関する機能、データ管理機能の強化など、SOLIDWORKS の最新機能を使い始めるのにもう、年度毎にリリースされる版を待つことなく、FDリリースによって、常に最新機能を使うことができることをご存じのことと思います。強化機能は年間を通じてFD(機能提供)で利用可能になります。
SOLIDWORKS R2024x FD03 の最新アップデートが利用可能になりました。強化機能には、サーフェスの干渉チェック、電気設計者と機械設計者の共同作業機能の向上、3DEXPERIENCE SOLIDWORKS 内で SOLIDWORKS PDM を使用、などが含まれています。
これらの強化機能は、3DEXPERIENCE SOLIDWORKS、SOLIDWORKS with Cloud Services、SOLIDWORKS with Collaborative Designer for SOLIDWORKS に適用されます。
新機能について少し見てみましょう。
干渉チェックにサーフェスボディを含める – ソリッドとサーフェスの交差を検出
ソリッドパーツ間の干渉チェックは可能ですが、ソリッドパーツとサーフェス間の干渉チェック機能が追加されました。さらに、サーフェスと他のサーフェス間の干渉チェックも実行できます。アセンブリで使用するコンポーネントなどのインポートされたジオメトリがサーフェスボディとして認識される場合があり、干渉チェックが必要になることがあるため、この機能が効果的です。
ECAD/MCAD の改善
従来、電気設計者と機械設計者間のコミュニケーションは非常にあいまいで、それでいて時間がかかり、最適なワークフローとは言えませんでした。CircuitWorks の共同作業に関する機能が改良されることで、機械設計者と電気設計者が簡単に変更をやり取りできるようになり、コミュニケーションの障壁が解消されます。機械エンジニアによる回路基板の変更をキャプチャし、電気設計者が基板アセンブリを理解して設計の最新バージョンとすばやく比較できるようにすることで、ECAD/MCAD の共同作業による設計プロセスを改善します。
さらに、新しい Cadence OrCAD X 統合により、PCB アセンブリの新しいアセンブリを識別し、 CircuitWorks にエクスポートして、レビューのために電気設計者と共有することができます。
ハーネスとワイヤに関しては、物事が複雑になることが多々あります。どのように設計しますか? そして、どのように製造しますか? ハーネスとケーブルまたはハーネス情報を製造に提供するたびに、それが製造できるようにフラット化(平坦化)する必要があります。もちろん、フラット化機能はあります。今では、より多くのオプションも装備されています。例えば、フラット化されたアセンブリ構成の直線化編集機能の、「逆方向」または「% 変更」機能を使用して、個別のワイヤの束または単一のセグメントのいずれかで構成されるハーネスを編集できます。
さらに、電気ハーネス設計に対し、予測可能な方法でフラット化された構成に増分更新が行われた場合、元の設計に対する手動の改良が維持されるようになりました。
束またはループ内に配置されたスプライスをより効率的に処理したり、フラット化平面上の電気ループ内の接合点を配置したり、ハーネスフラット化プロセスでマルチ導体スプライスをフラット化平面に回転させることも可能です。
上述の ECAD/MCAD の機能強化により、ワイヤをフラット化する際の制御性が向上し、フラット化プロセスでの電気スプライスの処理が向上するため、設計変更の作成、ハーネス設計およびドキュメント作成が高速化されます。
SOLIDWORKS PDM と 3DEXPERIENCE SOLIDWORKS の統合 – ローカルまたはクラウドに保存する柔軟性
SOLIDWORKS PDM ユーザー様にとって朗報です。3DEXPERIENCE SOLIDWORKS に新しいオプションが追加され、部品をローカルマシンで SOLIDWORKS PDM に保存できるようになりました。
これらの機能強化や、製品管理チームのお気に入りを含むその他の機能の実際の動作を確認するには、3DSWYM コミュニティのこの投稿を参照してください。このコミュニティでは、同僚とつながり、SOLIDWORKS の最新ニュースをすべて入手できます。
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