SOLIDWORKS on the Platform で確実な共同作業を維持する
本ブログをご覧の皆様は、ダッソー・システムズが、SOLIDWORKS データを最大限に活用し、専用ツールでワークフローを強化できるよう、クラウドベースの 3DEXPERIENCEプラットフォームの利用を奨励していることをご存じのことと思います。
弊社は、3DEXPERIENCE SOLIDWORKS および 3DEXPERIENCE Works ポートフォリオの Collaborative Designer for SOLIDWORKS で利用可能な「SOLIDWORKS with the Platform」と、完全なブラウザベースのソリューションで利用可能な「SOLIDWORKS on the Platform」を含む、クラウド上で 2 つのソリューションを提供しており、今、実現できるソリューションでもあります。
SOLIDWORKS Cloud Offer には、パラメトリックモデリング機能を持つ 3D Creator、サブディビジョンモデリング機能を持つ 3D Sculptor、および3D と 2D の両方でモデル定義するための Manufacturing Definition Creator などが含まれています。 また、このソリューションでは 3DEXPERIENCE プラットフォーム上でも実行できるCollaborative Tasks、Collaborative Lifecycle、Compare、Bookmark Editor などのアプリを使用したコラボレーション機能および組み込みのデータ管理機能のメリットも得られます。
これらのソリューションの大きな特長は、1 つの場所、ご自身の設計環境から作業を開始でき、関連するすべてのアプリを「即」利用できることです。
ここでは、データ管理およびコラボレーション機能、with the platform と on the platform のソリューションを使用するメリットをいくつかご紹介しています。
協調作業 コラボレーション – チームワークが夢を実現
設計と製造間の協調作業について、例を挙げて見てみましょう。
製造現場の主任エンジニアEdが、リリースされた設計に潜在的な設計上の問題があることに気づきました。これを、設計者であるDebbieに知らせ、チェックと変更を依頼したい場合、あなたがEdだったら、何をしますか?電話で知らせる?メールで知らせる?こんな時、3DEXPERIENCE PlatformのCollaborative Tasksアプリを使用することで、問題を説明し、変更が必要だと思われる部品を共有でき、Debbieだけでなく関係者全員が、「問題の発見」、その問題が「どのように解決されているのか」を時系列に、遂行度合いを確認することができます。Collaborative Tasks アプリは、上述のような一連の業務を「タスク」として管理し、タスクに対して実行されたことを追記しながら関係者間で共有することができます。Edが、Collaborative Tasks アプリを使用して、問題の説明と変更が必要な部分の CAD モデルを含むタスクを作成し、Debbieにこのタスクを割り当てると、3DEXPERIENCE Platformで作業しているDebbieに、ポップアップ通知が届きます。「通知」には「Edさんからタスクが割り当てられました」という旨の説明が含まれています。Debbieが、「通知」をクリックすると、Collaborative Tasksアプリが自動的に起動され、自分に割り当てられた「タスク」を確認することができます。もちろん、タスクを作成するEdは、「成果物(設計変更された部品)」を期待していること、成果物が提出されるまでの「予想されるタイムライン」、またタスクが、その他の製品製造プロジェクトにも依存していること、などについて様々な情報を「タスク」に加えておくことも可能です。
タスクを受け取ったDebbieが、作業を開始したことをEdに知らせるために「メール?」「チャット?」を使う必要はありません。割り当てられたタスクの進捗状況(進捗度:%数値)を変更するだけで、Collaborative Tasks は、タスクを「予定」列から「作業中」列に自動的に移動させ、タスクの作業が開始されたことが関係者間で一目瞭然となります。Debbieは、開いたタスクから添付されている 3D CAD モデル、進行中の設計セッション (この場合は 3D Creator の xDesign アプリ) にドロップするだけで、設計作業を開始できます。一方、 「ちょっと待って、この3DCAD モデルは、私が設計した部品ではない」ことに気づいたDebbieは、どうしたら良いでしょう?3DEXPERIENCE Platform で管理されているCAD データは、その作成者に、「ロック」「ロック解除」の設定権限があります。「ロック」されているデータを、Debbieが、開いて作業することはできません。そんな時は、「コンポーネントをロック解除するリクエスト」を (現在の設計環境から離れることなく) ロックしている人に簡単に通知できます。適切な担当者(この場合は、恐らくこのタスクを共有している関係者の1人)がプラットフォーム上で通知を受け取り、ロックを解除することで、Debbieは、設計変更作業を開始できる、というわけです。
実際に部品を作成した担当者(この場合Ed)がロックを解除すると、Debbieは部品に変更を加えることができ、設計セッション環境から SWYM を使用して、Edと情報を共有することで、現在のリビジョンを更新するか、新しいリビジョンを作成するか、を決定していくことができます。 変更されたデザイン (新しいリビジョンの形式) を共有ブックマークに保存すると、全ての関連データを整理して保存できます。これで、割り当てられたタスク作業が完了したDebbie は、タスクを「作業中」から「完了」列にドラッグ&ドロップするか、または、タスク自体の完成度を100%にすることで、作業の完了を関係者に知らせることができます。
タスクを作成し、作業者を割り当てたEdは、Debbieが、割り当てられたタスクを完了したことを示す「通知」を受信します。 Ed は、Bookmark Editor アプリで管理されている共有ブックマークから、変更されたデザインを確認できます。さらに、Compareアプリを使用すれば、元の設計部品と何が変更されたのかを容易に比較できます。作業を依頼したEdが、満足すれば、Collaborative Lifecycle アプリを使用することで、設計部品の「完成度」を更新して設計をリリース(関係者が共有して使用することができるように)できます。
Platformの素晴らしいの 1 つは、すべての関係者が設計環境を離れることなく、ほぼ瞬時にコミュニケーション(通信)でき、そこから派生する共同作業を開始できることです。コミュニケーションツールを立ち上げる必要もなく、設計環境のワークスペース内から情報のやりとりができるため、全員が作業を続行し、突然の「通知」にも対応できるため、全員のワークフローを継続しながらプロジェクトを進めることができます。つまり、統一した意思決定の基に、作業期限をも守ることができるのです。
Platformを使用する準備はできていますか? お近くの販売代理店にお気軽にお問い合わせ下さい。 詳細については、SOLIDWORKS Cloud Offer および 3DEXPERIENCE Works の Web サイトをご覧ください。