R2024x FD03 新機能~SOLIDWORKS ブラウザベースロール~

SOLIDWORKS ブラウザベースの設計ロールの更新は、先週の土曜日(7月6日)にリリースされました。R2024xFD03(機能配信) アップデートは、3D Creator、3D Sculptor、Manufacturing Definition Creator、および 3D SheetMetal Creator に適用されます。

 

今回のアップデートでは、非常に多くの優れた機能強化があり、選ぶのが大変でしたが、以下のビデオで強化機能の一部を見ることができますので是非ご覧下さい。

R2024x FD03 アップデートの主な機能強化には、カスタマイズ可能なジオメトリチェック、サブディビジョンフィーチャーの編集時のメッシュ検査、図面内の円弧上の寸法配置を制御する機能などがあります。

 

部品およびアセンブリ設計

 

DFM ヘルパー – 設計が、生産現場に届く前に設計上の欠陥を特定

DFM ヘルパーという新しいコマンドが追加され、この機能を使用すると、最大部品サイズ、最小壁厚、穴の仕様など、特定のパラメータのジオメトリチェックを実行して、設計が製造可能であることを確認できます。この新しい機能により、製品の製造可能性に影響を与える可能性のある潜在的なエラーを設計プロセスの早い段階で見つけることができ、製造ワークフローを効率化できます。

 

エラーおよび警告マネージャー – インタラクティブなダイアログを使用して、モデルエラーをすばやく特定して解決

 

ダイアログボックスを開いて、開いているモデル内のエラーと警告を表示およびフィルター処理できるようになりました。この機能により、エラーと警告を個別に処理して、問題をより迅速に解決できます。エラーおよび警告マネージャーから直接機能ダイアログをアクティブ化でき、問題を効率的にトラブルシューティングできます。

この機能は、SOLIDWORKS デスクトップでよく知られているツールと同じで、ブラウザベースの設計ロールに追加されたものです。

スケッチ平面の編集 – スケッチ平面の方向をカスタマイズして設計ニーズに完全に一致させることで、精度と制御性を向上

スケッチ編集中に、スケッチ平面の位置合わせを手動で変更できるようになりました。面または平面上にスケッチを作成すると、スケッチ平面の自動配置が意図したものと異なることがあります。スケッチ平面をその場で簡単に修正できるようになりました。スケッチツールバーから [スケッチ平面の編集] コマンドを起動するだけで、原点と垂直参照を手動で定義し、特定の設計意図に合わせてスケッチを配置できます。

 

学生用学習コンテンツにアクセス – CAD スキルをすばやく習得

Academia ユーザーは、3D Creator の xDesign ランディングページから、クイックツアーの下にある学習コンテンツのライブラリにすばやくアクセスできるようになりました。豊富なトレーニングコンテンツのライブラリにすばやくアクセスすることで、スキル開発と CAD の熟練度を加速します。

 

輪郭の選択 – 必要な要素をより迅速かつ正確に選択

必要な要素を正確に選択して、意図した正しい選択を促進します。選択の優先順位はアクティブな選択フィールドに基づいて決定されるため、目的の輪郭、オブジェクト、またはスケッチを選択できます。カーソルアイコンは、どのタイプの選択優先順位がアクティブであるかを示します。

DXF 保存 – 正確な面とスケッチのエクスポートにより、DXF エクスポートワークフローを改善

DXF を保存する際の選択機能が強化されました。たとえば、ボックス選択を使用して面を選択したり、デザインマネージャーまたはブレッドクラム(階層ナビゲート)からスケッチ全体を選択したりできます。

 

面分割とボディ分割 – 分割ツールの入力として、スケッチ全体を選択し、時間を節約

この機能強化により、デザインマネージャーまたはブレッドクラム(階層ナビゲート)から入力として、スケッチ全体を選択できるようになり、選択が 1 つ減って、時間節約が可能になります。

さらに、ツールによって分割方向がスケッチ平面に対して垂直に自動的に設定され、分割操作が簡素化されるため、方向を指定する必要はありません。

 

マテリアル適用のパフォーマンス – マテリアルをより速く適用

マテリアル適用時のパフォーマンスが向上し、ワークフローが強化されます。 マテリアルファイルのサイズが縮小されたため、マテリアルを含む物理製品の保存、インポート、エクスポートが高速化されました。

