ユーザーを設計段階まで直接導く3次元設計

2次元設計から 3次元CAD への移行は、新しい製品の設計・製造方法の改善に利用できる新たな生産性ツールの扉を開きます。3Dによる設計の視覚化は、設計アイデアを伝え、設計コラボレーションを促進して、提案した設計に顧客が承認する可能性を大幅にアップさせます。

3Dレンダリングイメージを作成することで、設計者と製造エンジニアが部品間の干渉や衝突チェックを飛躍的に向上させることもできます。物理的に何か作るずっと前に確認でき、市場投入までの期間を短縮し、試作品作成のコストを削減できるのです。その上、3D環境での設計はシームレスな製造も可能にします。

MakerBot
MakerBot Replicator 2 designed in SOLIDWORKS

 

3D でダイレクトに CAM へ

近年、製品開発の製造サイドでは、多くの発展がみられました。このような新しい技術の恩恵を受けるためには、まず 3D が必要になります。3 軸以上の NC プログラミング、CMM プログラミング、ラピッド プロトタイピング、モールド設計、さらには板金加工まで、NCツール パス、3Dプリント、金型、適切な曲げ許容差の板金展開パターンなどにも役立つ3D モデルが必要です。

製造業者がこのような高度な製造技術に対応するために 3Dで 2D図面を「再制作」しなければならない場合、製造工程で問題が発生することがよくあります。2D設計から 3Dへの変換は、エラーの危険性が伴うからです。たとえば、作成した部品が当初の設計要件に合わないことがあります。また、図面を製造向けに調整した場合に、元の 2D 図面が変更されないこともよくあります。面倒なことに、これらの図面を後で参照すると、問題がさらに発生します。

ますます多くの企業がラピッドプロトタイピングやラピッドマニュファクチャリングを導入して、試作品やカスタマイズしたパーツの開発期間を短縮しようとする中、3Dモデルを提供する必要性も増しています。このようなシステムでは、STL 形式で生成されたインプットデータが必要となります。このインプットデータは、モデルを STL 形式で保存することで 3Dモデルから容易に出力できます。

統合ソリューションで CAM を自動化

SOLIDWORKSパートナーが提供する完全統合された CAM パッケージを利用すると、CAD と CAM を効率的に統合でき、コスト削減、生産性の向上、市場投入までの期間の短縮につながります。これらのソリューションはネイティブの SOLIDWORKS 3D データと直接連係して機能するので、製造向けに設計を変換または再作成する必要がなく、エラー発生の可能性が低下します。

単一ウィンドウでのCAM統合により、エンジニアと設計者は CAM アプリケーションを SOLIDWORKS から直接起動できます。設計を変更すると、下流の製造アプリケーションも自動的に更新されます。CAM アプリケーションが 3D CAD モデルを直接参照してデータを作成するので、設計データの精度も維持されます。

「メーカー」変革に参加

3D CAD なくしては、3D プリンティングなどの新しい優れたラピッド マニュファクチャリング テクノロジーは利用できません。強力な 3D モデリングと 3Dプリンティングの組み合わせは、新たなビジネス チャンスを生み出し、設計に対する考え方を大きく変えています。アイデアを設計できれば、それを形にできるのです。

設計エンジニアは、3D プリンティングにより、物理的な試作品の作成に必要な時間を短縮し、従来の製造手法では不可能であった部品を作成でき、カスタマイズした真の最終製品のためのオンオフ構成を迅速に作成できるようになります。

この新しいラピッド マニュファクチャリング テクノロジーは急速に市場を変え、新たな競争相手を生みだします。この革新的な新テクノロジーを利用しない手はありません。3D CAD を導入することで、この新しいテクノロジーが持つすべてのメリットを活用して、競争力に磨きをかけることができるのです。

こちらをクリックすると、皆さんのような設計者やエンジニアが、3D により、これまでにない設計をどのように実現できるのかをご確認いただけます。SOLIDWORKS で設計が簡単になる仕組み、設計へのインテリジェンスの組み込み、お客様との効果的なコラボレーション/コミュニケーションの実現について取り上げたビデオやウェブキャストをご用意しています。

吉田 聡

吉田 聡

マーケティング部 ポートフォリオ イントロダクション スペシャリスト