日常生活に「製造」がいかに重要か

もう夏が来ちゃう！今年は、 2020 年、去年よりもはるかに速く動いているように感じます。

特に、すごい速さで動いている領域の 1 つ、それは、「製造」です。製造業に携わる人は、毎日同じことを耳にしているかもしれません。「パンデミックで多数の失業者が出ているのに、製造業では全く人員が見つからない」「製造業って、手の汚れる手作業のお仕事なんですよね？」「もっと多くの人を巻き込みたいのに。何が足りないんでしょう?」などなど。
新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）でホテルやレストランなどサービス業を中心に多数の失業者が出る一方、プラスチック製手提げ袋から小型トラックまであらゆる製品の需要が急増し、多くの工場は対応に追われました。しかし、失業率が高水準にあるにもかかわらず、工場に求職者が殺到する状況が見られないのです(米国事情)。

これらのトピックスは、全米製造業協会(National Association of Manufacturers)における最近の共通のテーマです。製造業が地元および国際経済に大きな影響を持ち続けていることがわかります。
100年前に世界中で蔓延した「スペイン風邪」により、統計学が急速に発展した、とか、20年前に中国で発生したSARSにより、Eコマースが急速に普及した、など、新型コロナウィルスが、社会のあり方を強引に変えるパラダイムシフトの要因になることは明らかです。

調査により、次のようなデータが発表されてます。パンデミックの初期に約 140 万人の米国の製造業の雇用が失われ、製造業の労働力が 10年前の状態にまで後退しました。しかし、失われた仕事をほぼ取り戻しており、現在、多くの労働者を緊急に求めています。

✔製造業はパンデミックで失われた雇用の 63% を取り戻しましたが、残る570,000 人は 2020 年末までに補充されることはありませんでした。

事実：調査対象の製造業者によると、失業率によって利用可能な労働者の供給がほぼ 2 倍になったにもかかわらず、適切な人材を見つけることは 2018 年に比べて 36% 困難になったと報告しています。

✔経営層は、専門的な役割を担う熟練労働者を見つけて維持することは言うまでもなかったが、高賃金を提示しても初心者を確保することができなかった、と報告しています。

長期的な課題: 製造業者の 77% は、2021 年以降、労働者を維持することが引き続き困難になると述べています。

しかし、悪いニュースばかりではありません。以下は、北米の製造業で起こっているいくつかの素晴らしい出来事をご紹介しましょう。

製造に $1を費やすごとに、$ 2.79 ドルが経済に反映されています。これは、あらゆる経済セクターの中で最も高い乗数効果のようです。
米国の製造業者は、国内のすべての民間部門の研究開発業務の 61.8% を担っており、他のどの部門よりも多くのイノベーションを推進しています。
2019 年、米国の平均的な製造業の従業員は、すべての非農業産業の平均的な労働者の収入を超えて稼いでいるのです。

経済産業省は、「新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を経て、今後の我が国製造業を巡る状況変化をどう捉えるか」「デジタル化への対応などにどのように取り組んでいくべきか」企業における「主な論点」を発表しています。部門間で連携がとれている企業ほど、製品設計力や工程設計力が向上傾向であり、エンジニアリング・チェーンの強化には、製品設計ｰ工程設計ｰ生産ｰ販売ｰサービス等の部門間の連携が不可欠、部門間連携には、データの活用が有効、とつづられています。

柔軟に適応していく環境が必要です。下のバナーをクリックして、製造/生産ソリューションに関する詳細をご覧ください。その他、SOLIDWORKSソリューションにご興味のあるお客様には、各種セミナーをご用意しております。こちらから参加お申込み下さい。