リモート製品開発チームの基礎を築く
数年前、Center for Advanced Designは、レストランや食料品店で使用する目的で「タッチレスカップリッドディスペンサー(飲料用カップのフタを非接触で提供するマシン)という斬新な製品アイデアを提案されました。これは後に「LID Boss」と名付けらた製品になります。コロナウィルスによる パンデミックが発生する以前は、食品関連のビジネスの場では別かもしれませんが、公共の場で、「他人が触れる」ということに対して特に敏感に反応していたのは、細菌の影響を受ける個人や、極度な潔癖症の方達だけだったかもしれません。
しかし、パンデミックと共に、「汚れた」手は世界的な関心事になりました。 ウォールストリートジャーナルは、手指用の消毒液の売り上げが2020年には600%急増したと報じました。過去には取り上げられなかった問題の解決策が、画期的なイノベーションになったのです。 現在、レストランや商業施設には、お客様をウィルスから守る革新的で効果的な方法があちらこちらに施されています。
しかし、パンデミックの真っ只中、誰もがリモートで作業していたのに、どうやって世界で使用されるべきグローバル製品を立ち上げることができたのでしょうか?
オンライン製品開発ツールが立役者
Center for Advanced DesignのLID Bossチームは、ほぼ100%リモートチームが、同じ認識、同じ理解をしていること、そしてその状態を維持することが最優先事項であることを認識していました。「つながる」ことは良いスタートですが、つながっただけでは不十分でした。 全員がホワイトボードを持って同じ部屋にいるかのようにコラボレーションし、すべての製品データへ安全にアクセスでき、明確なリビジョン管理をするためには、デジタルツールは必須でした。 また、それらのデジタルツールは、SOLIDWORKS®とシームレスに連携し、誤ってデータを上書きしたり、間違ったファイルで作業したりして、チームがお互いの足を引っ張るを防ぐ必要もありました。
これらの要件は、「あれば良い」というものではありませんでした。 それらのツールは、ミッションクリティカル(業務を遂行する上で必須不可欠な要素)であり、革新的な製品をできるだけ早く発売するために無くてはならない必需品だったのです。
LID Bossチームは、3DEXPERIENCE®SOLIDWORKSを利用しました。3DEXPERIENCE®SOLIDWORKSは、新製品開発を促進し、継続するためのクラウドベースの環境を提供するものです。 3DEXPERIENCE Worksプラットフォームのデータ管理は、通信、タスク、および複雑なCADファイルを管理するためのアプリとともに組み込まれています。 さらに、技術者以外のステークホルダー、さらにはサプライヤやお客様を交えて、設計レビュー会議に参加し、必要なCAD知識がなくても、あらゆる段階で参画できる柔軟性を持っています。
全速力:設計、検証、および最適化
主たるエンジニアと設計者は、リモートで作業し、3DEXPERIENCEプラットフォームに自動的に接続できる3DEXPERIENCE SOLIDWORKSを使用して生産性を維持し、多くの「機能」開発を実現しました。
●金型準備のために、設計のさまざまな側面でユーザーと協力
●モーションスタディによる動作検証とロバストな有限要素解析スタディによる剛性、および部品強度に関する要求仕様検討の実行
●SOLIDWORKSファイルを3DEXPERIENCEプラットフォームに高速に保存、インターネットに接続されたデバイスを使って、ブラウザーだけで●設計を進めることができるアプリ 3D Creator (xDesign)と3D Sculptor (xShape))の活用
●3D Marketplace Makeのオンデマンドファブリケーターのネットワークに接続して、新しい3Dプリントのプロトタイプを作成
さらに…
●クラウドベースの3DEXPERIENCEWorks環境に接続されているということは、すべてのステークホルダーが、必要な製品開発およびコラボレーションツールを使用して生産的に作業を継続できることを意味します。
LID Bossワークフローを知る
LID Bossをプロトタイプから本番環境に移行するために、Advanced Center for Designチームは、突破口を開くスリルと障壁に直面しましたが、ハードルを克服し、LID Bossを市場に投入することに成功しました。 LID Bossを使用する前に最終的なタスクを完了する場合でも、お客様のフィードバックに対応する場合でも、チームはクラウドベースの3DEXPERIENCEWorksポートフォリオには、適切に実行するためのすべての製品開発ツールが揃っていることを理解していました。
Center for AdvancedDesignのLIDBossワークフローストーリーを説明するビデオシリーズ をチェックしてください。プロセスにおける3DEXPERIENCEWorksプラットフォームのパワーについて詳しく学ぶことができます。