金型設計者に人気の機能 ご紹介します
金型(モールド)設計といえば、目標を達成するのに役立つ強力なツールの 1 つに3D Mold Creatorがあります。3D Mold Creatorは、金型コア、キャビティ、およびインサートを作成するためのブラウザベースのロール(Role)です。 SOLIDWORKS では、今年も、可能な限り、生産性を維持、向上させるような支援をさせていただきたいと考えています。ここでは、トップ 5の人気機能をご紹介します。まだ使用したことのないお客様は、是非とも2023年にこれらの機能にチャレンジしてみて下さい。
3D Mold Creator の最新バージョンには、タスクの自動化や、部品およびアセンブリの設計を高速化する多数のツールが含まれています。ここで紹介するのは、3DEXPERIENCE プラットフォームで稼働する 金型設計アプリ の機能に関するものです。ご注意下さい。
では、ご紹介していきましょう。
第5位: セットからアセンブリを作成 ー 金型部品とアセンブリ設計を高速化
[アセンブリ] ツールバーの [セットからアセンブリを作成] コマンドを使用すると、セットから金型アセンブリ全体を作成できます。金型アセンブリと構成部品の名前をカスタマイズしたり、[セットからアセンブリを作成] ツールボックスから保存するコラボレーティブスペースを選択したりすることもできます。
コア、キャビティ、サイドアクションなどのアセンブリおよび金型コンポーネントを作成するときに非常に便利です。
第4位: アンダーカットによって離型できない部分の材料量を視覚化 – 製造可能性をより迅速かつ正確に検証します
アンダーカット解析の機能強化により、アンダーカットによって封じ込められてしまう材料の体積を検出できます。金型の抜き方向を定義するだけで、すべてのアンダーカット量が自動的に作成されます。
プラスチックおよび鋳造部品の設計の製造可能性をより迅速かつ正確に簡単に検証できます。
第3位:厚み分析 ー 部品の厚さが適切であることを確認し、ヒケを防止します
プラスチック部品の場合、一般的には、材料の厚みを一定にする必要があります。これは、厚すぎるプラスチック部品は、製造中に部品温度が下がるにつれて収縮し、くぼみができてしまうためです。新しい厚み分析ツールを使用すると、このような問題を防ぐための 1)Sphere と呼ばれる、考慮されるポイントを含む最大の球の半径から特定する、または 2)Rayと呼ばれる考慮されるポイントとソリッド境界の法線距離から特定する、の2つの方法で、厚みの分布解析が可能です。
この新しいツールを使用して、ヒケを防止し、構造設計の完全性を評価し、成形品の適切な充填能力を検証します。また、領域をクリックして、特定の場所の厚さを手動で確認することもできます。色分けにより、モデルの厚すぎるまたは薄すぎる領域を確認できます。
第2位:内側コーナーのパーティングサーフェス自動マージ ー 自己交差処理が改善され、大幅な時間短縮を実現します
金型設計のパーティングサーフェスを作成するとき、自動的に結合させることで、より滑らかで連続したサーフェスを作成する自己交差機能を使用することができます。
この機能強化により、パーティングサーフェスの作成が高速化されるだけでなく、金型の製造が容易になるでしょう。
第1位:パーティングサーフェスの延長方向の制御 ー パーティングサーフェスにおける面倒な手作業を減らし、時間短縮を実現
この「手動方向制御」オプションは、最も人気のある機能です。これまで以上にパーティングサーフェスが制御しやすくなり、例えば、座標系に対するパーティングサーフェスの延長方向を制御したり、隣接する面を自動的にブレンドしてパーティングサーフェスの粗い領域を滑らかにしたりすることができます。平面やスケッチカーブなどのモデルジオメトリを基準にしてパーティングサーフェスの延長方向を制御できるようになりました。
このオプションによって、制御レベルが追加されることによって、パーティングサーェスに沿った継ぎ目エッジの位置合わせを上書きしたり、パーツの交差や機械加工不能などの望ましくない結果が得られた場合に、定義のし直しなど柔軟な操作を可能にします。
結果として、手作業によるサーフェス作業が減り、より高品質で機械加工が容易な金型およびパーツサーフェスを迅速に作成できるようになります。
3D Mold Creatorの人気機能はいかがでしたでしょうか?3D Mold Creatorは、クラウドベースの3D EXPERIENCE プラットフォーム上で実行できるだけでなく、データ管理機能も提供されることを忘れないでください。
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