長野県南信工科短期大学校における取り組み(後半)

長野県南信工科短期大学校における取り組み(後半)

株式会社飯沼ゲージ製作所 土橋 美博さまの学校での授業の取り組みを前半、後半の2回に分けてご紹介している本ブログ、今回は後半の内容をお届けします。認定試験CSWA合格者は何を語る…?これから認定試験CSWAに挑戦しようというみなさま、合格者コメントにもご注目ください。   ・試験結果 さて、その結果ですが、3名の学生、1名の教員のかたが合格となりました。 惜しくも不合格となってしまった人の中には、もう一歩だった人も多くいます。 後日、認定試験の感想を学生のみなさんに聞きました。 「アセンブリの問題が難しかった」 「合致がむずかしかった」 「時間が足りなかった」 などの感想がありました。 合格したみなさんは、次の認定資格(CSWP)を目指して、惜しくも不合格となってしまったみなさんは次回合格を目指して、がんばっていくことでしょう。 私も講師として、未来のエンジニア、「ものづくりのスペシャリスト」を育てるために努力していきます。 ※再試験による受験結果(2018年11月8日現在):受験者19名中合格者16名(合格率84%)     ・合格されたみなさんからのコメント 学生のみなさん 「3時間の試験は長いと思いましたが、問題数を考えるとちょうどよかったように思います。時間に余裕を持って解くことができ、見直しもできました。3次元CADはこの授業で初めて触りました。試験に向けた勉強は授業時間中だけでしたが、授業中に友達に教えたことが自分にとって復習になって、身に付いたように思います。」 「3次元CADは高校で触れた事があった程度でした。授業時間外で自分の作りたいモデルを作成したり、操作していたのでモデルを作ることは得意で、試験でもスムーズに解くことができました。苦手意識のあった合致の問題で悩みましたが、土橋先生の授業内容を思い出し、回答できました。」 「図面とアセンブリは悩まず回答を進めることができましたが、文章問題で悩みました。余裕で合格、という訳ではありませんでしたが、自分の弱点がわかったので、これからはそのポイントを強化したいです。3次元CADはこの授業で勉強しただけですが、わからない点は土橋先生に質問して授業中に解決していたので、合格できました。」 注記:再試験による受験結果(2018年11月8日現在)は、受験者19名中合格者16名(合格率84%)となります。 一緒に受験をした柳沢准教授 「試験は満点合格でした。まずすべての問題を見て全体の内容を確認することから始めました。練習問題を解いて試験に備えていたので時間の余裕ができ、見直しも十分にできました。少し不安があった問題の見直しの際に、モデル寸法の打ち間違えに気が付くことができました。「見間違い」「入力の間違い」は日常でも起こることです。「見直し」「確認」を心がけることは大切であると、学生たちにも伝えたいと思います。」   ・Certified SOLIDWORKS Associateとは 最低 6 ~ 9か月の SOLIDWORKS の使用経験と、工学の基礎と実践的な知識を持つ教職員の方々と、学生のみなさんを対象としています。今日の競争の激しい就職市場で優位に立つためのスキルのひとつとして活用することが可能です。SOLIDWORKS の専門知識を持っていることの証明であり、企業が求める最先端のスキルに匹敵します。http://www.solidworks.co.jp/sw/education/27612_JPN_HTML.htm   ■長野県南信工科短期大学校 平成28年4月に開校した長野県立の工業系短期大学校。 「実践力の重視」「少人数指導」「カリキュラムの充実」「課外活動の充実」を特徴とし、ものづくりに関する専門知識と実践技術を身につけた、これからの長野県の産業を支えていく「ものづくりのスペシャリスト」育成を特徴としています。

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長野県南信工科短期大学校における取り組み(前半)

長野県南信工科短期大学校における取り組み(前半)