 

xDesign と 3DEXPERIENCE SOLIDWORKS 間のシームレスな移行 – ソリューション間作業の高速化

xDesign パーツは、派生パーツに変換することで SOLIDWORKS で変更できます。ただし、変換された派生パーツは xDesign では変更できません。xDesign で派生パーツを開くときに、ユーザーはコンテキストメニューのオプションを選択して、xDesign で変更できるベースパーツを開くことができます。

 

環境の変更中に非表示/表示 – 物理プロダクトを非表示にすることで、環境内の隠れたオブジェクトを確認しながらの作業を可能に

設計環境の変更中にコンポーネントを一時的に非表示にする新しいオプションがあり、グラフィックス領域で隠れたオブジェクトでも簡単に選択できます。環境の変更コマンドを終了すると、オブジェクトは以前の表示状態に戻ります。

 

フリーフォーム設計

 

メッシュ検査分析 – サブディビジョンメッシュを編集する機能により、サブディビジョン モデルを作成する際の時間を節約できます。

サブディビジョンモデリングで作業する場合、メッシュ検査ツールを使用してジオメトリが自己交差していないことを確認できるようになりました。メッシュを編集する際、ツールをアクティブにしたまま、自己交差メッシュの変更と修正を続け、修正されたことを確認できます。自己交差している面はハイライト表示されます。

 

図面とモデルベース定義

 

円弧の最小/最大/中心寸法制御 – 柔軟な寸法オプションを使用して正確な図面を作成

円弧の寸法設定のサポートと制御を追加して、寸法の精度を向上させます。寸法を編集する際、円弧と円柱間の最大、最小、中心距離に基づいて寸法の配置を制御するための追加の画面上のマニピュレータを使用できるようになりました。

 

板金設計

 

閉じたコーナー – 設計プロセスをスピードアップして、板金フランジ間の隙間を閉じ、きれいでプロフェッショナルな仕上がりを実現します。

溶接の適切な位置合わせを確保し、板金設計の構造的完全性を最適化するには、重なり合うフランジ間の隙間をすべて閉じることが重要です。新しい「コーナーを閉じる」コマンドを使用すると、フランジを延長して隙間を閉じる手動プロセスが不要になります。

「コーナーを閉じる」コマンドには、「ギャップ」、「オーバーラップ」、「タブ付き」という 3 つのオプションがあります。「ギャップ」オプションを選択した場合は、ギャップの寸法を指定できます。「オーバーラップ」を選択した場合は、ギャップが完全に閉じられます。また、「タブ付き」というオプションを使用して、2 つのフランジ間の隙間を閉じることもできます。

このコマンドは、SOLIDWORKS デスクトップユーザーにも人気があり、3D SheetMetal Creator でも使用できるようになりました。

 

曲げ順序 – 主要な曲げ情報を一目で確認

新しい曲げ順序コマンドを使用すると、板金部品の折り曲げ状態とフラット状態の両方を、曲げ順序、方向、角度、半径、K 係数など、重要な情報とともにテーブルで表示できます。さらに、曲げ順序テーブルを使用すると、必要に応じて曲げ順序をすばやく変更でき、曲げの名前を変更することもできるため、設計側からの正しい製造意図が確実に伝わります。

 

ここでは、最新のアップデートで提供される一部の機能をご紹介しました。他にも注目すべき点が多々あります。

  • データ損失を減らし、クラッシュをより効率的に処理するためのインフラストラクチャ強化により、システムの信頼性を向上
  • 変換されたエンティティとして作成されたスプラインを分割およびトリムする機能の追加
  • 合致が追加された際、コンポーネントが製品コンフィギュレーションから削除されたとき、など、選択的保存を使用する機能の追加
  • 3DShape を非表示/表示する機能の追加
  • xDesign でパーツに適用された色は、SOLIDWORKS で開いたときにも保持
  • トリム機能によって作成された閉じたボリュームを自動的に編み込んで塗りつぶしてソリッドを作成できないシナリオの修正
  • ローカルブラウザーストレージに空き容量がない場合、xApps にアクセスする際、ユーザーが「遷移に失敗しました」というエラーを経験するシナリオを修正

 

製品に関する最新の情報を入手するには、是非、SOLIDWORKS 3DSWYM コミュニティに参加してください。メンバーとしてコミュニティに参加するためには、3DEXPERIENCE ID の作成が必要です。

その他、機能更新については、こちらからもご確認いただけます。

このブログで紹介されているロールの概要については、 SOLIDWORKS Cloud Offer ページをご参照下さい。

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