最新の結果評価機能で生産性を向上させる -機構解析-
製品が現実世界でどのように動作するのかを事前に検証して視覚化するための、適切なテクノロジーを使用することはより重要になっています。 3D Motion Creator は、進行中の設計に、モーション(機構)スタディを設定し、検証する頼りになるツールです。
3DEXPERIENCE プラットフォームで起動する各アプリケーションは、リリース毎に、ユーザーエクスペリエンスの向上に重点を置き、お客様のワークフローを改善し、製品の動作を理解するための最適なツールを提供しています。 最新リリースである R2023x FD02 では、3D Motion Creatorロールにおいて、さまざまな視覚化機能が追加され、部品があるタイミングで、どのように動作しているのかをより詳細に分析し、理解できるようになっています。
ここでは、今日からでも利用できるいくつかの新機能と改善された機能をご紹介しましょう。注)ここでご紹介する画像は、英語のユーザーインターフェイスを使用した画面をキャプチャしたものです。製品は、日本語インターフェイスをサポートしています。
- 機構要素における 3D 視覚化 – 特定の時間に「値」がどのように変化するのかを確認する機能で、視覚的なフィードバックを即座に取得
プレビューおよび結果アニメーションモードによって、適用された荷重とドライバー速度の 3D 視覚化機能が強化され、系全体の動作をより適切に視覚化できるようになりました。 機構要素の定義方法に基づいて、機構を発生させる要素が、時間の経過とともにどのように変化するかを分析するために、画面上で値の変化がはっきりと確認できることは大きなメリットです。
2.2D プロットの利便性向上 – 複数の 2D プロットをすばやく作成
2D プロットの使いやすさをいくつか改善し、ワークフローをよりスムーズかつ短縮できます。 まず、2D プロットの作成プロセスと処理を簡素化しました。 また、次のような機能も追加されました。
– すべての曲線を削除する機能
– 要素チャネルの表示改善
– プロットされた曲線と曲線プロパティセクションの機能強化
3.新しいコピー&ペースト機能 – 関数のセットアップ時間を大幅に節約
この機能強化で、大幅な生産性向上を図ることができるでしょう。データポイントを使用して関数を定義する方法は、これまで、手動で行を追加し、各行の X、Y データを入力することだけでした。関数コマンドでは、新しいコピー&ペースト機能を使用して、データ ポイントを含む、「関数」の定義を効率良く実行することができます。この機能により、Excel など、外部プログラムで作成されたデータをコピー&ペーストできるようになりました。
4.新しいキネマティクス(運動学的)測定コマンド – 任意の 2 点間の部品動作をより深く理解
新しいキネマティクス(運動学的)測定機能を使用すると、系全体の任意の 2 点を使用して、測定値を問い合わせ、部品間の動作の詳細を評価できます。 位置、速度、加速度、または機構内の 2 つの位置間の角度などを測定し、運動学的な値を評価できます。
もちろん、結果をプロットして、系全体の動作をより深く理解することができます。
5.新しい トルクの問い合わせ コマンド – トルクの問い合わせ機能により、結合部分に生じる負荷を迅速に評価
この新しいコマンドを使用すると、部品に一定の回転を適用するなど、機構を発生させる要素を適用した場合の、ボディに与える方向力やトルクを特定できます。 もちろん、結果は 2D プロットで確認できます。
ご紹介した新しい機能は、いかがでしたでしょうか。すべての機能について詳細を知りたい場合は、お近くの販売代理店に、デモンストレーションをリクエストしてみて下さい。 7月にも、新しいリリースがあります。是非ご期待下さい。
FD01 アップデートに関する前回のブログはこちらをご覧ください。
3D Motion Creator など、完全ブラウザベースのソリューションの詳細に関する最新情報をご確認下さい。