今回のブログは、株式会社飯沼ゲージ製作所 土橋 美博さまより、学校での授業の取り組みを前半、後半の2回に分けてご紹介いたします。   ・Early Engagement 長野県南信工科短期大学校は、長野県内2番目の工科短大として、平成28年4月に新しく開校した長野県立の工業系短期大学校です。これからの長野県の産業を支えていく「ものづくりのスペシャリスト」を育成しています。南信工科短期大学校では、その授業として、併設する短期コースを含めて、「これからの開発設計手法である」3DCAD設計教育を強力に行っています。縁あって、私は現在機械・生産技術科1年生を対象に「基礎製図」という講義の非常勤講師を、勤務する株式会社飯沼ゲージ製作所の公務として担当しています。 この講義では、SOLIDWORKSを使用していますが、ただ単に3DCADの操作方法を教えることはしていません。 設計の考え方、チーム設計のありかたを考えた上で、今日、設計者のスキルのひとつになっている3DCADについて指導させていただいています。 私自身は、SOLIDWORKSをはじめ3DCADを使用する現役の設計者であり、またCAEをはじめとする3DCAD関連のソリューションを使用する企業に勤める者になります。現役のユーザーがこれからのエンジニアを目指す学生の皆さんに指導することは、全国的に見ても稀ではないでしょうか。 設計手法と最新の3DCADおよび関連ソリューションの情報を学生の皆さんに伝えていくことこそが、私の役目だと感じています。また、これこそが、DS SOLIDWORKS社が提唱する「Early Engagement」です。私も、また企業もこのような学生の皆さんと関わっていくことに大きな期待を抱いています。 「米国に負けず、日本も頑張っていきますよ。」 9月18日、これまでの学習効果を見ようということで、SOLIDWORKSの学生向け認定試験CSWA(Certified SOLIDWORKS Associate)を機械・生産技術科1年生と教員の方向けに開催しました。6月に授業を開始した際にも、この認定試験の主旨について学生の皆さんに説明を行いました。 「履歴書にCSWA取得者(認定取得者)と書けるようにしましょう」ということで始まった授業です。 「SOLIDWORKSが使えます」ではなくて「SOLIDWORKSの認定資格を持っています」という方が、未来のエンジニアである学生の皆さんにとって「強い武器」になるでしょう。当時を振り返れば、3DCADを見たことも、触ったこともない学生もいましたが、これまで3か月間、熱心に取り組んできました。 ・勉強方法 講義は、「SOLIDWORKS基本実習テキスト(PLANER出版)」を使用しています。 このテキストでは、パーツの3Dモデル化と小数部品のアセンブリ化を行い、3Dのアセンブリから2D図面を作成するという内容になっているので、基本を学ぶには最適です。ショベルカーのパーツモデル化からアセンブリモデル化を行ったものを各自提出してもらい、スケッチ拘束が確定していることや、フィーチャーの使い方の確認をしました。パーツの3Dモデル化については、まずは、基本として、「切削」を意識しています。 もちろん、現在では、3Dプリンタのような「Additive Manufacturing」というものも増えていますが、どのような基準(例えばデータム3平面)を考えた上で、設計を行うべきなのかということは、設計者として重要な考えです。 「ツールのHow toだけを教えることをしない」ということがここに理由があります。 また、講義が進みモデル作成などを行う上で、文章や言葉では伝えにくいものもあります。これらについて別途資料を作成して、詳細な説明を付け加えました。 試験対策は、SOLIDWORKS社が用意してくれているサンプル問題が最適です。 https://www.solidworks.co.jp/sw/docs/CSWP-Sample-JAP1.pdf この問題を学生の皆さんに練習してもらいました。 パーツの3Dモデル化、アセンブリ、計測といった内容が練習問題に含まれています。 また、練習問題を単に実施するだけではなく、資料を作成して、その解説も行いました。   次回続編後半では ・試験結果 ・合格された皆さんからのコメント ・Certified SOLIDWORKS Associateとは についてご紹介していく予定です。

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Solar Ship:新たな輸送様式の開発

Solar Ship:新たな輸送様式の開発

1983年、Jay Godsall氏は、アフリカ内陸諸国との外交ランチに出席しました。当時、彼は芝刈り事業をカナダの各地域に拡大しようとしていました。ブルンジからの長い対話の後、中央アフリカは交通機関が世界で最も発達していない地域だと知りました。最小限の道しかないのです。Jay氏は、カナダも交通が発達していない国だと気づいていました。だからこそ、世界で最も進んだ遠隔地物流事業の起業家を何人も輩出しているのです。あっさりと、Jay氏は芝刈りからの事業転換を決断しました。中央アフリカ、カナダ北部、中国西部の輸送ジレンマの解消に乗り出したのです。 2006年、Jay氏はSolar Ship Incを設立しました。航空機による過疎地、被災地、避難地への物資輸送サービスの提供会社です。こうした地域とのつながりが途絶えてしまうのは、主に道が存在しないことが理由です。物資の輸送と受領がほとんど不可能なのです。中央アフリカでは、空港が足りないことも問題です。航空機で物資を運んだとしても、物資が人々に行き渡るまでに、さらに多くの時間がかかります。幸い、Solar Shipは着陸するための滑走路を必要としません。広い場所さえあれば着陸できます。 こうしたハイブリッド型航空機は、翼に浮力のあるガスを充填して離陸し、ソーラー システムで発電しながら安定飛行を継続できます。カナダの湖水・森林地帯を飛ぶブッシュ プレーンは従来の燃焼エンジンで飛行しますが、ハイブリッド プレーンの目的は、化石燃料や滑走路を必要としない新たな輸送モードを普及させることにあります。 Solar Shipは、目的と能力別にCaracal(カラカル)、Wolverine(クズリ)、Nanuq(ホッキョググマ)という3種類のブッシュ プレーンを開発しました。Caracalは、主に中央アフリカでの物資運搬に使用されます。過疎地域と世界中の供給網を結びます。機体の幅は20 m、積載量は200 kg以上、航続距離は200 km以上です。サッカー場から直接離着陸できるので、市民も容易に物資を引き取ることができます。Caracalは3種類の中で最も小さいブッシュ プレーンで、主にブルンジの重要/緊急貨物の運搬に使用されます。 Wolverineは、輸送システムのないコミュニティへの物資運搬を担いますが、Caracalとは少し異なります。大きさはCaracalの約2倍、幅50 mに達します。積載量は5,000 kg以上、航続距離は500 km以上です。Wolverineは、まさに空飛ぶトラックです。航続距離は短いですが積載量は多く、舗装路、砂利道、草地、ぬかるみはもちろん、水上でも離着陸できます。世界中のハブにリンクした貨物の輸送サービスを、中央アフリカ、カナダ北部、中国西部をターゲットとして展開します。 Nanuqは、Solar Ship最大の機体です。全幅は100 mに達し、積載量は30,000 kg以上、航続距離は2,000 km以上です。まだ開発段階ですが、Nanuqは、カナダ、アフリカ、中国、オーストラリア、アジア各国での大型貨物サービスに運用される予定で、各国の過疎地域を他のコミュニティとリンクする役割を担います。 では、SOLIDWORKSは、Solar Shipにどのように貢献しているのでしょうか。工業デザイナーの責任者であるAndrew Leinonen氏がすべてを語ってくれます。「SOLIDWORKSをあらゆる作業に使用しています」とLeinonen氏は言います。「それこそ毎日使用しています。別のツールに替えろと言われたら、何を使えばいいか想像もつきません」Solar Shipはペースの早い作業環境なので、速やかな解決策が必要です。SOLIDWORKS Simulationを使用することで、設計者は、モデルの成形性から、実際の強度解析に至るまで、スムーズに開発を進めることができます。機体の強度解析を把握することで、設計者は、完璧なシミュレーション結果が得られるまでモデルを何度でも修正できます。「何だかズルをしている気分です」と機械設計者のJason Beeksma氏は言います。 Leinonen氏は、機体におけるプロペラの配置も大きな課題だったと語っています。SOLIDWORKSを使用することで、設計者は機体内のプロペラの配置を視覚化しながら、空力特性や胴体着陸の問題など、その他の作業も進めることができます。「SOLIDWORKSのおかげで、ライフセーバーがより多くの命を救えるような乗り物を作ることができました」とSolar Ship CEO兼創業者のJay Godsall氏は語ります。 Solar Shipは、この3種類の貨物輸送機で新たな功績を収めました。以下のビデオをご覧ください。Solar Shipは、SOLIDWORKSを使用して必要な物資の供給を支援し、貧しい過疎地域の人々の生活を快適にしています。

