より自動化されたワークフローが設計の生産性を向上させる

自動車は大きく変化してきました。マニュアル (スティックシフト) トランスミッションで運転する自動車を経験した読者の方はいらっしゃいませんか?最近では、ほぼすべてが自動化されています。自動で開くドア。エンジンをかけるためのキーレス エントリー。ボタン1つで開閉する窓、ハッチ。そして、運転までも自動化されようとしています。

要は、人間はテクノロジーで効率化を図りたいということです。同じことは、ソフトウェアにも当てはまります。自動化が進むほど、手作業が少なくなり、業務をより速く終わらせることができるはずです。 3DEXPERIENCE® SOLIDWORKS R2023x GA は、まさにそれを実現するのに役立つと言えるでしょう。

 

3DEXPERIENCE SOLIDWORKS の最新バージョンでは、解除済みモードでアセンブリを開くためのより高速なオプション、後工程との連携を容易にする新しい板金センサー、類似したコーナーを自動的にグループ化する機能など、パフォーマンスが向上する機能が多数搭載されました。

新機能をご覧いただき、是非 3DEXPERIENCE SOLIDWORKS をお試し下さい。

 

1.  解除済みモードで開くための新しい設定 – 大規模アセンブリをより高速に開く

解除済みモードで開くに追加された新しいオプションを使用すると、大規模アセンブリをこれまで以上に高速に開くことができます。弊社のテストよると、2022バージョンと比較し、大規模アセンブリを開く時間は、約2倍も高速になっています。ちろん、解除済みモードとライトウェイトモードを切り替えるオプションは存在します。が、どちらを選択すべきか考えたくない場合は、システムオプション>パフォーマンス> アセンブリのロード で 「自動的に解除済みモードを最適化、ライトウェイトモードを非表示にする」オプションを選択して、常に「高速」であることを期待することができます。

この新しいオプションにより、ライトウェイトモードではわからない、問題のあるアセンブリや構成部品について手動で解除する時間を節約でき、大規模なアセンブリを簡単に視覚化して操作できるようになります。

解除モードを使用すると、構成部品を手動で問題解除することなく、大規模アセンブリをすばやく開くことが可能に

 

2. 関係式を使用してボディを移動/コピー – ジオメトリの変更をより迅速で効率良く実行

関係式を使用して移動/コピー ボディの移動と回転を定義できるようになりました。

たとえば、間隔で更新する場合、値を入力すると、モデルに自動的に反映されます。これにより、個々のフィーチャを編集することなく、必要に応じて値を更新できるため、変更をより迅速に実行することができます。

関係式を使用して移動と回転の値をコントロールして、ボディ ジオメトリのコピーを高速化

 

3. 新しい板金センサー – 再設計の時間を削減し、コストのかかるミスを事前に発見

設計を製造に送る前に設計エラーを見つけます。新しい板金センサーの設定をオンにすることで、板金部品のフラットパターンが、境界ボックスに対して、幅、長さ、面積、またはブランク値などを超えた場合に警告できるようになります。

板金部品の境界ボックスに関するサイズ制限を超えたときにセンサーアラートを受信するには、設定をオンに

 

4. 鋼材システムにおける類似コーナーを新しいグループとして定義 – 類似したコーナーを手動でグループ化する必要がなくなり、時間を削減できます。

追加された「類似コーナーをグループ化」機能を使用すると、複雑な鋼材システムをこれまで以上に簡単に処理できます。この機能は、各コーナーに、類似コーナー処理を適用して、類似したコーナーどうしを自動的にグループ化します。

類似したコーナーを自動的にグループ化し、同じコーナー処理を適用

 

 

5. 新しい大きなアセンブリ コンポーネントを個別の STEP ファイルとしてエクスポート – 後工程を高速化

アセンブリ構成部品を別個の STEP ファイルとしてエクスポートできるようになりました。これは、特に大規模なアセンブリに役立ちます。アセンブリ内の個々の構成部品ファイルに頻繁にアクセスする必要がある製造現場にとっては、有効な場合が多いでしょう。

アセンブリ構成部品を個別の STEP ファイルとしてエクスポートすることで、後工程のプロセスを高速化

 

 

6. 新しい 幾何公差を特定の規格に制限する – 図面標準化を確実に

幾何公差を特定の図面規格に制限することで、自社の図面標準化を確実にし、図面の詳細を簡素化します。

多くの図面標準が存在するため、特定の標準を指定できると、企業にとって標準化がしやすく、指定した標準に適切に準拠できるようになります。幾何公差オプションのドキュメントプションで、たとえば、ISO に設定することで、必要に応じた設定を変更できます。

幾何公差を特定の規格に設定して、図面の標準化を確実に

 

ここでは、2023リリースで実装されたほんの一部の機能をご紹介しました。その他、新機能を確認するには、https://www.solidworks.com/ja/product/whats-new にアクセスして下さい。もちろん、販売代理店に連絡してデモを依頼することもできます。

 

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