SOLIDWORKS 基本操作 1分動画 – vol.4 板金
SOLIDWORKSで作成したすべての板金部品やフィーチャーは、展開することが可能です。板金部品を作成するために欠かせない製造情報を活用することで、設計時間を大幅に短縮できます。
【スイープフランジにおける円筒形と円錐形への対応】
SOLIDWORKS 2012で導入された「スイープフランジ」は強力な板金設計ツールです。SOLIDWORKS 2014では、「スイープフランジ機能」に新しいオプションが加わり、アンフォールドする際に、どのエッジにアンカーを作成するかを正確に制御できるようになりました。これにより、円筒形と円錐形のスイープフランジにおける、適切な展開図を得ることができます。
【板金溶接リブ】
「溶接リブ」のように、インデントの深さまたはサイドの長さにおける特定の寸法など、ジオメトリを制御する多様なオプションが用意されています。面が平坦なリブと丸いリブの両方を定義することが可能で、リブの全体幅を制御することもできます。同じく、内径を指定すると、外部フィレットの素材の厚さを自動でオフセットすることができます。板金の強度を強化するためのリブも、標準フィーチャーで加えられるようになりました。プロパティマネージャの値を記憶する機能が強化されており、新たにフィーチャーを作成する場合に利用することができます。追加したリブの値を同じにしたい場合、適切な面を選択して「OK」をクリックするだけで、同一のフィーチャーが作成されます。
【コーナーリリーフの機能強化】
板金の構成部品を製造するには、コーナーリリーフの正確な制御が要求されます。SOLIDWORKSでは、部品が形成、折りたたまれた状態で定義することにより、コーナーリリーフを正確に制御できます。コーナーリリーフには5種類のタイプがあり、矩形、円形、無理曲げ、長円形、そして固定幅などの、意図した部品の設計と可視化が可能になります。
【薄板ロフトベンド】
製造性に大きな影響を与える「薄板ロフトベンド」という強力な板金設計ツールでは、「曲げ」またはトランジショナルな状態でフィーチャーを表示できるオプションがあります。ロフトベンドという新機能で、より複雑な形状も製造性を考慮しながら効率的に作成できます。
【ロフトベンド】
フォームベンドを使って近似のベンドを作るのではなく、実際のベンドを作成します。この機能は、平行でないスケッチ平面にも対応しています。平行でない輪郭同士をつなげたロフト形状も板金展開することができます。
【溶接リブ中心表示】
溶接リブは、フランジを曲げた後に作成しますが、展開した状態での位置確認が必要です。展開状態での溶接リブのプロファイルと中心が表示されます。板金展開したときに、板金リブの輪郭や中心位置を表示できます。製造現場に板金展開の情報を渡す際に、より品質の高い図面情報としてミス無く共有できます。
【スケッチベンドの作成機能】
スケッチベンドの作成機能には、プレビューが可能で、ベンドの方向や角度を簡単に確認できます。
【穴ウィザード】
板金部品でPEMファスナーが必要な場合、適切な穴サイズを決める作業に時間がかかることがあります。SOLIDWORKS の穴ウィザードではPEM規格をサポートし、ファスナーに合わせて穴のサイズを調整します。規格を選択し、ファスナーとタイプでフィルター処理します。サイズを選択すると、PEMファスナーの穴のサイズが適切に調整されます。カタログを調べる手間がなくなり、作業時間を短縮できます。
【部品の変換】
板金部品のミラー部品を作成する際、板金とフラットパターンをオリジナル部品からミラー部品に変換する機能があります。変換されるデータには、フラットパターンジオメトリ、固定平面、順目方向、除外する平面、ベンドライン、ベンドパラメータ、スケッチ変換、フォームツールなどが含まれます。板金部品をミラーコピーした際に、板金情報や展開情報もコピーできるようになりました。固定面や展開方向などを、製造現場とミス無く共有する際にも大いに役立つ機能強化です。