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起業家が設計と商品開発にSOLIDWORKSとクラウドソーシングを活用

起業家が設計と商品開発にSOLIDWORKSとクラウドソーシングを活用

2011年、新しい腕時計を買おうと思い立った私は、20代の頃の情熱が再燃するのを感じていました。 20年前はデパートで売られている腕時計でしたが、今回はもっと精巧な時計です。どんなタイプの時計が欲しいのかリサーチしていくうちに、あっという間に夢中になってしまい、20年前にはほとんど存在していなかった時計関連のブログやフォーラム、情報ソースなどから、あらゆる情報を得るようになりました。 始まりは1個の腕時計でしたが、4年以上にわたってあらゆる種類の腕時計を購入、販売、取引しているうちに、その数は30~40個になっていました。 時計の世界を深く知れば知るほど、自分でも時計のデザインをしてみたいと思うようになりましたが、そのときはそれほど真剣ではなく実現には至りませんでした。 2013年の初め、私は偶然ある動画を目にしました。Franck MullerがSOLIDWORKSを使って自社の時計を設計しているというのです。このとき、私の中のスイッチが入りました。SOLIDWORKSは、当時勤めていた会社で電子機器の設計に使われていたので、よく知っていました。 賽は投げられましたが、冷静に考えればバカげています。私はエンジニアでもないし、ましてやCADの使い方すら知らないのですから。 時は流れ、2013年の終わりに私は中部大西洋岸地域にあるSOLIDWORKSの現地代理店、TriMechに職を得ました。その後の1年半、私は、SOLIDWORKSを使って多種多様なすばらしい製品を設計・製造するさまざまな企業を目にすることになります。ほどなくして、自分でもSOLIDWORKSを使ってみようと考えるようになりました。2015年の春、SOLIDWORKSはMySolidWorksポータルでトレーニング ビデオへのアクセスを無料で提供していました。そこには、SOLIDWORKS認定アソシエイト(CSWA)試験のクーポンも含まれていました。私は、SOLIDWORKS Professionalを購入し、トレーニングクラスを受講して試験に合格したのです。 その後の10ヶ月間、私は最初の腕時計の設計に没頭します。まず、構造の基礎を理解するため、大量の腕時計を分解しました。その後、自分で書いた仕様書やビンテージ時計をベースにイメージ画を作成し、最初の腕時計のモデルを完成させました。設計の過程で、Photoview 360で作成したイメージ図を何点もFacebookやInstagram、フォーラムに投稿しました。すると、腕時計愛好家たちから意見が集まり、潜在的な買い手と売り手によるリアルコラボレーション、いわゆるクラウド設計が実現したのです。複数のバージョンの時計を3Dプリンタで出力し、完璧な装着感を追求しました。サプライヤーからの問合せ、評価、試作品の発注もありました。試作品のテストでは、500メートル防水などの腕時計の技術要件をクリアし、今日の私たちにつながることになります。 2015年の初め、私はついにMavrik Watch Company初の自社設計腕時計、Nereus Vの発売に踏み切りました。チタン、ブロンズCuSn8、サファイアなどの現代的な素材を採用したクラシックスタイルのダイバーウォッチです。火曜日にはNereus V Kickstarter公式キャンペーンを開始します。皆さんをご招待いたしますので、ぜひとも一目ご欄下さい!Kickstarterキャンペーン ページでNereus Vの動画もご確認ください。 Mavrik Watch Companyを立ち上げる過程で、私は「Be Yourself. Be a Mavrik.」というキャッチフレーズを考えました。Mavrik(Maverick)という言葉は、独立心やユニークという意味があり、異端児を表す場合もよくあります。私たちはこの言葉を、誰であっても、何をしていようとも、なりたい自分を目指すべきという、ぶれない意思を表現していると考えています。たとえば腕時計を作るなど(あるいはそれに近いような)、ありえないような夢を抱いていても、あきらめることはありません。SOLIDWORKSの力をかりて、ぜひ「Be a Mavrik!」(異端児)を目指してください。

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プロダクトデザイナー阿武優吉ブログ12 – 落書きから始める3D - ペンタブレットでSOLIDWORKSを使ってみよう!- 02

