設計の課題を克服する – episode 3
Episode2では、ライダー(乗車する人)のためのプラットフォーム、「ボード」を設計した様子をご紹介しました。
ここでは、次の課題、ライダー(乗車する人)がシュレッダーをどのように操縦するのかを考え、理解することです。
1つのコンセプトとして、戦車のようにシュレッダーを操縦する、という方法が考えられます。1つのスロットルで制御するということです。
しかし、ライダー(乗車する人)の足でコントロール(制御)できるとしたらどうでしょう?足で制御できるということは、スケートボードやサーフィンのように左または右に傾いて操縦することができるということです!もっとシュレッダーの魅力を引き出せるハズです。足で制御を可能にするための、最初のタスクは、3D EXPERIENCEプラットフォームから必要なすべてのコンポーネントを集め、3D EXPERIENCE SOLIDWORKSを使用して、ボードをフレームに取り付けるためのヒンジメカニズムを設計することでした。
素晴らしい!これでボードは左右に回転できますが、ステアリングトラックの回転運動をどのように変換して、トラックに動力を供給する左右のドライブクラッチを作動させるのでしょうか。以前のプロジェクトで、同様のメカニズムにタイロッドとプッシュロッドのアセンブリを使用したため、DTV用のクラウドライブラリでクイック検索を行った結果。。。もちろん、ありました!きっとうまく流用できるに違いありません。
クイック合致を使用し、コンポーネントを組み立てます。SOLIDWORKSは、選択したアイテムから、最適な合致タイプを提案してくれます。
選択しずらいアイテムを選択する場合は、[コンポーネントプレビュー]ウィンドウを使用して、アセンブリの他の部分とは関係なくロッドを回転させることもできます。一致および同心円合致は、アセンブリを移動および回転させたり、選択面またはエッジを検索したりすることなく、スナップを使って実行できます。
クラウドライブラリから選択したタイロッドは短すぎるようです。複数の異なるサイズの部品から選択できるのはイイですね。その場でコンフィギュレーションを変更し、タイロッドアセンブリの合致を終了します。
タイロッドとプッシュロッドを作動させ、ドライブクラッチと噛み合せ、最終的にシュレッダーを左右に動作させることができます。
ライダー(乗車する人)の操作技術が優れている場合は、プッシュロッドの長さを完璧にする必要があります。ニュートラル位置では、プッシュロッドの端が左右のドライブクラッチの間にある必要があり、両方のトラックに等しいパワーを与え、シュレッダーをまっすぐにします。測定ツールを使用して、プッシュロッドの長さをニュートラル位置に微調整。可動域を監視するセンサーを作成しておきましょう。
センサーを作成することで、プッシュロッドを可動範囲全体にわたって動かした場合、ロッドの端が回転限界に到達していることを追跡できます。プロトタイプを作成することなく、ボードに寄りかかるだけでステアリングを制御するメカニズムを設計できた、ということになりますね。
本シリーズのepisode1、episode2をお見逃しのお客様は是非、ご一読下さい。