SOLIDWORKS Treehouseをご存じですか?
SOLIDWORKS Treehouseをご存じですか?
SOLIDWORKS Treehouseは、デスクトップSOLIDWORKSで使用可能アプリケーションです。これはSOLIDWORKSライセンスに付属するスタンドアロンアプリケーション(アドインタイプではありません)で、RX、タスクスケジューラなど、SOLIDWORKSツールに属するアプリケーションです。SOLIDWORKSをご使用いただく全てのユーザーの皆様には、既にインストール済みのアプリケーションです。Windowsの「スタート」>「SOLIDWORKSツール」>の中に、SOLIDWORKS Treehouse ****(****はバージョン名です)をクリックすることで起動します。
下図は、Treehouseのグラフィカルビューのインターフェイスです。構成部品のカスタムプロパティを簡単に確認できます。必要に応じてこれらを変更することも簡単です。
機能:
・アセンブリ、部品、および図面を視覚化して配置、または再配置できます
・グラフィカルインターフェイスを使用して、既存部品ファイルをアセンブリにドラッグすることができます
・コンフィギュレーションを作成し、カスタムプロパティを変更できます
利便性:
・SOLIDWORKSドキュメントにエクスポートして自動的にファイル作成できます
・Excelファイルに出力してカスタムプロパティを変更できます
・PDMProfessionalと連携できます
ENOVIA Product Explorer とは何ですか?
これは、3DEXPERIENCEプラットフォームで稼働するWebアプリケーションで、ENOVIAポートフォリオの一部です。アプリケーションを起動すると、2つのウィンドウが表示されます。1のウィンドウでは、アセンブリコンポーネント(リストモードやグラフィカルモードなど、いずれか)を表示(Product Structure Exploreアプリ)し、もう1つのウィンドウには最新のモデルが表示されます(3D Navigateアプリ)。
以下の図は、テーブルビューや、グラフィカルビューを使ったProduct Structure Exploreのインターフェイスを表示しています。テーブルビューの場合、表示されている情報の変更、PLMシステム全体から直接情報を取得することが容易です。この機能の他に、コラボレーション、コンフィギュレーション、ライフサイクルなどについて追加操作を直接実行できます。クラウドならではのリレーショナルな情報連携の特長です。
グラフィカルビューでは、サムネイルの非表示、階層の表示方向を任意の方法で変更することができます。グラフィカルモードでは、コンポーネントの配置や、セクショニング、測定、非表示/表示などの、豊富なビュー操作を取り揃えています。
機能:
・テーブルビューや、グラフィカルビューでアセンブリ階層を視覚化できます
・既存ファイルをアセンブリに追加する、テンプレートから新しいものを作成することができます
・CADライセンスが無くても常に統合された最新の3Dビューで確認できます
利便性:
・ライフサイクル、予約/チェックアウト、所有権、チェックアウト/予約などの追加のPLM操作を直接実行できます
・追加されたコンポーネントの直接配置が可能です
・さまざまなソースからモデルを組み合わせて、完全なマルチCADアセンブリを構築できます
比べてみると。。。
上記のように、これら2つの製品はどちらも、製品構造の管理という同じタスクに対して優れた機能を備えています。また、機能的には、Treehouseも、Product Structure Exploreもほぼ同じであることがわかります。
強いて言えば、Product Structure Explore には相当数の追加機能があります。マルチCADアセンブリのサポート、およびPLM操作(ライフサイクル)、リビジョン管理などの機能です。
Treehouseツールは、SOLIDWORKSまたはPDMと連携して機能しますが、スタンドアロンで起動するアプリケーションです。一方、Product Structure Explore はブラウザ内で利用でき、CAD(およびライセンス)を全く必要とせず、どんなデバイスからでもアクセスできるとことがメリットとは言えるかもしれません。アセンブリビューでは、CADツールからファイルを開くことなく、コンポーネントを必要な場所に配置または再配置することができます。関連するコンポーネントは、グラフィカルビューから識別できます。恐らく、アセンブリの変更処理が大幅に簡素化されるでしょう。
最新の情報を表示する、3D Navigateでは、SOLIDWORKSに類似したインターフェイスを使った表示が可能です。また、Product Structure Exploreなど3DEXPERIENCEプラットフォームで稼働するこれらのツールは、SOLIDWORKSアプリケーションからキックして直接開くこともできます。
結局…
SOLIDWORKSを使用するお客様は、Treehouseで製品構造を確認することを強くお勧めします。使ったことの無いお客様ならなおさらです。グラフィカルビューは、複雑なアセンブリに対しコミュニケーションとディスカッションを促進する最適な方法であることがわかります。
Treehouseに既に精通していて、いくつかの拡張機能を探している、さらに、Product Structure Explore やその先のPLM連携をどう考えるかについてご検討を開始されているお客様は、クラウド環境という1つの場所に情報を集約させる、という新しい方法を試してみてはいかがでしょう。