2022年7月 新機能情報 – ブラウザーベースのSOLIDWORKS 設計ロール情報更新
朗報です!ブラウザベースのDesignロール、最新の3DEXPERIENCE®Works R2022xFD03がこの7月にリリースされました。より迅速に、効率的に仕事を行うのに役立つ生産性向上機能が満載です。
これらの機能強化を可能にするために、重要で不可欠なものを教えてくれるのは、常に私達のお客様です。皆様からのリクエストが、1つでも多く、本リリースに反映されていることを願っています。このリリースにおける、3D Creator、3D Sculptor、3D Mold Creator、Manufacturing Definition Creator、3D Structure Creator、および3DSheetMetalCreatorなど、各ロールにおける機能強化項目をおさらいしてみましょう。
ユーザーエクスペリエンス
Welcome アプリ – ロール(Role)をより早く理解し、より早く運用開始できるよう、使用開始にあたって役立つアプリについて概要を説明したり、ビデオ解説を閲覧できるようになりました。
3DCreatorの新しいWelcomeアプリをまだチェックアウトしていない場合は、チェックアウトする必要があります。Welcomeアプリは、ビデオの概要やアプリからのSOLIDWORKS®オンラインコミュニティへのアクセスなど、ご購入いただいたロール(Role)のリソースを提供します。たとえば、ラーニングセンターには、簡単なビデオチュートリアル、開始するためのヒント、詳細な学習チュートリアルへのアクセスが用意されています。また、インターフェイスにドラッグアンドドロップしてモデリング機能を確認できるサンプルコンテンツもあります。
Welcomeアプリの最新の機能として、各アプリの使用方法に関するビデオの閲覧に加えて、ロール(Role)の説明も追加されました。購入したロール(Role)にどんなアプリが含まれているのか十分に理解できていなかったり、まだ試したことがないアプリがあるかもしれません。Welcomeアプリを使用することで、理解が深まり、すぐに使用を開始することができますよ。
3DPlay、Bookmark editorなどのコラボレーションおよび管理アプリを開くだけでなく、Welcomeアプリから直接3DSculptorなどのロール(Role)に関わるアプリを起動することもできます。
Welcomeアプリの優れている点は、購入したロール(Role)に合わせてパーソナライズされているため、それらに関連する情報のみが表示されることです。購入したロール(Role)について学ぶだけでなく、プラットフォームにアクセスするだけで、1つの場所から、ショートカットを使用してアプリをすばやく切り替えることができます。
Design Managerフィードバック – Design Managerフィードバックとエラー警告が改善されました。アセンブリモデリングの効率を向上させます。
アセンブリを設計するときは、設計が意図したとおりに機能していることを確認することが重要です。アセンブリとの同期を維持するために、Design Managerは、エラーのあるコンポーネントの横に赤いアイコンを表示します。アイコンをクリックすると、エラーが表示されます。たとえば、対処する必要のあるメイトエラーがある場合、この新機能は、アセンブリをすばやく簡単に修正するための問題を正確に特定して理解するのに役立ちます。
スケッチを再利用する – どれだけの時間節約ができるのか想像してみてください!
スケッチの挿入ワークフローを刷新し、既存のモデルの標準または頻繁に使用されるスケッチ形状を再利用できるようになりました。
この新しい挿入スケッチワークフローを使用して、設計時間を短縮し、既存のモデルから標準または頻繁に使用されるスケッチ形状を再利用できます。スケッチを配置するときに、スナップとロボットマニピュレータが改善されていることに気づきますよ!
