設計する。自分の意図を表現する。
2023年ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか?新緑の眩しいこの季節に、3D Creator、3D Sculptor、3D SheetMetal Creator、3D Structure Creator、Manufacturing Definition Creator など、SOLIDWORKS ブラウザベースロールも新しいバージョンがリリースされました。
このリリースでは、設計の意図を適切に捉えて共有し、モデルをより深く理解するための様々な機能が提供されました。無駄な時間を使わず、卓越した製品をより早く市場に投入するのに役立つでしょう。
機能強化として、3D Creatorにおける HomeByMe データのサポート、モデルベース定義のためのSTEP A242 エクスポート機能のサポート、サブディビジョンモデリングにける曲げやフレックスツールなどの機能も含まれています。
R2023x FD02 リリースの新機能の一部をご紹介しましょう。
ユーザーエクスペリエンス
すべてのロールに、新しいデフォルトダッシュボードを提供 – 必要なロールへのアクセスをより早く
お客様からリクエストの多かった、デフォルトダッシュボードについて整理し、すべてのロールに対し、見つけやすい単一の SOLIDWORKS 3D Creator Homeダッシュボードに統合しました。 このように統合され整理されたことで、混乱が減り、各ロールにすばやくアクセスできるようになります。
システムステータスメニュー – システムパフォーマンスを確保し、問題を迅速に追跡
この機能もお客様から多数のリクエストをいただきました。 新しいシステムステータスメニューで、ネットワークとサーバーネットワーク接続のパフォーマンスを確認できます。 これは、パフォーマンスの問題が発生している場合に役立ちます。この機能により、問題が自分の側にあるかどうか、または問題である可能性があるかどうかについて確認できます。
もちろん、デザインやプロジェクトを開始する前にいつでも確認して、可能な限り最高のデザインエクスペリエンスを確保するのに役立ちます。
3D Creatorで HomeByMe で作成したモデルをデザイン – より現実的で存在するかのようなデザインを完成させるだけでなく、パラメトリック機能を活用
新しい DIY [DIY] 家具や装飾プロジェクトをバーチャルホームのアイテムとして直接視覚化したいと思ったことはありませんか? HomeByMe で作成したデザインを 3D Creator に取り込み、 3D パラメトリック機能を利用して、フィット感、機能、見た目など、様々にテストできるようになりました。 測定、参照、および HomeByMe ジオメトリとの合致をすべて 1 つの環境で行うことができ、設計が思い通りに適合するようにできます。
ボタンをクリックするだけで自分のデザインを HomeByMe コミュニティで共有して、他の人がデザインしたプロジェクトを使用したり、より完成度の高い 3D Creatorモデルとして、コミュニティメンバーをあっと思わせることができますよ。
ご存じない方のために説明すると、HomeByMe は、ダッソー・システムズが提供する住宅設計および家具向けの使いやすい (そして無料の) ソリューションです。 興味深いことに、SOLIDWORKS の CEO である Manish Kumar は、彼の歴史的なソーラーパネル プロジェクトで 3D Creator を使用しました。この記事については、LinkedIn の投稿でも読むことができます。
選択的保存 – 作業を中断することなくアセンブリのコンポーネントを操作および保存し、コラボレーションワークフローを改善
選択保存機能を使用すると、保存するアセンブリ内のパーツを選択でき、アセンブリのパーツがロックされている場合でも、パーツの作業を続行できます。 どのコンポーネントが事前にロックされているかを確認し、選択を解除して、作業中のアセンブリのコンポーネントを保存することができます。ファイルのロックを解除するよう誰かに依頼する必要はありません。
ロックステータスを識別し、ロック解除リクエストを送信 – リアルタイムなコラボレーション
ロックされているコンポーネントに関する新しい確認する方法と、インスタントプッシュ通知を送信してロック解除要求を行う機能が追加されています。誰かにファイルのロックを解除してもらう必要がある場合、どのコンポーネントが誰によってロックされているのかを即座に特定し、リアルタイムなリクエストが可能になります。
スケッチパターンのインスタンススキップ – スケッチパターンを作成する際のコントロールがより柔軟に
スケッチパターンコマンド内に、インスタンスをスキップするためのチェックボックスが追加されました。 選択すると、マニピュレータを使用して、作成したくないパターンのインスタンスを選択解除できます。 パターンのインスタンスが他のジオメトリまたは穴と重なる場合に特に便利です。つまり、一部の領域にパターンを適用したくない場合、それらをスキップしてパターンから除外することができます。
測定コマンドの非表示/表示オプション – 測定機能に関するのコントロールオプションが追加されさらに利便性を向上