プロダクトデザイナー阿武優吉ブログ12 – 落書きから始める3D - ペンタブレットでSOLIDWORKSを使ってみよう!- 02

こんにちは、阿武です。さて今回は前回の続き、ペンタブレットでSOLIDWORKS2018を使うお話です。前回落書きまでのお話をしましたが、今回は工業・プロダクトデザインの仕事でどう使えるのかを語りたいと思います。あくまでも「私ならこう使うかも」といった話なので、参考までにお読み下さい。ツッコミなしでお願いします(笑)。 仕事でどう使う? まず、SOLIDWORKS2018にはペンツールという絵が描ける機能があるのだから、素直に「絵を描けばいいじゃん!」という使い方。もし作業進行中の3Dデータがあれば、その上から絵を挿入する。例えば色入れ。写真のBIKE shield (自転車保管ケース)を見て下さい。カラーバリエーションや柄のパターンをササッと描くことで完成後のイメージが掴み易い。ちょっとした打合せや提案などで使えると思います。 次に形状の絵を描く使い方。進行中のアイテムで、形状変更・追加・修正をしなくてはならない時がありますよね。そんな時に、3Dデータの上からササッと絵を描けば、修正後の形状を確認できます。例えば写真の円形電気器具の四角い突起物。修正箇所の3Dデータを作る前に修正部分の形状を確認できるので、時間的な効率が良いと思います。別レイヤーで挿絵をしているだけなので、本来のSOLIDWORKSの使い方ではないけれど、ペンタブレットがあるからできること。 これらの使い方は実際に有効的だと思います。どうでしょうか?今回使っているペンタブレット「Wacom Cintiq Pro」はシンプルで見た目もカッコイイし、とても描き易いので、スケッチする気分が盛り上がりますよ!   アイデアスケッチ。 ここからは、SOLIDWORKS2018でのデザイン作業や3Dデータ作成をペンタブレットで行う一連の流れについてお話をします。まず何といってもアイデアが無ければモノは作れません。SOLIDWORKS2018のペン機能を使ってアイデアスケッチをしましょう。これから制作するのは照明器具。ドーナツ状のリングを重ねた照明器具を作ります。アイデアの構想をペンでスケッチ。それも上手に描く必要はなし。自分の中でサイズや機構を考えた絵をサッと描き、保存しておきます。この時点のスクリーンショットを使い、メール添付で遠方との打合せもできるし、データを共有すれば、別の人間が追加スケッチを描きこむこともできる。落書きといっても侮れない今風な使い方でしょ?紙とペンという習慣をペンタブレットで行えば、描いたものを瞬時にデジタル化できます。 Wacom Pro Pen 3Dの凄さ。 さて、アイデアが固まったら3Dデータを作成していきます。前回お話ししましたが、今回使用しているペンは「Wacom Pro Pen 3D」。3D作業も行えるというスグレモノ。どういうことかというと、ペンについているボタン類に秘密があります。使いながら説明しましょう。まずドーナツ形状の3Dデータを作るのに、ペンツールで円を描きます。CADの線で正確な円が必要なので、自動スケッチエンティティを選択して円をクルックルッと2つ描きます。次に押出しコマンドで厚みを付けるのですが、この時マウスでクリックしていた作業をペンのボタンで行います。 この「Wacom Pro Pen 3D」にはペン先に向かって上中下の3つのボタンがあります。デフォルト設定では、上ボタンがマウスの右クリック、中ボタンがマウスホイール、下ボタンがマウスの中クリック(ホイールボタンのクリック)の機能を持っています。つまり、押出し時に矢印をつまんで引っ張る作業や、オブジェクトの回転など、ペンのボタンをクリックすることでマウスと同じ作業ができるのです。ペンのボタンが小さいので慣れるまでは少しだけ時間が必要ですが、慣れてくると問題なく使えるようになります。私にもできたので、皆様は絶対に大丈夫です。ボタンはカスタマイズも可能で、「WACOM Pro Pen 3D」は3Dソフトに適した本当にオススメのペンです。   さて次回は、この照明の基本形状3Dデータの全てを、ペンタブレットを使って完成させていきます。動画もあるかも!お楽しみに! 【過去のプロダクト デザイナー阿武優吉ブログ】 プロダクト デザイナー阿武勇吉ブログ07 – SOLIDWORKS Industrial Designerでアートに挑戦! プロダクト デザイナー阿武優吉ブログ08 – Industrial