重力回転(Gravity Rotation) – モデルに集中できるよう、表示オプションを改善します。
この新しいオプション、重力回転、を使用すると、いわば台座に製品を置いたように表示させることができます。製品の目の前に座っているかのように、リアルな回転でモデルを表示します。これは、マーケティング用のビデオを作成する際などに大変有効なオプションであり、建築、エンジニアリング、建設(AEC)の専門家から大きなリクエストのあった機能です。
このオプションは、[回転]の下の[共通設定]ダイアログボックスにあります。
部品およびアセンブリ設計
可変フィレットオプション – 複雑なフィレットの作成にかかる時間を節約します。
[フィレット]コマンドに新機能が追加されました。より柔軟性を提供する直感的なユーザーエクスペリエンスを使用して、エッジや頂点などのさまざまなフィレットを簡単に作成できます。
ロフトセレクションマネージャー – より詳細な選択が可能になります。
新しいロフトセレクションマネージャーを使用して、ロフトジオメトリの制御と精度を向上させます。[ロフトセレクション]ダイアログボックスに、スケッチセグメントのグループを作成するためのオプションが含まれるようになりました。セクション全体を選択するのではなく、スケッチの特定の部分を簡単に選択できるようになります。
スケッチパターンの寸法拘束 – 複数の拘束オプションを使った制御が可能になります。
新しい外部寸法および間隔寸法オプションを使用してスケッチパターンセグメントを自動的に定義し、生産性を向上させます。
材料のカスタマイズ – 適切な設計と把握を可能にし、開発時間を短縮します。
適切に設計したモデルの質量が正しいことを確認しましょう。材料特性をカスタマイズして、設計ガイダンスやシミュレーションなどのダウンストリームプロセスも推進できます。
フリップメイトアライメント ショートカット – デザインマネージャーからメイトアライメントをフリップすることで、時間を節約します。
整列を反転させるこの新しいショートカットを使用すると、アセンブリメイトを正しく取得することがこれまでになく簡単になります。ネジがあって、そのネジが取り付け場所より後方にあるとしましょう。それをひっくり返すための「トグル」が必要です。デザインマネージャーでメイトを右クリックし、[メイトの配置を反転]アイコンを押すだけで、方向が反転するようになります。
フリーフォームデザイン
選択アクセラレータ – 選択作業そのものを高速化して、Sub-Dメッシュをより簡単に成形できるようにします。
コンテキストツールバーから、Shift Selectを使用して、いくつかの新しい選択アクセラレータにアクセスできるようになります。
接線のエッジまたは面のグループを選択する必要がある場合は、コンテキストツールバーの[接線の選択]アクセラレータを使用できます。ボックスまたは球体(ボール)の面の周りのエッジを選択する必要がある場合は、コーナーループアクセラレータを使用して、コーナーの両側にある2つのエッジをシフト選択して、ループ全体を選択できます。また、折り目付きエッジについては、コンテキストツールバーに[折り目選択]アクセラレータを追加して、接続された折り目付きエッジを選択できるようになりました。また、シフト選択は折り目付きエッジに沿うようになりました。
バウンディングボックスオプションを使用してプリミティブをスケーリング – 特定の寸法でスケーリングすることにより、サイズのあいまいさを排除します。
新しい[バウンディングボックスによるスケール]オプションを使用して、プリミティブをデザインに挿入するときに、サブdプリミティブをより正確な寸法にスケーリングできるようになりました。
この機能は、設計の特定のスペースに収まるようにコンポーネントをデザインする場合に便利なオプションです。空の環境で設計を開始するためにプリミティブを挿入する場合にも役立ちます。プリミティブのバウンディングボックスの寸法を設定して、モデル縮尺を設計の初めから適切であることを理解しやすくなります。
xShapeアクションバーからxDesignコマンドにアクセス – アプリを切り替えることなく、時間を節約し、より多くのツールにアクセスできます。
3DCreatorと3DSculptorは、パンとバターのように?一心同体?で動くので、一方を使用している場合は、もう一方を使用している可能性があります。両方のロール(Role)をお持ちの場合は、3DSculptorのアクションバーからすべての3DCreatorxDesignコマンドに直接アクセスできるようになりました。
MBDと図面
部品表の作成 – アセンブリの定義に対し、重要なアセンブリ情報を提供します。