新しいオプションを使用することで、[測定] コマンドを終了することなく、必要な測定をより迅速に実行できます。
測定コマンドに非表示および表示オプションが追加され、他のジオメトリの背後に存在する可能性のある内部または非表示のコンポーネントに関連する測定値をすばやく獲得できるようになりました。
体積断面ビュー – 乱雑さを排除して、デザインを明確に表示
体積断面ビューを使用すると、境界ボックスを使用して複数の平面に沿ってデザインを分割することで、内部コンポーネントをより分かりやすく表示でき、雑然としたものを取り除いて目の前のタスクに集中することができます。
穴に関する日本工業規格 (JIS) のサポート – 標準穴サイズに対する業界固有のニーズに対応
穴コマンドには、穴を作成するときに JIS 規格を選択するオプションが追加されました。この機能により、設計が準拠していることを確認し、さまざまな地域の穴サイの不一致を最小限に抑えることができます。
製造定義
断面図 – 後工程とのコミュニケーションのために、設計意図と内部の詳細をより明確に把握
断面図を作成するための新しい 3D ビュータイプが追加されました。内部機能を備えた複雑なコンポーネントを取り扱う場合、設計意図と寸法の内部詳細を、後工程とのコミュニケーションのために明確でかつプロフェッショナルな方法でキャプチャできます。
ベントリーダーオプション – 図面の表示方法をカスタマイズし、業界標準に適合させる
折れ線付きの注釈を表示して、図面の表示方法をさらにカスタマイズし、半径と直径の寸法に関する ASME または ISO などの要件を満たし、容易に基準に準拠した図面を作成できるようになります。
STEP A242 エクスポート – モデルベース定義 (MBD) ワークフロー用に業界でサポートされている形式を使用して、3D 注釈を伝達
STEP A242 ファイルを後工程へ通信のため、または製造用にエクスポートできるようになりました。また、3DPlay で共有、表示、およびマークアップすることもできます。
フリーフォームデザイン
頂点の整列コマンドの更新 – クリック順序に基づいて、整列に使用する頂点を指定
この機能もお客様からのリクエストによって追加された機能です。この機能により、[頂点の整列] コマンドにシフトキー選択を使用すると、選択した最初の 2 つのエンティティによって、他のすべての点の整列軸が確立されます。
ベントおよびフレックスツールの機能強化 – ベントおよびフレックスツールのコントロール機能を強化し、設計意図をより明確に伝達
フレックスツールのマニピュレータを簡単に見つけることができます。ロボットマニピュレータが、領域マニピュレータからオフセットされるため、互いに重なり合うことがなく、使いやすくなりました。
ベントツールを使用すると、ベント制限 という新しいオプションが表示されます。 ベント制限オプションを有効にすると、マニピュレータを超える選択範囲は移動しますが、曲がりません。
コピー&ペーストの改善 – コピーしたインスタンスを正確に配置
サブディビジョン (Sub-D) ボディのコピー&ペースト操作を行うと、黄色のプレビューが表示され、オブジェクトを特定の場所にスナップできます。 コピーしたインスタンスをスケーリングまたは反転するための追加オプションもあります。 この機能によって、複雑な Sub-D ジオメトリの設計でも効率化を期待できます。
リフレクトコマンド – 既存の Sub-D ボディのミラー化されたインスタンスを作成
サブディビジョンボディのミラー化されたインスタンスを作成します。 この機能は、ミラー化されたインスタンスを非対称にするなどの変更を加えたいが、元のインスタンスにその変更を反映させたくない場合などに役立ちます。
折り曲コマンド – 改良された新しい折曲コマンドで作業時間を短縮
折り曲を適用した後、エンティティは選択されたままになるため、それらのエンティティを再選択する必要なく、さらに変更を行うことができます。
板金設計
カスタムのエッジ作成に強化されたワークフローとミニダイアログ – スケッチオプションにすばやくアクセスして、カスタムのエッジを手間なく速く作成できます。
エッジのシート面 コマンドを使用して、カスタムの非長方形のエッジやフランジをより迅速に作成できます。 ワークフローが短くなり、ポップアップするミニ ダイアログが含まれるようになり、エッジの壁にすばやくアクセスできます (スケッチ オプション付き)。 さらに、携帯電話やタブレットなどの小型デバイスで作業する場合は、すっきりと読みやすくなるため、よりユーザー フレンドリーになります。
鋼材構造設計
エンドキャップとプレートの配置に機械学習機能搭載 – 手作業する時間を削減
複数のエンドキャップおよびプレートの配置に対し「提案」が表示されるようになりました。デザインアシスタントの選択機能を利用して、複数のエンドキャップまたはプレートをすばやく配置できます。 エンドキャップの 1 つをクリックするだけで、デザインアシスタントがポップアップ表示され、他のエンドキャップを配置する場所を提案します。
ここでは、SOLIDWORKSブラウザーベースのデザインツール最新のバージョンに関する注目すべき機能をご紹介しました。SOLIDWORKSブラウザーベースのデザインツールをお手頃価格で購入できることはご存じですか?今すぐ、弊社公式サイトでご確認下さい。