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特集:フォーミュラカーを自作するぞ! 第四回

特集:フォーミュラカーを自作するぞ! 第四回

9月5日(火)から9月9日(土)静岡県のエコパで「第15回学生フォーミュラ大会」が開催されました!ガソリン車(98校)、EV車(17校)が参加し、アジアでは日本だけで開催される国際大会のため、タイ、中国、オーストラリアなどからの参加もみられました。日本で初めて学生フォーミュラ大会が開催された2003年には、17校だった参加校が昨年から100校を超えるようになり、今年は20-30校が予選で落ちているということです。「特集:フォーミュラカーを自作するぞ!第一回」でもご紹介しましたが、1980年アメリカで始まった学生フォーミュラ大会ですが、現在は日本やイギリスでも開催されています。学生フォーミュラ大会は、技術者の育成、技術も含め総合人材育成を目的に実施ているそうですが、イギリスではレーサーの育成も目的の1つだそうです。 1日目・2日目は静的審査(車検、コスト、デザイン、プレゼンテーション等)が行われ、車検に通ったチームが動的審査(アクセラレーション、スキッドパッド、オートクロス、エンデュランス等)と多くの項目で審査が行われ、各種目ごとに得点がつきます(各種目の詳しい内容、得点配分は学生フォーミュラ大会公式ホームページで確認いただけます)。各校トラックでマシンをエコパまで運び組み立て、車検に挑みます。エコパの駐車場には、2tトラックのレンタカーがずらっと並んで、レンタカー屋さんの駐車場のようでした。早稲田大学の藤井さんによると、東名高速のサービスエリアも関係者の車でいっぱいだったそうです。車検に合格できないと次の審査に進めず、通るまで何度も検査を受けます。ただ、学生ではその場では修理できないときのためにプロの方も控えていて、どうしても直せない場合は、プロの方にお願いすることもできます。 エコパスタジアム2階の周りをぐるっと、各チームのピットして利用していて、近くでマシンを見ることができます。各チームマシンの詳細をパネルにしてピット前に展示していて、SOLIDWORKSでの解析画像等を展示してくれているチームもありました。質問や写真撮影にも親切に対応してくれるので、車が好きな方、ものづくりに興味のある方は楽しすぎて1日ではまわりきれないかもしれないですね。   今年は、京都工芸繊維大学が2年連続総合優勝を達成しました。第2位:芝浦工業大学、第3位:名古屋工業大学、EVクラスは名古屋大学が優勝しました。最終日午後に行われた、トップチームのエンデュランスは迫力もあり、やっぱりスピードやコーナーでの運転のテクニックも違うな!と思いました。スタートをずらして2台づつ走るのですが後にスタートしたマシンがどんどん距離を縮めて追い抜くか?!とハラハラしたり、途中でも止まってしまったチームもあったり、パイロンすれすれのコーナーテクニック見せてくれるチームもありで、一喜一憂し「すごい!」とか「あ~。。。」とか声を出して観戦していました。第15回学生フォーミュラ大会の結果は、大会公式ホームページでご覧いただけます。   この特集記事第一回から三回の取材に協力してくれた早稲田大学Waseda Fomula Projectチームには、初日車検前のマシン組み立て中にお邪魔をして、今年の出来を伺ったところ、マシンの出来にはそこそこ自信がありそうでしたが、エコパでの走行練習ができていないということで、運転の方が心配だというお話でした。早稲田チームのマシンは、レンダリング画像で第三回ブログで紹介しましたが、実際のマシンはステッカーチューンされ何となく貫禄がある感じに仕上がっていました。黒っぽいカラーリングのマシンが多い中、赤、白、オレンジというカラーも目立ってよいのではと思いました。 結果は、2年連続の全種目完遂!3分の1近くが何かの種目で得点が取れないという現状の中、マシンが壊れることもなくすべての種目で得点を獲得できたのは、素晴らしいことです!しかし、総合10位という目標をたてていたそうで、それには及ばず総合24位という結果になりました。大会終了後、リーダーの鈴木さんにお話し伺ったところ、「開発体制や走行会の運用など運営面や、冷却系などで車両の信頼性の課題を解消しきれませんでした。新チーム体制を含め今プロジェクトの分析をしっかりと行い、来年こそは総合10位の獲得を目指します!」とすでに気持ちは来年の大会に向いていました!来年も頑張ってください!   【特集:フォーミュラカーを自作するぞ!その他の回】 フォーミュラカーを自作するぞ!第一回 フォーミュラカーを自作するぞ!第二回 フォーミュラカーを自作するぞ!第三回

