コラボレーション~人が協力して働くことの意義 

「コラボレーション」という言葉は、既に日本語になったかのごとく定着しています。

「コラボレーション」の真の意味は、異なる立場の人が共同作業によって成し遂げた「成果物」のことです。異なる立場の人々が会話しただけ、共同作業をしただけでは、「コラボレーション」にはなりません。「付加価値の創造」が求められているのです。

技術部門で、常に課題となるのは、誰がどのプロジェクトに取り組んでいるのか、各プロジェクトの期限、遅延が発生する理由、問題を解決する方法をチーム間のメンバーが共有ることです。平行して、管理部、マーケティング部、および製造部門は、そのチーム内で情報を共有する必要があり、さらには部門間の効果的な情報共有の必要性があります。そして最も大切なことは、情報を共有するだけではなく、前述の通り、「成果物」を出すことです。

組織にメリットをもたらす可能性のあるツールの機能を見てみたいとは思いませんか。

コミュニケーションの障壁を取り除く

技術部門関係以外の社員は、CADやPLMシステムにアクセスできないことがあります。エンジニアリング系ツールが複雑、という理由でコラボレーションが妨げられることもあります。したがって、対面で会話する、オンラインで会議する、データを探す、画面キャプチャしてメールで送る、電話する、EXCEl表を共有する、などの作業が1日を支配してしまう、という結果になっていませんか?

企業内には、部門があり部門の壁を取り払って全ての関係者が、開発する製品や、関連データに安全にアクセスできることが必要です。「コミュニティ」という機能によって、同じ課題、プロジェクトを共有する人達を集い、例えばアイデアを、意見を、フィードバックをやり取りする場を設けるというのはいかがでしょう?自分達が使いやすいように「ダッシュボードビュー」をカスタマイズし、一目で「成果物」を出すための情報だけを表示するようにしましょう。
皆さんは、設計レビューをどんな風に実行しているのでしょう? 全ての人がSOLIDWORKS®のライセンスにアクセスできるわけではいですし、タワー型のデスクトップマシンを会議室に持ち運んでCADを使いながら検討するというのも、今風ではありません。リモートワークならなおさら、サラッとレビュー、サラっと議論するために予めレビューする素材を共有しておくというのは当たり前です。CADを使用できないユーザーが参加することも必要です。CADは使わなくても、すべての関係者が3Dモデルを表示したり、測定したり、コメントできるという環境が整えば、もっと意思決定が迅速に行われる方向に向かうとは思いませんか?

データ管理の簡素化

今日のビジネス環境では、企業は、社員やサプライヤーが地理的にどこにいても、継続的な業務遂行が行われるように配慮しなければなりません。仕事場には、自宅、オフィス、そして外出先も含まれます。ファイルの流入を管理し、それらを1つの場所に保存することは、様々な課題を解決する第一歩にすぎません。同じ名前のファイルが、データベースの複数の場所に保存されていたりしていませんか? リリースされたにも関わらず、ファイルが許可なく修正されることはありませんか? 1つの場所で行われた変更が、社内、社外を問わず全ての場所で更新されるわけではないのです。さらに、ファイルの名前付けのルールが、組織内のすべての人に周知されておらず、曖昧で、混乱を招くこともあります。ファイルの「完成度」の状態を共有して、ファイルを予約したり(自分だけがアクセス権を持つこと)、他のアクセスを許可したり、または排他制御するテクノロジは、もはや「オプション」ではく、必須の機能になりました。

プラットフォームとは、データを集め、情報を管理し、系統的かつ効率的に製品のライフサイクルを管理するアプリケーション群を集めた基盤(土台)です。このプラットフォームで、企業の各タスクの定義と実行をプロジェクト化し、プロセスを決定することで、簡素化を期待できます。すべてのデータが1つの場所にあるため、誰もが最新の情報にアクセスできます。全てが最新のデータであれば、モデルのリビジョンやアセンブリ構成で同期が取れないというリスクはありません。

変更を克服する

開発に関わるすべての人は、開発期間においては「変更」が生ずるのは当然で、好むと好まざるに関わらず、「変更」とは必須なことで避けられないことだと思っています。とんでもない「ひらめき」が生むこともある「イノベーション」というプロセスには、設計の初期段階から納品までの全ての管理プロセスの変更を伴うこともしばしばです。関係者全てが契約書にサインしなければならないほどセンセーショナルなひらめきかもしれません。設計と開発が熱気を帯びていく一方で、製品は日々変化する可能性もあります。発生した変更は、キャプチャするだけでなく、将来簡単に取り出せるように記録して保存する必要もあるでしょう。提案された変更は、組織にとっての価値と利益を評価するために、すべての関係者にレビューされる必要もあります。

プラットフォームツールを使用して、製品に生じた変更を追跡および管理しましょう。ツールによって、開発プロセス中に製品と生産を管理するための、制御され、明確に定義されたプロセスが提供されます。リモートで作業する社員、ベンダー、サプライヤなど、プロジェクトに関わる全ての関係者に対し、アクション変更を指示し、割り当て、管理しましょう。達成すべきアクション、スコープの変更、更新、その承認、提案または完了した作業等は全て追跡が可能で、チーム全員が変更ステータスと割り当てられたアクションを見える化されたフレームワークで共有することが重要です。

より良い何かを想像する

プラットフォームは、全ての関係者と共に仕事をする環境を作ります。インストールまたはダウンロードするソフトウェアは必要なく、更新は自動的に行われ、IT管理が合理化されます。
懸念事項を伝達し、問題を特定して解決策を提案する、という「環境」を整えて下さい。エンジニアからマネージャー、経営者層に至るまで、すべてのチームメンバーが設計レビュープロセスに参加できたら、誰もが製品を宣伝したくなるのではないでしょうか。潜在的な問題を早い段階で発見しましょう。解決にかかる費用が少なくて済みます。設計者は、他の社員からのフィードバックにハッと気づくことがあるかもしれません。リアルタイムの同時設計、情報に裏付けされた意思決定により迅速に設計の成熟度が高まります。

プラットフォームとは、お客様、パートナー、サプライヤー、委託製造者を含むチーム全体の人、データ、およびドキュメントを管理するためのテクノロジーインフラストラクチャです。設計が変更されると、共通データは自動的に更新され、チーム全員が同期することができます。CADデータを安全に管理および共有し、インターネット接続があればどこからでもアクセスできるのです。
新しい「成果物」を作ることができるとは思いませんか?

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