「やっと」と思われるお客様もいらっしゃるかもしれません。皆様からのご要望の大きかった本機能がようやく追加されました。最新のリリースでは、部品表(BOM)を作成して、3D定義と2D図面でより価値のある情報を提供できます。BOMは、ENOVIAプロパティへの直接リンクを使用して、常に最新の情報で更新されます。
使い慣れたテーブル編集機能を使用してBOMテーブルをカスタマイズし、部品の数量、リビジョン、部品番号など、さまざまなリンクされたアセンブリプロパティを提供します。
シート色の変更 – 図面の視覚化機能を拡張
ほんの小さなことが大きな違いを生むものです。2D図面で作業するときに、シートの色の表示を変更できるようになりました。明るい白いシートを一日中見つめるのではなく、柔らかいシートの色を使用することで、製品を背景から目立たせて視覚化し、目の疲れも軽減できます。
シートテンプレート – 描画の一貫性を改善し、時間を短縮化
図面の標準化のためにカスタムシートテンプレートを作成して再利用します。カスタム保存されたシート形式を使用して、図面の詳細を表示する時間を節約し、図面の一貫性を向上させます。
インテリジェントスナップとフリップショートカットを使用した寸法配置 – 寸法をより正確に配置
インテリジェントなワークフローを使用してモデルを適切に定義するための寸法を配置し、注釈を頻繁に使用する平面方向にスナップします。
注釈平面を反転するための新しいショートカットも追加されました。
板金設計
認識(Recognize) – 新しい直感的な板金ワークフローへの変換を利用して、複雑なコンポーネントの作成を合理化します。
認識(Recognize)コマンドが改良され、ソリッドオプションとサーフェスオプションを含む2つの新しいオプションを使用して、複雑な板金形状を簡単に作成できることで、複雑な設計ワークフローを劇的に簡便化できます。既存の「薄い」オプションに加えて、シェル化された、または均一な厚さのジオメトリを必要としない製造用に、自動生成されたフラットパターンでソリッドボディとサーフェスを変換できるようになります。
鋼材構造設計
カスタム鋼材構造セクション – コラボレーションスペースを選択して、鋼材断面を整理および管理します。
鋼構造およびフレーム設計の鋼材断面プロファイルをより管理しやすくするために、鋼材プロファイルを作成するときに共同スペースを割り当てる機能が追加されました。たとえば、組織内のすべての人がアクセスできるカスタムプロファイル、特定の設計チーム、または個人的な使用のためのコラボレーションスペースを作成できます。
3D EXPERIENCEプラットフォーム管理者は、アクセスを制御し、これらのコラボレーションスペースにコンテンツを追加および削除できます。これにより、組織の鋼材プロファイルを簡単に管理できるようになり、メンバーが間違ったプロファイルを使用することの無い環境を構築できます。
自動コーナートリミング – 鋼材システムをより高速に作成します。
最先端のテクノロジーが導入されました。[メンバーの作成]ダイアログボックスで[自動コーナートリム]をオンにする機能が追加されます。この機能は、鋼材メンバーの作成中にメンバーを自動的にトリミングするため、メンバーの作成後にこれを行う必要がなくなります。
金型設計
パーティングサーフェスの作成中に内側のコーナーを自動的にマージ – サーフェスの自己交差の処理を改善して時間を節約します。
金型設計のパーティングサーフェスを作成する際の内側コーナーの処理方法が改善されました。自己交差は自動的にマージされ、より滑らかでより連続的なサーフェスが作成されます。
この機能強化により、パーティングサーフェスの作成が高速化されるだけでなく、金型の製造が容易になります。
強化された金型アセンブリとコンポーネントの作成 – ワンクリックで金型アセンブリの作成をスピードアップします。
アセンブリツールバーに新しいコマンドがあり、ボタンを1回クリックするだけで、金型アセンブリ全体を作成できます。金型アセンブリとコンポーネント名をカスタマイズしたり、保存するコラボレーションスペースを選択することもできます。
この新機能により、ボディを備えた金型からソリッド金型コンポーネントを備えたアセンブリを作成するワークフローが合理化されます。
今年これまでに既に、3回の更新が実行されました。皆様に気に入っていただければ幸いです。さらに3D EXPERIENCEプラットフォームに組み込まれているデータ管理機能やコラボレーション機能も益々強化されています。皆様の組織全体にメリットがもたらされることでしょう。
SOLIDWORKSのロール(Role)についてより詳しく知りたい場合は、https: //www.solidworks.com/3dexperience-worksにアクセスしてください。
また、SOLIDWORKS Cloudのオファーで利用可能なロール(Role)に関する情報もお見逃しなく:SOLIDWORKS.com/cloud