設計の課題を克服する – episode 1
SOLIDWORKSを使って働いていただけることが、デザイン、設計、またはエンジニアリングを仕事に持つ人たちにとって、「粋な」な仕事の1つであって欲しいと願っています。そして、デザイン、設計またはエンジニアリングに携わる仕事が、楽しく最先端の技術に触れることを可能にし、もっと重要なことに、本当に印象的なデザインを「創造」することを実感して欲しいと願っています。
昨年の秋から今年の初めにかけて、SOLIDWORKS米国のテクニカルセールスおよびマーケティングチームの5人のメンバーは、お客様であるDTV MotorCorporationが設計したDTV Shredder (製品名)の詳細を検証してみたお話をしてみたいと思います。 私たちの使命は、DTV Shredder 開発の裏側にあるエンジニアのそれに比べれば、はるかにちっぽけなものです。一方で、3D EXPERIENCE SOLIDWORKSと3DEXPERIENCE プラットフォームを使ったらどうなるのか、もっと簡単に言えば、DTV Shredderに見られるいくつかの課題に取り組み、「コラボレーション」しながらCADシステムを使用して、重要な部品とアセンブリを設計し、検証し、CNCデータに対応するまでの過程を体験することでした。
主な目標は、3DEXPERIENCE SOLIDWORKSと、3DEXPERIENCEWorksポートフォリオを使用して、リモートで作業しながら、DTV Shredderの一部を設計し、組み立てることです。私たちは、DTV MotorCorporationのエンジニアがすでに経験したステップが、実際にどんなものだったのかを体験したかったのです。完成した設計からのリバースエンジニアの作業、ということになりますから、少し有利なスタートになったことは言うまでもありません。
私たち5人は、全ての作業工程を最適にコピーするため、小さな会社組織と同じようにチームを分解してみました。内部的には、3DEXPERIENCEプラットフォームで作業するときの「アバター」を作成したようなものです。
Mike(プロジェクト)–ミネアポリス(北米中部時間) –プロジェクトマネージャー
Mark(デザイナー)–ラスベガス(北米西海岸時間) –デザインエンジニア
Andrew(デザイナー)–ロサンゼルス(北米西海岸時間) –機械エンジニア
Michael(解析専任者)– シアトル( 北米西海岸時間) – メカニカルエンジニア(FEA スペシャリスト)
Jeremy(サプライヤー)–ミシガン州グランドラピッズ(北米東海岸時間)-製造エンジニア
DTV Shredderの開発背景には数えきれないほどワクワクするような画期的な技術がたくさん潜んでいるので、焦点を当てるべき領域を絞ることが非常に大変でした。モーション(動作)とその連携に関わる機械設計、工業デザイン要素を使用したモデリングの複雑さ、などはどうしても取り上げたかった領域でもあります。電力はボードの傾きによって制御されることを知り、このプロジェクトの焦点となる最適な領域として特定できました。AndrewとMark(デザイナー達は)で3DEXPERIENCEWorksを使用してボードのサーフェス形状にフォーカスすることも企画しました。
予め「製造性」を検証することなく設計が完成することはありません。終盤に近づいたアセンブリ設計でいくつかの問題を想定し、現実の世界を可能な限り忠実に再現して、「製造可能性」を検証する必要も体験できました。チームにとって、初めて活用する3DEXPERIENCEWorksによる「課題」と「変更管理」は、間違いなくこのプロジェクトのハイライト部分でもあります。
製造面では、Jeremy(サブライヤー)が、DELMIAテクノロジーを使用したアプリで、製造機能の一部を活用し、かなり複雑な部品に必要なツールパスを迅速かつ正確に生成することができることも体験しています。
仮想のコラボレーションホワイトボードを使用してプロジェクトを開始し、タスクを生成し、タスクのスケジュール管理も体験しました。アイデア出しの方法、データ管理、などなど、通常の業務をこなしながら、5週間にわたって、DTV Shredderの本体部分の設計、クラッチ接続やピボットの設計、形状と使用される素材(材料)を検証し、複雑なCNCツールパスを作成するに至るまで、全てのプロセスを体験しました。全ての作業は、もちろん3DEXPERIENCEプラットフォームで連携しながら、3DEXPERIENCEWorksポートフォリオ製品を使いました。
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