「より速く」が、設計者の「武器」

3D EXPERIENCE®作品ポートフォリオには、流体力学エンジニア向けのロールも存在し、SOLIDWORKS®を使用する設計者やエンジニアの設計プロセスを支援するため、流体流れや熱解析シミュレーションを提供しています。設計サイクルの早い段階で、最適な流れの分布、効率的な熱管理、最小限の圧力損失、およびその他のパフォーマンス基準を評価することが非常に重要であることは、SOLIDWORKS FlowSimulationを使用するお客様が非常に多いことからも明確です。CFDテクノロジーは、設計エンジニアが、内部および外部の流体流れと熱シミュレーションを手軽に実行できるよう支援するだけでなく、精度の高い実用的な情報を設計者に提供することで、設計プロセスの中で製品の品質改善を促進する役割を担っているのです。

高速で的確な流体解析ソリューションを使用することで、解析時間の長い複数の計算を高速に処理し、複数の設計と複数の解析から、妥当な設計案を評価できます。設計サイクルの早い段階で情報を得られることで、製品性能と品質を向上させながらコストを削減できます。

イノベーションを刺激する

流体流れおよび熱交換システムの一般的な設計プロセスでは、設計者またはエンジニアが3Dモデルを作成し、数値流体力学(CFD)を使った解析やシミュレーションは、その道のプロ(専門家)が実施するのが一般的なようです。このプロセスは、数か月を要することも多く、数か月後にようやく物理的なテストが実施できる段階に到達するというケースも稀ではありません。3DEXPERIENCEWorksポートフォリオの1つでもあるFluid Dynamics Engineerロールは、流体流れと熱伝達を計算し、設計コンセプトを探求しながら設計の改善を導くエンジニアに適した機能が搭載されています。

Fluid Dynamics Engineerソリューションは、ガイド(ナビゲーション)付きユーザーエクスペリエンスを備えた、業界標準のRANS(Reynolds-Averaged Navier-Stokes:レイノルズ平均モデル)ベースの有限体積CFDテクノロジーを活用しています。これは、ユーザーが製品パフォーマンスを向上させながら、何百もの設計をすばやく探索可能であることを意味しています。設計者やエンジニアは、シミュレーションの初心者であっても、シミュレーション主導の設計を推進することができます。

Fluid Dynamics Engineerでは、3D EXPERIENCE Worksに接続することで、シミュレーション技術とSOLIDWORKS®およびPLMが接続され、エンドツーエンドの製品開発に単一のコラボレーション環境を活用します。さらに、クラウド上のハイパフォーマンスコンピューティング機能を使用できることで、ローカルハードウェアリソースに依存しない高速で強力なパフォーマンスが可能になります。

クラウドコンピューティングパワー

クラウドコンピューティングリソースを使用すると、より多くのパワーを手軽に活用して、必要なときにいつでも任意のサイズ、問題の複雑さを問わずシミュレーションを実行できます。

インストールして、使用を開始するまでわずか1時間以内。ローカルのハードウェアおよびソフトウェア機能を超えた拡張機能を使用することができます。デスクトップだけの環境よりもより速く、より大きくて複雑な問題を解決できます。必要に応じてコンピューティングリソースを増やすために、追加のクラウドクレジットを購入することも可能です。

3DEXPERIENCEWorksプラットフォームは、CFDシミュレーションをSOLIDWORKSおよびPLMデータと接続し、設計変更とシミュレーションのシームレスな関係を構築し、何より3D設計への迅速なフィードバックを提案します。

クラウドベース製品開発の利点は以下のとおりです。

・ハードウェアとソフトウェアのITコストの削減
・クラウドコンピューティングリソースを使用した、より大規模で複雑なモデルを解決
・ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)によるターンアラウンドタイムの​​加速
・手軽な導入

 

「より速く」は、設計者の「武器」

SOLIDWORKSが、3次元CADを開発する上で、他に先んじて注力してきたことの中に、「設計者に適したCAEの提供」があります。結果、多くのお客様に設計しながらCAEを使うことの利点をご理解いただき、CAEは、3次元CADを使う設計者にとって必須の「道具」として導入されるようになりました。「速い=悪い、じゃないの?」と言われた時代もありました。が、結果的に、「速さ」は設計者にとって必須の条件であることを知りました。何故なら、解析は、設計を進めるために必須ではありますが、設計者にとって「解析をする」ことは目的ではないからです。できるだけ「速く」解析を済ませて、設計を進めたいのです。
多くの皆様に一般的になったCAEの分野は、主に、構造解析です。しかし、今や、より品質の高い、パフォーマンスの良い製品を開発、設計、製造していくためには、構造解析だけではカバーできなくなってきた感があります。Fluid Dynamics Engineerは、新しい切り口から起案された斬新な製品を、より早く市場に投入するために、構造解析と流体解析によるシミュレーション問題に直面している企業様にご使用ただきたい高速なソリューションです。
私共、SOLIDWORKSは、設計者目線からみたシミュレーションの在り方を追求し、設計者が何(どんな情報)を、それぐらいのスピード感を持って必要としているのか、に注目しています。

製品に関するご質問は、お気軽にこちらまでお問合せ下さい。

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Dassault Systemes SOLIDWORKS Corp.は、データの作成、シミュレーション、管理、テクニカル コミュニケーション、電気設計、ビジュアリゼーション、コラボレーションを行い、エンジニアリング リソースの革新と生産性を達成するための完成されたソリューションを提供しています。