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特集:フォーミュラカーを自作するぞ! 第三回

特集:フォーミュラカーを自作するぞ! 第三回

第三回でも引き続きWaseda Formula Projectのチームリーダーを務める鈴木峻大さん、テクニカルリーダーの小河広明さん、シャシ担当の藤井裕斗さん、マネジメント班リーダー鷲尾拓哉さんに、SOLIDWORKSを活用したフォーミュラカーの設計や解析、さらには評価の際に使用した製品についてお伝えしていきます。 チームの目標達成を支えたSOLIDWOKRS 規定以上の強度であれば、自由に設計できるフォーミュラカー。毎年改良されフィーリングも変わるというマシンの製作では、配管・電装以外の全ての設計においてSOLIDWOKRSを活用してくれているそうです。さらに、解析では強度や剛性が必要となる部品はもちろん、流体力学が絡んでくるエンジン周りにも、SOLIDWOKRS Flow Simulationを活用しているといいます。マシンを走らせて実測すると数値に変化はあるものの、方向性を見る意味ではとても便利。昨年のマシンと剛性を比較する場合でも、同じ条件で解析をすれば相関関係も分かるそうです。 また、SOLIDWOKRS Flow Simulationを使ってウィングを設計している上位校もたくさんあり、SOLIDWOKRSだけで十分完結できるスペックはあると語るメンバー。実はWaseda Formula Projectのマシンにも、一昨年までウィングが付いていたそうですが人員不足のため外し、より優先順位の高い課題の解決に取り組んだことで去年は無事完走できたそうです。 今年は去年のレースで壊れたパーツごとに担当を配置したうえで、軽量化と低重心化を目標として設計・製作を始めたという鈴木さん。特に軽くしたいパーツや、足周りも含めレース中に負荷のかかるポイントにはSOLIDWOKRS Simulationを使い、肉抜きの箇所を増減させて試行錯誤しながら決めていったと振り返ります。その際もSOLIDWOKRSの解析にはアニメーションの機能があるので、目で見てとても分かりやすかったとのことでした。すでに今年のクルマは一度組み立て、ゴールデンウィーク中に走らせフィーリングを知ることができたといいます。今年は狙った通りにクルマが出来上がってきているそうで、メンバーは去年以上の手ごたえをつかんでいました。 SOLIDWOKRS×こだわりで、30kgも軽量化! 軽量化・低重心化を目標とした今年の製作でこだわったポイントは、SOLIDWOKRSを使い数値の条件を何度も変えて解析したことだといいます。フレームのねじり剛性はもちろん、パーツも10個以上肉抜きの大きさを変えて何度も解析を試したそうです。さらに横方向へ力を加えた際の横曲げ剛性や、コックピット周りの配置も6種類ほど検討しながら解析を行って最適解を目指したとメンバーは語ります。また、去年は駆動系の部品の解析に時間をかけなかったため、大会で問題が発生したそうですが、それを教訓に今年は足回りと駆動系の部品にもこだわって専任の担当を置き、例年の10倍以上も解析・検討を繰り返したそうです。 その結果、去年と比べてどれくらい軽量化できたのかを聞いてみたところ「約30kg軽量化できた」という返事が返ってきました。去年の部品の重量測定を行い、過強度・過剛性と思われる部品をピックアップ。次にこれくらい軽くしたいという目標値を出し、調整範囲をあらかじめ決めてから設計に入ったことも現実的な軽量化を達成できた要因だと振り返る鈴木さん。265kgから235kgへと軽量化したマシンに大きな期待を寄せていました。 テープがメンバーの時間の使い方を変えてくれた! 人員が少ないこともあり、溶接などは外部にお願してコストを使うと決めたため、去年よりも製作費がかかったというフォーミュラカー。そうした中でも、スポンサーの好意で提供された製品によって全体コストや製作時間を抑えることができたといいます。サポート企業から提供を受けた接合テープは、フォーミュラカーの先端に取り付け衝撃を吸収するインパクトアッテネータの製作時間の短縮や信頼性の確保にとても役に立ったそうです。 インパクトアッテネータは一般のクルマで例えるとバンパーのようなもの。正面からぶつかったときに潰れて衝撃を吸収する構造を、マシンの先端に取り付けることが大会のルールで義務付けられています。従来はリベットで接合して強度を保つという考えがあったため、テープで補強する発想がなかったと語る藤井さんでしたが、去年はリベットをたくさん打って手間がかかっていたこと。そして今年は軽量化を目指して構造を変えたかったという思いから、超強力両面テープへと替え実験を行ったそうです。 実験は超強力両面テープで補強したインパクトアッテネータに衝撃を加え、大会の規定を上回る衝撃に耐えられるかが焦点でしたが、無事衝突のエネルギーを吸収し規定値をクリアできたそうです。去年はリベットが衝撃の最中に切れて外れてしまう問題もあり苦労したそうですが、そのようなこともありませんでした。また、インパクトアッテネータのように、壊すためのものをテスト用に何度も作るのは大変なので、こうしたパーツの製作時間が短縮できることはとても嬉しいといいます。空いた時間で他のパーツの設計に手を回すことができ、今までは授業の無い土曜日にしかできなかった製作を、授業のある日の空き時間でもできるようになったことはとても大きかったそうです。さらに、実験で十分な強度があると分かった超強力両面テープを、溶接が終わっていない箇所に仮止めとして使用したり、現場での応急処置にも使えると期待を寄せているそうです。   ここが良かったSOLIDWOKRS フォーミュラカーの設計や解析において活躍したSOLIDWOKRS。その他にも使用していて便利だなと感じたポイントはあったのでしょうか。メンバーに聞いてみました。 「SOLIDWOKRSのデータをそのまま外部に渡すと、部品になって返ってくるので便利だった」相手先がSOLIDWORKSを使っていなくても、無料ビューアのeDrawingsを使ってもらえば、データを読み込むことができるし、メールでやり取りできるまでサイズを小さくすることもできるので、とても便利です。また、有料版eDrawingsに搭載されたVR機能を使えば、下の写真のように現実の風景の中に設計データを入れ込むことができ、実際に制作する前にイメージがつかみやすくなります。 「フォーミュラカーの完成イメージをスポンサーに伝えるとき、かっこよく見せるのにレンダリングの機能が役に立った」今回Waseda Fomula ProjectチームはPhotView360を使ってレンダリングを行ったそうですが、今年度の学生版から簡単に使えるようになったSOLIDWORKS Visualizeも使ってみたいということだったので、来年はSOLIDWORKS Visualizeでレンダリングしてさらにカッコイイマシンをかっこよくレンダリングしてほしいですね。 「SOLIDWOKRSの解析で得られたデータを、そのまま大会の運営に提出する資料として使っている」各パーツごとの詳細なデータは2000ページ以上になるそうです。SOLIDWOKRSで設計、解析すれば簡単に資料作成もできて、使い勝手の良さを感じているメンバーが多いようでした。 また、「Waseda Formula ProjectとしてSOLIDWOKRSのライセンスをいただいており、チーム全員でデータを共有できるのですごく助かっている」という鷲尾さんは、他のソフトと比較したとき、スケッチベースで描いてモデリングが簡単にできるので、早く使い方を覚えられるといいます。Waseda Formula Projectを支えるSOLIDWOKRS。今年9月の大会でどのような結果が残せるのかとても楽しみですね。 いよいよ今年の全日本学生フォーミュラ大会が、来月9月5日から4日間静岡県のエコパ(小笠山総合運動公園)で開催されます!今回取材に応じてくれたWaseda Formula Projectを初め、多くの学生チームの1年間の成果を見られるのが楽しみですね。 【特集:フォーミュラカーを自作するぞ!その他の回】

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Bike Shield製作秘話!?

Bike Shield製作秘話!?

