効果的な設計のために実践すべき5つのこと
新しい製品を開発するときは、コンセプトから市場投入まで、可能な限り短時間で進めることが重要です。しかし、市場投入までの複雑なプロセスによって、投入期間が遅れることが多々あります。検査ドキュメントの作成、データの変換、モデル設計では、多くの面倒な作業が必要になります。コンカレントな設計・製造を実現することで、プロジェクト関係者に直接影響する作業への可視性が得られ、時間を節約して製品品質を改善できます。以下の5つの推奨事項を実践することで、サイロ構造を解体し、自動化を実現できます。さらに自信を持って設計し、製品を迅速に製造できるようになります。
1. 正確な見積りを作成し、コストを監視する
SOLIDWORKS Costingにより、繰り返し利用できる正確な見積りを容易に作成できます。目標に合わせて新たな設計を進めて、当初の評価と照らし合わせながら現在のコストを監視できます。
このツールでは、以下の項目を自動的に予測できます。
• 製造時間
• 労務
• セットアップ
• 材料コスト
ユーザーは設計変更を行い、異なる部品材料を定義し、設計の製造箇所を変更できます。こうした変更は瞬時に更新され、その判断が部品単価にどのように影響するか確認できます。
2. 製造知識のギャップを埋める
多くのエンジニアは製造環境で時間を費やすことはほとんどないため、製造性を考慮した設計を行うことが困難と感じる場合があります。SOLIDWORKS CAMを使用して、設計と製造の知識を緊密に連携されることが可能になりました。3D CADモデルのリッチ コンテンツを活用し、設計の製造性やプログラムのツールパスをモデルで直接評価します。
ツールや公差の判断がはるかに容易かつ正確になります。さらに、基準が更新された場合、SOLIDWORKS CAMは各ユーザーが好むプログラム ツールパスの傾向を学習します。
3. 3Dプリントでモデルを現物化する
SOLIDWORKSで3Dプリントすることで、競争力を維持できます。ExcelやWord文書を印刷するように、設計を3Dプリントして完成度の高い試作品や最終製品を得ることができます。データ定義のための後処理を必要としない3MFやAMF形式によって、モデルに関する詳細情報を提示することもできます。
4. プロセスを自動化して時間を節約する
ほとんどの業界では、厳格な安全規制の遵守が義務付けられ、業界規格に関する検査ドキュメントの提出が求められます。多くの場合煩雑な手作業が必要になりますが、SOLIDWORKSは、FAIおよび検査レポートやバルーン付きの検査図面の作成を自動化することで、この面倒な作業を簡素化します。SOLIDWORKS Inspectionは、入力エラーをほぼ完全に排除し、ドキュメントの作成時間を最大90%削減できます。
5. 複雑なプロセスを簡略化する
プラスチック製品から板金製品の設計まで、SOLIDWORKSではこのようなプロセスの効率化とコスト削減に必要なツールと機能を利用できます。プラスチック製品の設計・製造は非常に複雑で、リードタイムが長くなりがちです。エラー発生の可能性も高くなり、手戻りのコストも上昇します。SOLIDWORKS Plasticや成型品設計ツールを使用することで、すべての設計を同じプラットフォームで構築し、あらゆる更新を関連ファイルに反映させることができます。
多くの業界では、設計を完成させるために様々な板金部品が必要になります。SOLIDWORKSは、3D設計をすばやく効果的に展開し、製造向けに文書化して、モデルに溶接の詳細を追加する柔軟性を備えています。さらにSOLIDWORKSでは、事前定義された構造体を集めた豊富なライブラリを活用して溶接構造を設計できます。また、カット リスト、部品表(BOM)、製造に必要なその他のドキュメントも自動的に生成されます。
これらの5つの推奨事項を実践することで、サイロ構造を解体し、自動化を実現できます。さらに自信を持って設計し、製品を迅速に製造できるようになります。SOLIDWORKSソリューションによる設計から製造までのプロセスの効率化とその仕組みの詳細については、下記バナーをクリックしてSOLIDWORKS 2018サイトをご覧ください。