ワクワクする時間 – SOLIDWORKS機能拡張の昔と今-

SOLIDWORKS は、お客様が、皆様の最高のアイデアを卓越した製品に変えることができるように、ツール(SOLIDWORKS)が、機能豊富でかつ使いやすい、と評価されることに多くの時間を費やしてきました。 私たちは、常に、ユーザーの皆様の声に耳を傾けることで、これを実現してきました。 現在、SOLIDWORKS を使用しているユーザー様は、世界で、何百万人もいます。 皆様は、SOLIDWORKSをより良くする方法を教えてくれ、私たちはただ聞くだけではなく、実際にそのアイデアを将来のソフトウェアのアップデートに活用してきましたし、将来もそのことに変わりはありません。これこそ、 SOLIDWORKS の本質を体現しています。

 

ここでは、SOLIDWORKS がどのように進化してきたのかをご説明しましょう。現在そして将来のテクノロジーである、人工知能 (AI)、機械学習(ML)、そして、この記事を読んでくださっているあなたのようなユーザー様からの貴重なご意見など、様々に関係させながら、高度なテクノロジーの恩恵を受けることで、非常に明るい未来を実感しています。

SOLIDWORKS 95

 

SOLIDWORKS – 小さなスタートアップ

1990 年代、機械設計用 CAD ソフトウェア業界は、 2D 製品から 3D 機能を組み込む製品への移行を開始していました。 これは業界にとって大変重要な成長と発展の時期でもあります。 Pro/Engineer、SDRC Ideas、Unigraphics など、当時のほとんどの CAD システムは、導入に、約 ¥3,000,000ほどかかり、この高価なソフトウェアを実行するために UNIX ワークステーションの能力を必要としていました。 さらに、UNIX を学ぶことは、誰でもすぐにできる簡単な作業ではなかったのです。

 

1995 年に SOLIDWORKS は、他のCAD ツールに比べ、大幅な低価格で市場に登場しました。その当時、市場には、安価で使いやすい Windows オペレーティングシステムが登場しており、いわゆる パーソナルコンピュター(PC)で動作するSOLIDWORKSは、大きな反響を呼びました。が、大手 CAD 会社様も、既に高価な3DCADを購入していた大手企業様にも、笑われ、相手にされなかったことも事実です。しかし、間もなく、笑いは止まりました。使いやすく安価なWindows インターフェイスの登場により、SOLIDWORKSなど、ソフトウェアのトレーニング時間は、 3 か月という長期間から、わずか、3 日にまで短縮されたのです。その当時から、SOLIDWORKSは、今では「文化」と言っても良い特長である、「ユーザー フィードバック」を大切に、毎年、設計者目線の大幅な機能追加をしてきました。

SOLIDWORKS 2004

 

 

歴史的機能強化のハイライト

世界で最も人気のある機械設計 CAD システムを提供し続けたこの 30 年間で、多くのことが変わりました。 ここではいくつかの機能強化のハイライトを紹介します。 これまでの SOLIDWORKS 機能強化の時系列なハイライトについては、こちら「SOLIDWORKS と自動化の進化をマッピング」をご参照ください。

 

90 年代半ばから後半にかけては、後に、SOLIDWORKSの伝統とでも言うべき、膨大な拡張機能のリスト作成、を開始しました。 状況に依存するアセンブリモデリング、ダイナミックな構築を可能にするモデリング、部品のドラッグ& ドロップする機能などは、当初から、注目される機能追加項目でしたす。 さらに、画期的な新しい合致方法である「スマート合致」が、SOLIDWORKS に追加されました。 コンポーネントをアセンブリに追加するときに、ユーザーは、 1 つ以上の複数の合致関係を自動的に追加できるようになったのです。この機能は、突然、大流行になったのです。

2003 年にマルチボディ パーツ モデリングがデビューし、全てのSOLIDWORKSユーザー様に、ボディのパターンやミラーリングなどのボディ操作の概念を提供しました。 2006 年、2007 年頃には、スマート構成部品、完全定義スケッチツール、などが導入されています。スマート構成部品によって、頻繁に関連する部品、および、フィーチャーの追加を必要とする部品からコンポーネントを構成できたり、完全定義スケッチツールによって、スケッチまたは選択したスケッチエンティティを完全定義するための寸法や関係を計算できるようになりました。もう、ここまできたSOLIDWORKS!という域ですね。

2015 年に、SOLIDWORKS は、マウスジェスチャーと呼ばれる、マウス機能に特化したユーザーインターフェイスを導入し、ユーザー様の、20% 以上作業効率向上に寄与しました。2016年、メイトコントローラー機能により、設計の自由度を制御する特定のメイトの操作が可能になり、コンポーネントの位置合わせをさらに簡単にしました。 そして、2018 年、SOLIDWORKS は 3D Creator と xDesign を正式にリリースしたのです。これは、SOLIDWORKS 3D CAD にある多くのユーザーの皆様に人気のある UI 機能をそのまま使用して開発された、完全ブラウザベースのパラメトリック設計ツールです。 SOLIDWORKS が将来を見据えて、xDesign には AI および機械学習テクノロジーが含まれています。 2020 年、SOLIDWORKS 3D CAD は 3DEXPERIENCE SOLIDWORKS のリリースにより 3DEXPERIENCE プラットフォームに完全に統合されました。 技術の爆発です!

SOLIDWORKS xDesign と設計アシスタント

 

 

テクノロジーの水準を継続的に引き上げる

SOLIDWORKS クラウドベースアプリである 3D Creator、3D SheetMetal Creator、および 3D Structure Creator には、デザインアシスタント機能と呼ばれる、AIおよび機械学習テクノロジーを使用した機能が搭載されています。 これらの AI ツールは、エッジの選択、部品の整理など、ユーザーが繰り返し行っている退屈で反復的な作業を学習して、ツール側から次の作業を「提案する」こともできます。設計において、繰り返しの単純作業より、もっと、時間を使ったほうが良い創造的で重要な作業により多くの時間を使って下さい。 機械学習は、データから学習することで時間の経過とともに改良される AI の一種です。つまり、このデザインアシスタントツールは、ユーザー様が使えば使うほど、より効果的にユーザー様を支援するツールなのです。

 

これらの最先端のテクノロジーは今後も強化され、SOLIDWORKS がさらに強力になり、日常業務に役立つようになります。 SOLIDWORKS ブラウザベースのロールおよび デザインアシスタントのデモが見たいお客様は、今すぐ、こちら、からお問い合わせください。

SOLIDWORKS

SOLIDWORKS

Dassault Systemes SOLIDWORKS Corp.は、データの作成、シミュレーション、管理、テクニカル コミュニケーション、電気設計、ビジュアリゼーション、コラボレーションを行い、エンジニアリング リソースの革新と生産性を達成するための完成されたソリューションを提供しています。