SOLIDWORKSジャパンブログ「プロダクトデザイナー阿武優吉ブログ」でお馴染みの阿武さんがBike Shield製作について、Bike Shield制作依頼者で実際にBike Shieldを製造した株式会社依田工業所の依田社長との製作裏話対談をご覧ください! Profile: 依田 邦彦様 : 株式会社依田工業所 代表取締役社長 阿武 優吉様 : 株式会社アンノデザインオフィス 代表取締役 工業デザイナー   依田社長の趣味は自転車 最近は、特に都心部では、健康志向、エコ、渋滞等交通事情もあってか自転車人口が増えているのを感じますよね。実用的なママチャリから趣味の高級自転車まで種類も豊富になり、値段も車が買えるほどの高級なものまでさまざまあります。依田さんは、高校生のころからずっと生活の中に自転車があるような方で、ロードバイクだけじゃなくて自転車全般、特に最近はどちらかというとマウンテンバイクに凝っていて何台も自転車を持っている自転車大好き人間。最近、そんな依田さんのような自転車好きの中で最近多い悩みが自転車の保管だそうです。趣味の高い自転車を屋外の駐輪場に止めるのは、盗難や雨ざらしなどのダメージが気になる。だけど、家の中で保管するのは家族がいる方の場合、子供が当たってけがしたり、自転車が倒れて傷ついたり、汚れたりといったことがあって、家庭内の不評を買っているという方も多いのではないでしょうか。 阿武さんと依田さんが居酒屋さんのそんな趣味の話からこのBike Shieldは生まれたんですね!ブリスターパック(量販店等でコンセントやケーブル等を入れて棚にかかって売っている透明のケースのことです)からアイディアが始まったというのも面白いです。自転車で1分の1のブリスターを作ったら、カッコイイんじゃないかっていうことからアイデアが始まって、高級自転車だから、ブリスターパックより高級感も持たせてきちんとしたものにしようと話は盛り上がったようです。   アイディアを形に! 依田さんは以前から、真空成形とデザインを融合させて何か新しいものを作りたいと考えていたそうで、今回阿武さんと出会ったことでそれが実現できたんですね。依田さん:「一番初めに会ったのが居酒屋で気楽にざっくばらんに話ができて、お酒が入りながら自分たちのアイデアをいろいろ話していったからこそ、Bike Shieldができたのだと思ってます。」 今回依田さんとタッグを組むことで阿武さんは、「依田さんは真空成形やられてるということで、大型のプラスチック製品を作るのは大得意なはず。だから、そこを全面に押しだしたかった。依田工業所はこういうことができるんだよ、そこはほかと違うんだよと。」そんな気持ちでこのデザインに取り組まれたようです。「難しいところもあるけどとブツブツ言いつつ、チャレンジしてくれたことはほんとにすごく感謝してます。」とのこと。 実際の制作過程では、依田さんはデザインについて、阿武さんに一任されて、最初は阿武さんだけのアイデアで進めたそうです。それでも、最初のデザインを見た時、依田さんは「すごくいいです!」と一発でOKを出されたそうです。きっと居酒屋さんで語り合った成果ですね。 今回、阿武さんは、アイディアをSOLIDWOKRS Industrial Designerで手書きスケッチし、3次元データにしています。頭に浮かんだアイディアをすぐに設計データにできてしまうSOLIDWORKS Industrial Designerは、デザイナーの強い味方です!そして、SOLIDWORKS Visualizeを使えば、実物を写真で確認してもらえるようなレベルのイメージができるので、依頼者のイメージ通りなのかこの時点で確認できますね。。 居酒屋でこんなのがあったらいいなぁという話から、実際にそれができてしまうなんて、ドラえもんの4次元ポケットみたいですね。そんな思いついたものが次々できちゃうような未来も近いのかもしれません。。。 Bike Shieldブラッシュアップ 「現在、プロトタイプっていう試作の状況なんで、製品化に向けてブラッシュアップして、形もこれだけじゃなくてもっと丸っこいやつだったりとか、あとは少し色がついてるもの。今は透明無色ですけど、例えばクリアーでも色が入ってたりだとか、いろいろなバリエーションがこれから生み出せたらいいなとは思ってます。もうちょっとタッグ組んで頑張っていきましょう!」という阿武さんに、依田さんは、「今回自分の趣味を反映させた形で自転車というもののカバーになりましたけど、他にもギターとか楽器なんかも結構趣味としてやってる方が多いので、そういったもののカバーとか、自転車に限らずいろいろなもののカバーであったりとか、他にも真空成形とデザインを組み合わせて新しいものを作っていきたいなと思ってます。」とさらなる野望?もお話し下さいました。 SOLIDWOKRS Visualizeに関する詳細は下記バナーをクリックしてウェブサイトをご覧ください。

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特集:フォーミュラカーを自作するぞ! 第一回

特集:フォーミュラカーを自作するぞ! 第一回

学生版のF1大会とは? (画像提供:公益社団法人 自動車技術会) 読者の皆さんは、学生版のF1大会が日本で行われているのをご存知でしょうか?「学生フォーミュラ」と呼ばれ、学生自らがフォーミュラスタイルのレーシングカーを構想・設計・製作し、実際に走らせるコンテストで、毎年9月に行われています。(今年の第15回 全日本 学生フォーミュラ大会は、2017年は9月5日(火)~9月9日(土)エコパ(小笠山総合運動公園・静岡県)で開催されます) この大会の起源はアメリカで、教室の中で得られる座学の知識を超えた実践的な知識を身に付けさせる場として、1980年にテキサスの大学から始まったのだそうです。今では次世代のものづくりの人材育成を目的に、イギリス、ドイツ、オーストラへと世界各地に広まり、日本では自動車技術会主催のもと、官学民で支援して今年で15回目を迎え、100を超えるチームが大会にエントリーしています。 ソリッドワークス・ジャパンでは、この「学生フォーミュラ」を通じて、SOLIDWORKS とSOLIDWORKS Simulation ソフトウェアの提供と学生フォームラ―出場校向けのセミナーなどを行い、学生の活動を支援しています。一台のレーシングカーを学生自らがつくり上げそして走る、大会当日の9月の模様まで、不定期連載ですが当ブログでご紹介してゆきます! 支援校の早稲田大学をご紹介します 「Waseda Formula Project」のメンバー。昨年は8人という少ないメンバーで戦ったそうですが、今年は新入部員6名が加わり12名のチームで今年は戦います!(写真は右からマネジメント班リーダー鷲尾拓哉さん、シャシ班藤井裕斗さん、チームリーダー鈴木峻大さん、パワートレイン班小野寺隼さん、堀込貴央さん、シャシ班リーダー小河広明さん)   昨年のレーシングカー。今年のものは、彼らが交渉して借りることができたとある企業の作業場で溶接真っ最中でした。 新宿区戸山の理工学部キャンパス内WASEDAものづくり工房にある「Waseda Formula Project」の作業場へ。工房には、ものづくりを実践したい学生たちが集まり、レーザー加工機、3Dプリンター、半田ごて、電動ろくろなど、さまざまに向き合う姿が見られ、ロボコンをめざす学生の姿も。「Waseda Formula Project」のリーダーをつとめる4年生の鈴木峻大さんに、2~4年生が主体の8人が参加してつくり上げた昨年のレーシングカーを案内してもらいました。2009年から学生フォーミュラにエントリーしている早稲田大学は、昨年、過去最高位の総合17位と健闘。むき出しのパーツは迫力満点です。学生たちに求められるのは、まるで車両の製造現場そのもの。もっとも、求められるのはものづくりの知識だけではありません。学生たちは、約一年という限られた時間と、大会が定める厳しい安全基準のもと、それに適合する車両を一から走らせるまでに仕上げ、その性能と独創性はもちろんのこと、プレゼンテーション能力、コスト管理能力なども含めて総合的に競い合います。また、レーシングカーのドライバーも彼ら自身が務めます。いわば、チームオーナー、エンジニア、メカニック、ドライバーのすべてを兼ねるのです。   オーナーはつらいよ!? チームを率いるオーナーがそうであるように、学生たちもスポンサーを見つけてこなくてはなりません。準備期間の短さ、マシンの戦闘力不足は経験や先輩からのアドバイスで補えることもあれど、大口スポンサーの獲得失敗による資金不足といった苦難に立ち向かわねばならないのは、プロの世界も、学生も同じ。指導教授の退官がそのきっかけになることも。「学生フォーミュラ」に参加する学生たちは、車体の設計・製作の準備段階から、必要な部品や作業場の支援を請うために、製造業や商社の企業の代表電話を各社のホームページで調べ、電話をかけるなどの渉外活動を行ったり、関連業界の展示会やシンポジウムへの参加することで支援のきっかけるとしたりすることも多いそうです。 スリーエム ジャパン社から支援された、両面テープや結束バンド、マスクなどの安全衛生製品 資金だけでなく、「チームメンバーの健康も重要」だと言う鈴木さん。短い準備時間の中でメンバーが欠けることなく元気に取り組めるよう、製作時には作業安全性を高めるマスクなどを装着することで、健康面にも気をつけているそうです。今は車両の基礎評価に取り組んでいる真っ最中。「今年は総合10位をめざす」という鈴木さん。「チーム運営は総合力の向上に直結するので、スケジュール・資金・スポンサー・場所・メンバー数のマネジメントをしっかり行いたい」とチームを率いるリーダーとして意気込んでいました。 次回の更新では、彼らの基礎評価の関連したSOLIDWORKSの活用方法についてご紹介します。 【特集:フォーミュラカーを自作するぞ!その他の回】 フォーミュラカーを自作するぞ!第二回 フォーミュラカーを自作するぞ!第三回

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ユーザーインタビュー動画 第四話(最終回) SOLIDWOKRS導入と導入後の変化

ユーザーインタビュー動画 第四話(最終回) SOLIDWOKRS導入と導入後の変化

少し間が空いてしまいましたが、ユーザーインタビュー動画 第四話最終回は、SOLIDWORKSの導入と導入後の変化についてお聞きしました。 導入時には、プロジェクトを立ち上げ、他社CAD等の比較のために勉強会等を開いたというお話を伺いました。3次元CAD導入には、多くの方が関るので、それぞれの立場から意見を出し合って、最適な3次元CADを導入できるようにすることが大切です。SOLIDWORKSを選んだ理由、導入後どのような変化があったか、今後の課題等もお話しいただきました。SOLIDWORKS導入をご検討の皆様には、参考になります。是非ご覧ください! 4回のシリーズでお届けしたユーザーインタビューですが、SOLIDWORKS導入、活用の参考になるコメントが多くありましたよね。SOLIDWORKSの詳細については、ソリッドワークス・ジャパンWebサイトをご覧いただくか、下記お問い合わせバナーよりお問い合わせください。 【過去のユーザーインタビュー】 ユーザーインタビュー動画 第一話 Betaコンテスト ユーザーインタビュー動画 第二話 SOLIDWOKRS 2017 ユーザーインタビュー動画 第三話 SOLIDWORKS 2017続

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